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「自分とつながる」ってどういうこと?

「自分とつながる」 という言葉を聞いたことはありますか?
自己理解・自己啓発・スピリチュアル界隈でよく出てくる言葉なんだけど、分かるようで分からないというか、つまりどういうこと?という曖昧ワードですよね。

私が以前関わらせていただいたコーチングクライアントさんも長年、「自分とつながるってなんだろう?」って感じだったそうです。それが、一緒にセッションをさせていただく中で「自分とつながるって大事だな」って掴めてきたそうなんですね。

で、それはよかったな〜と思いつつ、人によって「自分とつながる」って違う感覚を持ってるのではないかとも思いました。
そこで今日は私個人の「自分とつながる」感覚の体験談をシェアしたいと思います。

以前、私はとあるカウンセリングを受けました。
お話した内容は、中学・高校時代の私に起きたある一連の出来事について。

人に言ったらドン引きされたり、いやな思いをさせたりしそうなトピックなので、今まで特に誰にも言わず自己処理してきた問題なんです。

あの頃から20年近く経った今、その問題はもう乗り越えたと思ってるし、何か引きずってるわけでも傷を負ってる自覚もないのだけど、もしかしたらあの頃の私 ー仮にその私を”リトルさえこ”と呼びますがー、リトルさえこちゃんはひっそり今も傷ついてるんじゃないかって思ったんですね。

ならば"未来"の私は、リトルさえこちゃんの先輩として、当時彼女が何を感じて考えていたのかをきちんと把握して、その出来事がもたらしたものをきちんと分析すべきなんじゃないか。一応、コーチの端くれとして。
そんな課題意識からカウンセリングを受けたのです。

そしてカウンセリング後に一段自己分析が深まって
「なるほど〜、あれがこういう因果で今こういう結果になってるんだね〜!」てな感じですっきり言語化できることを期待していたんです。

「リトルさえこちゃん待っててね!私があんたをちゃんと理解してあげるからね!」
そんな気持ちでしたね。

でもね、違ったんですよ。

セッションの中で、カウンセラーさんは私と彼女を過去に連れて行きました。

そして、リトルさえこちゃんだけが過去のある場面に入っていき、私の方は彼女を少し離れた場所から眺めるように指示されました。
(※私は専門家じゃないのでセッション手順の説明が不十分であることをご容赦ください)

そこで私は、彼女を一人でその場面に置くのが辛くなって、自分の隣に連れて戻したいとカウンセラーさんに伝えました。

なぜなら、リトルさえこちゃんが深い孤独を感じていることが分かったからです。
起きた出来事そのものに対しても傷ついてもいるんだけど、それ以上に、「その場に自分を理解してくれる人がいない」「ひとりぼっちで生きなきゃいけない」という事実に、深く傷ついていました。

その時、私は気づいたんです。リトルさえこちゃんは確かに過去の自分なんだけど、でも私自身ではないんだと。一人の人間として尊重されるべき別人格なんだと。

彼女は、未来の私に「自分の感じていることを詳細に分析してほしい」なんて思っていたわけじゃない。
彼女が求めていたのは、きつい経験をした自分の隣でただそっと寄り添ってくれる人。
そう気づいて、何も言わずに彼女に寄り添って座った時、「私は今この子と繋がっている」と感じたんです。

結局私はその場でリトルさえこちゃんの感情を詳しく聞き出したわけでもなく、そもそも一言も会話すらしていないけど、「私はここにいるから大丈夫」「つらいことがあっても一人じゃない」ということを、リトルさえこちゃんに伝えられた気がします。

「だから自分とつながるってこういうことなんですよ〜!」って一般化するつもりはなく、そもそも私自身がこのあたりの感覚については修行中の身だと思います。一つのケースとして受け止めてもらえると嬉しいです。

また、よければみなさんの「自分とつながる感覚」についても、ぜひシェアしてくださいね。

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