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中国で暮らすための必須アプリ5選!|上海帯同

どうも、上海アラサー駐在妻です。
結婚2年目、子供はいません。


ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、中国で暮らしていくには、今やスマホは命の次に大切なものです。

なぜなら、こちらはほぼ100%キャッシュレス決済だから。
(私もこちらにきて一度も現金使ってません)

支払いが出来なければ、電車に乗ることも、スーパーで買い物することもできません。
すべてのシステムがスマホ決済ありきでつくられているので、お店での注文もテーマパークへの入園も、すべてスマホの中で完結されます。


じゃあ、クレジットカードはどうなのよ?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、中国国内ではクレジットカードの市民権がとても低い。

それもそのはず、中国国民のほとんどはスマホ決済で支払いができるので、お店側はわざわざ高いお金を出してクレジットカードの処理端末を導入するメリットがないのです。

最近は中国政府がインバウンド需要を増やそうと、徐々にクレジットカード端末の導入を斡旋しているようですが、それでもまだ有名観光地やホテルなどに限定されている様子。

現金も同様で、大きなデパートや観光地は使用OKですが、小さな店舗やタクシーなどはお釣りを持ち合わせていない場合が多いです。(地下鉄のチケット自動販売機も、コインを入れる穴がテープでふさがれていたりします)


ということで、中国にきてまずどうにかしなければならないのは、スマホの環境を整えてあげること!!

今回はスマホの準備方法と、中国で暮らすための必須アプリをご紹介していきたいと思います。


それでは、スタートです!



スマートフォンの準備


まずは、中国で利用するスマートフォン端末を用意します。
方法としては2つ。

  1. 日本で利用していたスマートフォンをそのまま利用する

  2. 中国用に新たにスマートフォンを用意する

1の場合は、「新たに端末代がかからない」や「元々入れていたアプリやデータをそのまま使える」などのメリットがありますが、「一時帰国のたびにいちいちSIMを入れ替えなければならない」というわずらわしさがあります。
また、利用できる端末はSIMフリー端末に限定されますので、お使いの端末にSIMロックがかかっていないかどうか確認が必要です。

2の場合は、「新しい端末代や(日本のスマホを維持する場合)2台分の通信料がかかる」というデメリットはありますが、「一時帰国の際もスムーズに対応できる」「単純に端末のデータ容量(写真など)が増える」というメリットがあります。


私の場合は2のスマホ2台持ちを選択し、中国用のスマホは『独身の日(11/11)』のセールでiPhone14を夫に買っておいてもらいました。(日本で買うよりだいぶ安かったみたいです)

日本のスマホも、一時帰国の際に使うのと電話番号を維持したいので、最安プランに変更して契約し続けています。
中国にいるときは基本的に家に置きっぱなしにしていますが、家のWi-FiとVPNを繋いで、LINEやXなど日本のSNS専用にしています。

中国の通信会社との契約も、夫に事前に済ませてもらっておきました。
そのため、私の中国スマホの名義は夫、AppleIDも夫のものを紐づけていますが、結果としてこれで良かったことがありました。(詳細は後ほど)

中国通信キャリアのお店に行って直接契約するのはハードルが高そうな気がしますが、アピタが入っているショッピングモール(金虹桥商场)に日本語対応可能な中国联通(Chine Unicom)の店舗がありますのでご安心を。
契約だけでなく、その後アプリの使い方でわからないことがあった時も、店舗に駆け込んだら日本語ペラペラお兄さんがてきぱきと対応してくれます。

金虹桥商场の地下2階にある中国联通(Chine Unicom)


中国で暮らすための必須アプリ5選!


さて、スマホの準備ができたら実際に生活で利用するアプリをダウンロードしていきます。

今回ご紹介する5つのアプリは、実際に私が中国でほぼ毎日利用しているアプリです。
これがないと生活がままならないアプリばかりですが、逆に言うとこの5つがあれば全く問題なく生活が送れます。

以下、重要度順にご紹介していきましょう。


1.支付宝(Alipay)

重要度:★★★★★
読み方:ジーフーバオ(zhi 1 fu 4 bao 3)

皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれません。
中国人のほぼ100%が利用しているスマホ決済アプリで、現在は日本でも利用可能なお店が多いですね。

使い方はPayPayなどの日本のスマホ決済アプリとほぼ一緒。
アプリをダウンロードしたら、銀行カードもしくはクレジットカードを紐づけて、お店のQRコードをスキャンしたり、自身のQRコードをスキャンしてもらったりして使います。

電車やバスに乗るときも、支付宝アプリの「モビリティ」からQRコードを表示させて、そのまま改札の読み込み口にかざせばOKです。

支付宝(Alipay)のホーム画面。日本語も対応しています

ただし、紐づけできる銀行カードは中国国内の銀行口座のみです。
先ほど、「夫の名義で契約しておいてよかった」と書きましたが、そのおかげで私のスマホでも直接夫の銀行カードを紐づけることができました。
自身の名義でスマホを契約している私の駐妻友達は、名義の異なる夫さんの銀行カードを紐づけることができず、生活費用などは都度アプリ上で送金をしてもらっているみたいです。
それでも仕組み上は全く問題ありませんが、都度「お金が無くなったのでください」と言わなければならないのは、なんとなく肩身が狭いですよね。

また、以前は日本のクレジットカードを紐づけることはできませんでしたが、2024年の春ごろからそれが可能になりました。
そのため、少し高価な買い物や夫への誕生日プレゼントなどは、自分のクレジットカードから決済するようにしています。(ただし手数料はかかります)
旅行で来られる場合も、事前に支付宝にクレジットカードを紐づけておいて、観光用のSIMカードやモバイルWi-Fiでネット環境を整えれば支払いができます。(先日母が来た時に、私のスマホからテザリングで支付宝を使ってみてもらいましたが、全く問題なしでした)

