絵本のレンタルプラットフォーム『博鳥絵本』が数億円を資金調達 | 中国スタートアップ
絵本のレンタルプラットフォーム『博鳥絵本』を運営する杭州博享科技有限公司(以下、博享科技)は、シリーズAで数億円の資金調達を行った。正確な金額は明らかにされていない。
博享科技は2017年6月に杭州で設立された会社だ。2017年にシリーズシードで3,100万円(200万元)、2018年エンジェルより7,800万円(500万元)、同年にシリーズPre-Aで1.5億円(1,000万元)の資金調達を行っている。
創業者の胡迪军はアリババの元中核メンバーであり、独身の日セールを取り仕切っていた人物だ。
博鳥絵本は、専用アプリ・WeChatミニプログラム・WeChat公式アカウントなどで提供されている、絵本レンタルプラットフォームである。ユーザー数は100万人を超えている。
中国において王道となっている絵本から、英語を学ぶことのできる絵本まで、非常に豊富な種類を取り揃えている。
試しに3冊を1ヶ月レンタルしようとすると、デポジットとして3,100円(200元)支払う必要があるが、レンタル費用だけでいうと760円(49元)であった。更に、アリペイの信用スコアが高いと、デポジットの支払いを免除することができる。
現在の中国の絵本市場規模は、5,000~8,000億円程度である。中国の子供は1年間の平均読書冊数が10冊にも届いていない。一方、欧米や日本は50-100冊程度であり、中国も5~10年でこの数値の追いつくと言われている。
中国の絵本市場はまだまだ伸び代のある市場だ。