改めましての自己紹介❷
自己紹介
僕は上田光太郎である。
名古屋市立大学の四年生で、23歳である。
実は2〜3年生の間に一年間休学していて、そこで一年同級生と卒業年度がずれてしまった。よって大学に行っても友達がいない。ちなみにぼっち飯に慣れると、食事スピードが異常に速くなる。
これだけだと、ただの友達のいない大学四年生なんだなと思うだろうから、もう少しだけ情報を追加する。
僕は実家のある名古屋市と、豊田市の中山間地域(田舎の意)の「旭地区」で二拠点生活をしている。週の半分は名古屋、もう半分は旭地区で暮らしている。旭地区の方では、「こらっせる」という古民家に住んでいる。こらっせるに関しては、今から話す。
古民家こらっせる
んで、その旭地区で、古民家ゲストハウス・シェアハウスを運営しようとしている。コンセプトは「泊まるから住むまでをひとつなぎに」というものだ。
普通ゲストハウスとなると、一泊、もし気に入ったら連泊する、みたいな感じになりがちである。それ以上は、カバーリングできない。もし地域にガッツリ拠点を持ちたいとかになると、その地域内で他に住める場所を探すしかない。
そこでこらっせるでは、ゲストハウスとシェアハウスを併用することにした。短絡的に一緒にやったら便利じゃね?って思ったわけである。これにより、ゲストハウスにただ泊まりにきた人以外にも、週末だけこの地域に居たいと思う人が部屋を借りて住んだり、本格的に移住したいと思った人の仮住まいとして、住んでもらったりもできる。
日本家屋という構造は、風通しがすごく良くなるようにできているそうである。このこらっせるでも、人々が風通しよく流動的に行き来するような、場所にしていきたい。そのひとつひとつの出会いの中から、地域で何かをするプレイヤーが生まれてきて欲しいと思っている。僕はそこのつながりを生み出せるような存在になりたい。
このタイミングでいつも私が話さない意識高めの部分に関して言語化しておく。
その根底にある僕の思いは、「別に住まんでも地域に貢献できるんじゃね?」である。地方において、非常に大きく複合的な問題になっているのが、過疎化である。それによる集落消滅。僕が地域に関わり始めてからも、集落が合併したり、なくなったりしてきた。
その問題に対して、地域は移住定住対策を躍起になって行うが、外側の人たちにとってはあまり自分ごとには思えないし、なんなら田舎に住むことを強要されてる感じがしてしんどい。
上ちゃんはいつ住むんだ。と聞かれるとやっぱり圧力は感じてしまう。聞いてる側にもちろん強要する気はないと思うんだけど。
僕は、旭地区のことは大好きだけど、どうしてもここ”だけ”に住んで一生を終えることに関しては、イメージが湧かなかった。いろんなところに行ってこそ自分はたくさん成長できるし、何よりも楽しいと思っている。
だから、「住まなくても、地域に貢献するにはどうしたらいいのか」を本気で考えることにした。最近流行りの「関係人口」というワードがあるが、「関係人口」自身が「関係人口」としての関わりしろを見つけていくという状況になっていた。
ここで僕が関係人口という地域に注げるリソースが限られた中で、地域自治を支えることができれば、次の関係人口が地域と関わる上で非常にやりやすくなると思う。
現在、関係人口でありながらも、地域の町内会に参加したり、地域行事に顔を出したりしている。もし僕と同じような人たちがたくさんきて、地域の自治をそこに住んでいない人が行っている、なんて状況になったら最高に面白いじゃないか。もちろんそこには地域の伝統や文化が残り続け、元住んでいた人も笑顔になれるような場所にしていきたい。
こらっせるはそんな場所を作っていくための一つの拠点である。こらっせるに滞在している人たちが、地域の行事のお手伝いに来たり、草刈りに助っ人として関わったりする。現地の人に出会って、こらっせる宿泊者・在住者がいろんな価値観が開けたり、新しい風が吹くことで、地域に活気が生まれるようなそんな循環を作りたい。
と言いつつも、別にこらっせるに泊まりに来た人に、絶対に地域に関わって欲しいというわけではない。これは、僕自身の思いとして、その人が本当にいいと思う形で、その場にいて欲しいからだ。だからただ田舎に癒されにきた人だったら、シンプルに縁側で寝転んだり、焚き火をしたりするだけでいいと思うし、僕はそこに干渉はしない。地域とのグラデーション的な関わり方を生み出したいと感じるが、その濃淡に優劣はないし、ただ泊まって酒飲んだ、とかだけでもいいと思っている。
ゲストハウスとしての価値
そんな思いを語ったところで、ゲストハウスとしての価値を紹介する。
それは、「非日常×実家感」である。
いつもとは全く違う環境。まずここに来た人は異常なまでの「緑」に驚く。視界の7.8割程度が緑に染まることはなかなか味わえることではない。
「大自然の中」という使い古された表現を使うのはなんか嫌だが、鳥のさえずりや、綺麗に整備された田圃が目の前に広がる中で過ごす空間は間違いなく非日常である。
そのいつもと違う感覚を持ちながらも日本人のルーツとしてある日本家屋でどこか懐かしさを感じることができる。初めてきた場所なのになぜかくつろげてしまう。これが実家感である。