ただ、日本人は日本で支付宝を利用することはできないので、中国にきてみて初めて問題なく使えるかどうかわかるのが少しドキドキ・・・


2.微信(WeChat)

重要度:★★★★★
読み方:ウェイシン(wei 1 xin 4)

こちらも中国人のほぼ100%が利用しているメッセージアプリですが、機能は通話やチャットだけにとどまりません。

支付宝同様、スマホ決済や送金の仕組みを持ち合わせているとともに、『ミニプログラム』と呼ばれるシステムが各企業のページに紐づいていて、そこから直接モバイルオーダーしたり、ポイントを貯めたりできます。
一般的な商業店舗だけでなく、公的な申請などもこのミニプログラムを使って行われることが多く、コロナ禍の入国申請や体調申告もWeChatのミニプログラムから行われていました。

『ミニプログラム』については実際に使ってみないとイメージが沸きづらいかもしれませんが、例えば飲食店での注文の流れはこんな感じ。

ほとんどの飲食店では各テーブルにQRコードのシールが貼ってあり、お客さんは勝手に好きな席に着席して、そのQRコードをWeChatアプリでスキャンします。
するとそのお店のミニプログラムが立ち上がるので、アプリ上で好きな商品を選択してカゴに入れて、そのままWeChatPayで支払いを完了させます。その直後に注文情報が店員さんに自動で送られ、料理が出来たらテーブルまで持ってきてくれます。
支払いもすでにWeChat内で完結していますから、食べ終わったらそのまま何も言わずに店舗をあとにしてOKです。

便利ですよね。中国語全く必要ありません。笑

支付宝アプリでも同様の流れで注文可能ですが、たまに使えない場合があるので、WeChatの方が汎用性が高いと思われます。
しかし、WeChatPayの支払い元は支付宝なので、結局どちらも必要です。


3.美团

重要度:★★★★☆
読み方:メイトゥワン(mei 3 tuan 2)

こちらも中国国民のほぼ100%が利用しているデリバリーアプリです。
駐妻ブログなどではよく「ワイマイ(外卖)」という言葉が飛び交ってますが、ほぼイコール”美团”のことです。
※外卖=「テイクアウト」のこと

イメージとしてはUber Eatsに近いですかね。
でもその市場規模が全然違います。

街中には美团をはじめとしたデリバリー兄さんのバイクがめちゃくちゃ走っていて、注文してから数分で店舗に駆け付け、30分~1時間以内に商品を届けてくれます。
その配送費も3元(約63円)程度で、一定金額を超えれば配送費無料という場合も多いです。日本の場合は元々商品代が少し高めに設定されていたりしますが、こちらは逆にキャンペーンで安くなっていたりもするので、めちゃくちゃ気軽にワイマイできてしまうのです。笑

街でなぜか集合していた美团兄さんたち。いつもお世話になっております!

デリバリーできるのは食べ物だけでなく、スーパーやコンビニの商品、そしてタクシーも可能です。
美团の「打车(da 3 che 1)」ページから、自分の現在地と目的地を選択して、許容範囲内の費用を設定すれば、その金額内で対応してくれる近くのタクシーが呼応して迎えに来てくれます。
こちらも、目的地はアプリ経由で伝わっている、支払いも支付宝経由なので、中国語全く必要ありません。笑

美团のホーム画面。外卖や打车だけでなく、ホテルや映画の予約も可能


4.淘宝

重要度:★★★☆☆
読み方:タオバオ(tao 2 bao 3)

こちらは中国の通販アプリです。
通販アプリはいくつか種類があるのですが、最も一般的な(というより日本人がよく使っている)のがこちらかなと思います。

通販アプリについては、【中国で買えるもの買えないもの(日用品編)】の記事でも力説しましたが、生活環境を整えるにおいて必要不可欠なもの。
通販アプリの種類や使い分けについては、またどこかの記事で書きたいなと思っていますが、まずはこのアプリからダウンロードしておけば問題ないでしょう。

こちらも支払いは支付宝を紐づけています。


5.大众点评

重要度:★★☆☆☆
読み方:ダージョンディエンピン(da 4 zhong 4 dian 3 ping 2)

こちらは中国版「食べログ」アプリです。
食べログ同様店舗の口コミや評価が掲載されているので、お店選びの参考になります。

とても助かるのはメニューの写真や、人気の料理がランキング形式で載っていること。
口頭で注文しなければならない形式のお店でも、事前に食べたい料理を選んで発音を調べておくことができます。値段も載っているので、おおよその金額感も把握できて安心です。(ただし、情報が古くてすでに販売されていないメニューも合ったりするので要注意)

【必吃榜】と掲載されているお店はハズレが少ないので、お勧めです。



まとめ


いかがでしたでしょうか?
中国生活においてスマホは必須!
ですが、逆にスマホを使いこなせてしまえば楽勝もんです。

これに慣れてしまうと、日本に帰った時に苦労しそうだなとも思いますが・・・
(日本はキャッシュレスにしても何にしても、提供する事業者が乱立しすぎていて、ここまで一気に普及させるのは難しいんだろうな)


今回ご紹介したアプリ以外にも、「あったら便利」的なアプリはまだいくつかあるので、それもどこかでご紹介できたらと思っています。


それでは。



▼中国国内の生活に役立つ情報は、こちらのマガジンにまとめています!

よろしければ帯同準備の参考にしてください。





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