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#11 オンライン部屋探し|上海帯同

どうも、上海アラサー駐在妻です。
結婚2年目、子供はいません。


以前、住居選びに関する記事を書かせていただいたんですが、

(↓こちら)

今回は、帯同前にオンラインで行った部屋探しについて、もう少し詳しく書いていきたいと思います。



恐るべし!3月の入退去ラッシュ!!


3月初旬のとある週末、私は部屋でひとり夫からのテレビ電話を待っていました。

この日は、私が帯同後に一緒に暮らす住居を、夫が内見しに行く日。
私はスケジュールの遅延で一緒に内見することは叶いませんでしたので、夫にテレビ電話で中継を繋いでもらって、オンラインで内見する予定でした。

お世話になったのは、夫の単身赴任の時も部屋の手配をしてくださった日朋住宅さん。
長年上海で日本人顧客相手に賃貸サービスを提供しており、日本語が堪能な経験豊富なスタッフさんが多数在籍しています。

私たちの担当は、日本語堪能な中国人女性のウーさん。入居後も修理や手続きなど迅速に対応してくださり、たいへんお世話になっています。

私たちが事前にウーさんへ出していた希望は、

  • 夫が単身の時に住んでいた最寄り駅の周辺

  • お風呂の浴槽はマスト

  • 1階NG

ということくらいでした。
おそらく3月は駐在員の入れ替わりが激しく、物件も限られてくるだろうという想定で、なるべく選択肢は広く持っておこうという狙いでした。

上記の条件で事前に資料が送られてきた物件は7軒。
どの物件も資料上は申し分なく、インテリア好きな私は一気に気持ちが高まりました。

資料を読み込みながら、自分なりに物件の希望順位や気になる点をまとめていたところ、その翌日になって夫から悲しいお知らせが。

「いま不動産屋さんから連絡きて、昨日送った資料のうち4軒がすでに決まってしまったらしく、残りが3軒のみらしい・・・。一応内見の日ギリギリまで調べてみて、追加の物件があれば報告するって言われた!」

たった一日で半分以上の物件が先約されてしまうとは、恐るべし3月・・・。
幸い残った3軒は、お互いに事前資料で上位に入っていた物件だったので良かったですが、欲を言えばほかの物件もちゃんと内見してみたかった。

結局その後、3軒の追加物件が送られてきましたが、うち1軒はまたも内見前に決まってしまい、最終的に計5軒の内見をすることになりました。



1軒目 北欧系インテリア物件


内見は朝9時からはじまりました。

1軒目は希望していた最寄駅からは少し遠く、どちらかというとその隣駅の方が少し近い物件。面積も2LDKで80㎡と、ほかの物件に比べると少し狭めでしたが、その分家賃がリーズナブルでした。

内装は若い女子が好みそうな白ベースの床壁に、北欧風のグレーやウッド調の家具。もし自分が一人暮らしするなら全然ありだな、という感じでしたが、夫には少し可愛らしすぎる気もしました。

内装は女子好みの可愛らしい雰囲気

家電やコンセントの有無などを細かく見てもらうと、洗濯機は少し古めの乾燥機なし、トイレもウォシュレットなし、というのが少し減点ポイント。
そして何より、洗面にコンセントがなかったことが私的にはかなりマイナスポイントでした。(ドライヤーやヘアアイロン、電動髭剃りなど、洗面にコンセントは何かと必要だと思います)

お風呂がシャワーカーテンなのもちょっと気になる

その場では何もコメントしませんでしたが、夫も私も「まあ、ここは遠いしナシかな」といった印象でした。



2軒目 最上階のメゾネット物件


2軒目は18階建ての最上階物件!
面積も98㎡と広めの一方、家賃も内見した物件のなかで一番お高い。

物件資料の写真をみると、浴槽と洗面スペースがガラス壁で仕切られており、洗面台も広そうなことがたいへん魅力的な物件でしたが、間取り図が載っていなかったので全貌が謎でした。

お風呂にガラス壁があるのめっちゃいい!

実際に行ってみると、なんと2階建てのメゾネット物件!
最上階だとこんな造りもできるんですね。

1階にリビングダイニング、キッチン、寝室、浴室・トイレがあり、2階にもセミダブルベッドが置けるスペースとトイレ、そしてかなり広めのバルコニーがついていました。
画面越しに「ここめっちゃ楽しそう!」とテンションの上がった私ですが、なんだか画面向こうの夫とウーさんはそうでもなさそうな様子。
会話をよく聞いていると、2階のスペースにあがった瞬間「ちょっと独特な匂いがしますね・・・」と言っている。どうやら前の住人があまり2階を使っていなかったらしく、2階のトイレから下水の匂いが漂っているようでした。

