中国で千と千尋の神隠しが公開!初日の興行収入は8.4億円
6月21日、中国で千と千尋の神隠し(以下、千と千尋)が公開された。初日の興行収入は8.4億円(5,410万元)であった。
千と千尋の日本での興行収入は、国内歴代1位の308億円である。
ライバルはトイストーリー4
千と千尋の公開前、ライバルは同日に上映開始となるトイストーリー4と言われていた。結果、トイストーリー4の2.8億円(1,796万元)に3倍の差をつけ、公開初日の6月21日ではぶっちぎりの1位となった。
公開前に起きた3度のバズ
千と千尋の公開前、SNS上では千と千尋に関するバズが3度起きていた。
1度目のバズは、日本でも話題になったこちらのポスターだ。昨年中国でも公開されたトトロや、万引き家族の中国版ポスターを手掛けた黄海が制作した。
これに続き、様々な中国人アーティストが自らのタッチでポスターを制作・配信したり、中国語吹き替えを担当した声優を起用した人物版のポスターも公開され、2度目のバズとなった。
3度目のバズは宮崎駿監督の中国語の直筆サインだ。上映直前に公開され、こちらも大きなバズが起きた。
どこまで戦略があったのかは不明だが、ポスターに中国人のアーティストを起用したことや、直筆サインの公開タイミングなど、非常に参考になるマーケティングであった。