こらっせるをテスト的に運用していく中で、宿泊客が自由度高く、まるで自分の家かのように過ごす、もはや暮らしてくれた。これはこらっせるならではの価値だと思うし、ぜひこれから泊まりに来たいと思っているあなたにも感じて欲しいところである。
サークルの合宿とか、久々に会う友達と語り合う場にしてもいいし、先日もあったが、企業さんのワーケーションに使ってもらうこともできる。古民家だけどWi-Fi繋がってるし、ホワイトボードやみんなが団欒や対話できる場所も揃っている。なんならプロジェクターもある。もはや古民家ではない。
これが一旦の僕が運営しようとしている古民家こらっせるの概要だ。とはいえ、どれだけ口で説明したとしても本当に価値を感じられるのは実際に来た時だと思う。この不思議であったかい場所をぜひ堪能して欲しいと心の底から思っている。
ああ。言い忘れていたが、こらっせるの名前にはちゃんと意味がある。それは、、実際にこらっせるにきた時に聞いてみて欲しい。
ちなみにこらっせるの開業は7/15だ。
そこに開業式を行いたいと思っている。
もちろん会場はこらっせる。
テープカットとか、BBQとかをしてゆるく、あったかい場所にしていこうと思うのでぜひきてほしい。
だが、僕がこれからやっていきたいことの真ん中はこらっせるではない。いやもちろんこらっせるはやりたいことの一つなのではあるのだが、手段だ。ここから僕がこれから人生をかけて取り組みたいことについて語らせてほしい。
つながりをうむ
僕がしたいのは、地域と若者がつながり、双方に化学反応が生まれることだ。
だから自分の肩書は、古民家ゲストハウスオーナーではないのである。まだその辺の言語化はできていないが、今知っているワードで表現するなら、「地域コーディネーター」である。
僕自身が旭地区と出会って自分の人生が一変した。その感覚や変化をもっと他の若者にも体験して欲しいのである。世間一般では、自分探しをするとき、海外に旅に出たり放浪することを思いつくと思う。
けど、僕の場合はローカルの世界に頭を突っ込むことだった。都会と街では全く価値観が違うし、やっている具体のことも異なる。それによって今の自分がぶちこわされて苦しい思いもしたが、それがあったからこそ、より日本を世界を相対的に見ることができた。自分のキャリアの視野を広げることができた。
それをもっと多くの人に体験して欲しいし、何もしなければ忘れられてしまう、廃れてしまうこの田舎で、人生を変えられるような大きな変化を起こして欲しい。
僕はそれを支援したい。一緒に何かを作り上げたい。なんでもできるってことを知って欲しい。地域に新たに来た人の大きな変化や熱が地域内に伝播して、もっとおもろ居場所になって、それを知った若者が地域に来て、、、という循環を作り出したいと思っている。
とはいえ、今の僕に次に来る若者を支えるほどの力はないし、具体的にどう仕掛けたら変化を連続的に起こせるかは知らない。
東海学生アワード
僕にとってそれを学べる場が東海学生アワードである。東海学生アワードは、東海地方の学生の熱い思いを、同じく当事者である東海の学生が伴走し、「オモイをカタチに」していくプログラムだ。前期では自分もプレゼンターとして参加して、自分自身のプロジェクト(まさにこらっせるについて!)をカタチにしていった。
一つの挑戦がただ単発で終わるのではなく、いろんなステークホルダーの支援の元、継続したり、はたまた合体したりと、まさに変化が連続される空間がある。僕は今期、学生実行委員としてそこに関わることにした。今まで我流でなんとなく進めてたことが、いろんな積み上げのもと体系化されていくことを感じている。
アワードで学んだことを地域に還元する、というよりも、アワードと地域での活動を重ね合わせることを意識して、東海全体と旭地区というローカルの軸を一つにしようと日々試行錯誤中だ。
ちなみに東海学生アワードでは学生実行委員(作り手側)と、プレゼンター(参加者側)を募集している。もし興味がある方がいれば、SNSから、または僕個人に連絡してくれたら嬉しい。
そんなこんなで僕が今やっていることを紹介した。なんだかちゃんと説明しようと思うと、あまりボケられないのが難点である。
僕が今やっていることをまとめると
・古民家こらっせるの運営
・東海学生アワードの実行委員
である。
今まで拡散的に面白そうと思うものに手を出してきたが、今その点同士が繋がって一つの線に、軸になってきている。
自分の市場価値の出し方に、「特異性の掛け合わせ」というのがあるが、
「旭地区」×「コーディネート業」×「若者・学生」×「?」、最後の「?」を一つ自分ならではのものを掛け合わせて、唯一無二の存在に立っていきたいと思う。市場価値という言い方は気に食わないが。
思えば、休学して何者かになりたがってたときと比べて、ちゃんと自分は何者かに慣れてきている。他者からの承認を求めることから、自己実現に向けて自分のベクトルが変わった。ちゃんと自分は成長できているはずだし、これからもそうだと根拠もなく言える。
俺はすげえやつだなんて偉そうなこと言えないし、まだまだ弱いところばかりだけれど、着実に一歩一歩進めているってことはわかる。
まずはこれでちゃんと食っていきたい。
話はここから。
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