2階スペースはそこまで広くない

よく考えてみると、もしこの部屋に住んだ場合、おそらく二人の寝室は1階のベッドルームになるでしょうから、2階はゲストルームになってあまり活用頻度は高くなさそう。無理やり使うとしても、いちいち階段を昇り降りしなければならないのは少し面倒です。洗濯機も2階のバルコニースペースに置いてあるので、いちいち洗濯物をもって上がるのもめんどくさい。広いバルコニーは魅力的でしたが、内見時は資材がたくさん置いてあって雑然としていましたし、自分が毎週末「バルコニーでBBQよ♡」みたいなテンションでいられる自信は全くありませんでした。笑

修繕中なのか、めちゃくちゃ資材が置かれているバルコニー

洗面や浴室の造りは写真通りとても使いやすそうでしたし、洗濯機が乾燥機付きなのも魅力的でしたが、もう一か所マイナスポイントだったのが、冷蔵庫の位置。
この物件は入ってすぐ右手にキッチンがあったのですが、どうやらその中に冷蔵庫を置くスペースがなく、なぜか冷蔵庫はリビングを挟んで奥の出窓スペース(?)に置かれていました。
これだと料理をするたびにテレビの前を通って食材を取りに行かねばならない。

リビングの奥に置かれた冷蔵庫。料理をしないならリビングから近くて便利かも?

いろいろ総合的に考えると、メゾネットタイプは面白そうでしたが、”痒い所に手が届かない”箇所が多く、下水の匂いやバルコニーもクリーニング後にどれくらい綺麗になるかイメージがつかなかったため、こちらの物件もパスすることにしました。


3軒目 レトロゴージャスな総合力物件


3軒目は、2軒目と同じ小区内の別の建物内。
事前資料では総合的に見て評価が高かった物件ですが、内装は赤茶色のフローリングや大理石など、ゴージャスだけどちょっと昔っぽい?のが気になっていました。

実際に行ってみると、確かに内装はちょっとレトロですが、キッチンは作業台が広くて使いやすそうだし、ベランダからの景色もとても開放的。
お風呂は洗面スペースとガラス壁で仕切られているし、何よりベッドスペースの奥が3畳ほどの書斎スペースになっていて、天井までの壁面書棚がついているところが気に入りました。

キッチンは3方作業台になっていて使いやすい

「ここだったら料理や勉強も楽しめそう」
1番暮らしているイメージがわいてきた物件でした。

一方で、リビングの壁紙は一部剥がれていて修繕が必要、洗濯機などの家電は少し古めなので、そこは多少の我慢が必要かなと思いました。


4軒目 日本人好きオーナーのアジアンテイスト物件


4軒目は唯一オーナーさんが立ち会ってくれていた物件でした。
面積は112㎡と一番広い。しかし、場所が少しローカルなエリアにあります。

間取りは、玄関を入って正面にアジアンテイストな格子壁が建っており、左手にリビングと寝室と広めの物入、右手にキッチンとダイニングと子供部屋らしき小部屋、という少し変わった造りでした。

ソファの柄とかテレビ台のデザインがリゾートホテルっぽい

部屋は思っていたよりも広く、何よりオーナーさんがとても良い方そうでした。10年以上日本に住んでいた経験があり、その部屋の以前の住人も日本人だったことから、「次も日本人の家族に住んでもらえたらありがたい。洗濯機も新調したよ!」と言ってくださっていて、この方がオーナーだったら安心だなと思いました。

しかし、部屋にたどり着くまでの小区内や廊下の様子は少し雑多で、古さが否めない雰囲気。小区周辺の地域もローカルな飲食店や市場が多く、私よりもどちらかというと現地にいた夫の方が、少し後ろ向きな印象でした。



5軒目 前住人がこたつで丸くなっている物件


5軒目はまだ住人が入居中とのことで、住人の都合で翌日の内見になりました。(中国では退去が決まったら、入居中でも新しい入居希望者が内見にきます)

内見時は前住人の方がこたつでぬくぬくしており、あまり声を出したり写真を撮ったりできない雰囲気・・・。
事前資料のとおり、内装は白基調で小綺麗でしたが、正直細かいところを開けたり触ったりすることは憚られ、そもそも何が住人の持ち物で、何がこの部屋の備え付け備品なのかもよくわかりませんでした。(こたつはたぶん持ち込みよな?)

そもそも2階なので、もともとあまり希望度は高くなく、夫もざっと確認しただけで内見を終了させていました。


まとめ


5軒分の内見が終わり、私たちの意見は満場一致で3軒目の物件に決まりました。
しかし、4軒目のオーナーさんの人柄も捨てきれず、ウーさんの提案もあり3軒目と4軒目で気になった部分を交渉し、その結果次第で決めることに。

(↓詳細はこちらの記事をご覧ください。)

交渉の結果、どちらの物件もこちらの要望を受け入れてくれましたが、最終的にやはり小区や周辺の環境を考えて、3軒目の物件に決めました。


しかし・・・

この時はまだ、
この物件がのちにあんな事態を引き起こすことになるとは、知る由もありませんでした。


つづく。


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