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”期待値ゼロ”の方が海外移住はうまくいく|上海帯同
どうも、上海アラサー駐在妻です。
結婚2年目、子供はいません。
現在上海で暮らし始めて約11カ月。
来月には1年を迎えるということで、月日が過ぎるのは本当に早いですね。
最近の上海生活はどうかというと、
時間も比較的有効に使えているし、自分がやりたいことを中心にできているので、比較的メンタルも落ち着いています。
もちろんこちらで暮らし始めて、気分が落ち込んだり、モヤモヤと考え込んでしまう時期もありました。
でも、それはどちらかというと自分自身と向き合っている感じで、そういえば海外生活自体に嫌気がさしたということは、これまであまりなかった気がします。
それはなぜかというと、
「そもそも海外生活になんの期待も抱いていなかった」
というのが大きい気がします。笑
(夢のない人間ですみません)
下記の記事でも少しだけ触れましたが、
そもそも私は「海外で暮らしたい」なんて1ミリも思ったことがなかったんですよ。
海外旅行はそれなりに経験がありますし、
それはそれで楽しいので好きでしたが、
別に「現地の人と交流したい」とか、「行き当たりばったりの冒険を楽しみたい」とかは特になくて、
「フルアテンドのツアーがあるならそれがいい」
といつも思っていました。
(予算の関係でそれは叶わないことも多々ありましたが)
一度、会社の同僚に
「もしその国の言語がもともとペラペラで、衣食住がすべて整っている、しかも働かなくてもいい条件だったら、どの国に住みたい?」
と聞かれたことがあるんですが、
私は即座に「日本。」と答えて、その場をしらけさせたことがあります。笑
その同僚は、学生時代にバックパッカーで世界を飛び回っていた系の人だったので、当然「あの国もいいな!でもこの国もいいな!」って妄想話が盛り上がる想定だったようなのですが、
私は正直「みんながみんな海外行きたいと思うなよ」と心の中で思っていました。(可愛くない)
例えば「現地語を習得したい」とか、
「海外でしかできない仕事をしたい」とかならまだわかるんですよ。
でも、同僚が提示した条件だと、特に海外で成し遂げなければならない目的があるわけではなさそうだったので、
「だったら日本が一番住み良いに決まっている」と思っていました。
この考えは、正直今も変わっていません。
でもそれは、私が”日本人”で、
「母国の方がいろいろとスムーズだから」
という理由だけです。
上海に住んでみて今感じていることは、
「良くも悪くも、別に日本じゃなくても住めるんだなぁ」ということです。
これはもちろん、上海が東京に匹敵する(いやそれ以上?)に都会であることや、会社のお金で寒さをしのげる場所に住まわせてもらっていることが大きいですが、とりあえず”海外”であることに変わりはありません。
そしてもちろん、
”中国”という国にはいろんな噂がついて回りますし、私も悪いイメージがなかったわけではありませんが、
こちらで暮らしてみて、その悪いイメージを上回るほどのショックを受けたかというと、そういう経験はまだない気がします。(小さなトラブルは日常茶飯事ですが)
私はあまり潔癖なタイプではなく、どちらかというとかなり大雑把な方なので、上海の衛生事情も思ったよりは全然平気でしたし、
身体も鈍感なのか、こちらに来てから大きな病気をしたり、体調を崩したことは一度もありません。
そういう意味では、
意外と”海外耐性”は強かったのかもしれません。笑
(なんか手相にもずっと”渡航線(生命線から二股に延びる線)”あるなぁとは思ってた)
結局は家に帰れば、そこは”家庭”という小さな社会で、
どこにいたってご飯を作らなければ飢え死にするし、
洗濯物をしなければ明日着る服がなくなるし、
掃除しなければ部屋も気持ちも荒んでいく。
それはどの国の、どの人種でも同じなんですよね。
仕事をされている方はそうもいかないと思いますが、
まあ私は主婦なので、今のところこんな感じです。
でも、もし単純にそこに”住む”とか”暮らす”以上のビジョンを持って海外にきていたら、早々にこの現実に飽きて、イメージとのギャップに苦しんでいたのかもしれません。
友達たくさんできるとか、
日々その国の文化に触れるとか、
そんなことはそうそう起きないし、
行動し続けるにも体力が要りますからねえ。
もちろん、そういう夢を抱いて海外にきて、本当に実現できている人はすごいです。あっぱれです。
でも、こんな感じで海外にいる人間も一定数います。笑
ということで、
最近は「海外移住」なんて言葉も流行っていて、
それ自体は別に反対でもなんでもないんですが、
あまり「海外移住」に必要以上の期待も恐れも持たない方が、結果うまくいくのではないかな~と個人的には思いました。
今日はゆるっとした感じでおしまいです。
それでは。
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