上海で出会ったキョーレツなママ友

まずは、新年快乐！！まだまだ旧正月中の上海です〜。子どもの学校が上海からの移動制限をしているので今年も田舎には帰らず、上海でおこもり正月。豫園に行ったりバンドに行ったり、もうキラキラした海外生活は通りすぎたので、てんこ盛りの宿題をする息子とニャンコとぐうたらして幸せなお正月を満喫中！ケータイを見てたら『消えたママ友』（作者：野原広子さん）という本に出会って読んでみた。そして自分のママ友について考えてみた。。

日本で出産したけれど3年弱しかいなかったので、日本では”ママ友”は、同じマンションに住んでいたお友達一人くらいしかいなかった。彼女も国際結婚だったし、子どもが同い年だったことで共通点も多くよく遊んでいた。その時にLINEがあればもっと仲良くなっていたかもしれないが、彼女も旦那さんの仕事の都合でアメリカへ行く感じだったし、私は私で期間限定の日本生活だったので、お互いドライな関係だったと思う。今思えば。それでも、うちが引っ越す時には、おうちに招待してもらって素敵なプレゼントまでもらった。上海に移住してからもしばらくはメールでやりとりをしていたが、いつしか疎遠になっちゃったな・・・。なので、この本のようなママ友グループのお付き合いみたいなのは経験がない。毎日幼稚園の送り迎えをしてたまにランチをして、行事も一緒に参加して〜みたいな。日本で子育てをやってみたかった気もしないでもないが、なんとなく日本人の”ママ友”関係って面倒くさそうだなぁって印象だけはある！

だがしかし！！上海でキョーレツなママ友との付き合いが少しだけあった。この本を読んでて、それを思い出したのですっかり忘れ去っていたMさんとのことを記憶から掘り起こしてみようと思う。。

うちの子が上海のローカル幼稚園年中さんの頃、担任の先生から「日本人が新しく来るよ！」と教えられた。こんなローカルな地域に日本人が引っ越してくるなんて珍しいな〜と思った。当時の私は、仕事をしていなかったし日本人との交流もほとんどなかったので、ママ友になれたら嬉しいな〜なんて気軽に考えていた。それから間もなく、幼稚園でその日本人家族と初対面。第一印象は「日本人だけどなんかちゃう」。的確に表現できないけれど、とにかく「日本人だけどなんかちゃう」のだ。話を聞くと、Mさん一家は千葉から上海に引っ越してきて、家もご近所だということ。さらにはお母さんもいると。え？？日本から一緒に来たの？中国語もペラペラなの？？実はMさんは華僑だったのだ。それで納得。初対面からの距離感とか、普通話ではなく上海話がペラペラなこと等々。それでも、華僑とか別に気にならないし日本語でおしゃべりもできるし幼稚園のことも共有できるし、私たちは普通にママ友になっていった。

うちの紹介で同じ習い事を始めたり、自宅まで遊びに来たり（書いてて思い出したけど私はあちらの家に行ったことがなかった！笑）だんだん家族ぐるみで仲良くなってきたが、仲良くなってくると違和感も覚え始めた。Mさんが上海に来る前は日本で大手商社に勤めていた話に始まり（給料がすごいよかったとか！聞いてないしw）弟さんの結婚問題の話（その彼女さんが中国の地方の人だから、弟と結婚するのは上海戸籍と遺産が目当てだとかなんとか！知らんし！w）さらにはその遺産の話。上海にある不動産とか親の遺産を相続するために、親の世話をちゃんとやってますって実績を作るために千葉から上海に来たそうだ。。なんなんこの話。ママ友にそこまで話すって、汗。

我が家は、卒園したら引っ越すことが決まっていたので、それまでの付き合いだと割り切ってそのままママ友関係は続いていた。そして、何度もうちに遊びに来ていたMさんは、うちの広さや間取りをとても気に入っていたようで、うちが引っ越すことを話したら、大家さんを紹介してほしいとお願いしてきた！大家さんも外国人（特に日本人）に貸すのは大歓迎なのでうちが仲介することに。こうなると、うちがまだ引っ越し前のフツーに生活してる状態でも、全部屋トイレもお風呂もキッチンもずかずか見て回るよね。。さらには家賃交渉！当時の上海の賃貸では2年に一回は値上げがあるので、うちもそうだった。Mさんに値段を教えると、高い！とな。さらに値上げもある・・。でも交渉がうまいMさんは自信があったんでしょうね〜。結果、値上げもなくうちの家賃のまま交渉成立。チーン。Mさんが私に言ったのは「日本人だと思ったら実は上海人で、上海人という同胞の感情をついたのよ」と。あっぱれとしか言いようがないね。

そして決定的になったのは我が家が引っ越してからしばらくして。。Mさんが新居に遊びに来たいと連絡してきた。私としてはやんわり断りたかったのだ。だがMさんはかなりしつこく新居の住所を聞いてきた。しかも、ある時私が用事があってうちにいないと言うと、今から行くからその用事よりも私を優先して！みたいなことを言われて、ブチっと私の中で何かが切れました。オトナな対応をとったつもりだけれど・・それ以降連絡は途絶えましたとさ。Mさんは、話す内容もそうだし話し方や態度まで全てがキョーレツでした。。ヨボボ。

小中学校になってからは、私も仕事をしたりでそこまでべったりなママ友は存在せず、今は適度な距離感のママ友たちがいます♪