
駐妻だって、「さすがだね」って言われたい。
どうも、上海アラサー駐在妻です。
結婚2年目、子供はいません。
noteをはじめてから、帯同ストーリー編や情報編など気ままに書いてきましたが、今日はなんとなく今の心情を、とりとめもなく書きたいと思います。
昨日、夫からこんなことを言われました。
「最近、なんだか元気なさそうだけど、大丈夫? 俺に対してなんか嫌なことがあったら言ってほしいし、悩みがあったら聞くよ。」
そう、たしかに私は最近なんだか元気がでません。
理由は、自分でもよくわからないのです。
中国にきて早9か月が経とうとしていて、良くも悪くも刺激が少なくなってきたからなのか、ただのホルモンバランスのせいなのか。
明確な理由は、特に思い当たらないのです。
バラエティー番組を観れば普通に笑えるし、中国語の勉強も最初の頃より軌道に乗ってきたような気もするし、外で日本人の知り合いと会えば、明るくおしゃべりもできます。
でもなんだか、ひとりになると急に、自信がなくなるのです。
夫は、とても優しい。
そりゃ、毎晩いびきがうるさいとか、酔っぱらうと絡みがめんどくさいとか、イラっとすることは少なからずあります。
でも、私が上海についてきたことをとても感謝してくれていて、私の細かな変化にも気づこうとしてくれて、私が楽しく過ごせるように考えてくれている。
そんな人に、こんなまとまりきっていない私の感情を、吐き出すことなんてできません。
私は何が欲しいんだろう?
ひとつだけ、ふっと思い浮かんだ言葉があります。
それは、中国語の先生がたまに私に言ってくれる「さすが!」という言葉。
私の中国語の先生は、テキストに沿って授業を進めながら、たまにその内容から派生して、「この言葉、どんな意味か分かる?」とかクイズを出してくれます。
私は、漢字の意味や今まで学習した内容から推察して、「〇〇ってこと?」と答えます。
すると先生は、「さすが!」と言って正解の解説をしてくれます。
その瞬間、私は身体がビクッと反応するほど、うれしくなる。
アドレナリンか、ドーパミンか、何かよくわからない物質が身体中を駆け巡って、もっと頑張ろうって意欲がわいてくる。
「さすが」って言葉、いいですよね。
今できた事柄だけじゃなくて、それ以前の自分も肯定されている気がして。
「あなたならできると思っていたよ」って、信頼されている気がして。
すごいね、偉いね、可愛いね、かっこいいね、きれいだね、料理上手だね、優しいね、素敵だね、まじめだね、すきだよ、羨ましいな、ありがとう
もちろん、全部うれしい。
ありがたい。
だけど私は、「さすがだね」って言葉が、一番うれしい。
そう考えてみると、駐妻に限らず専業主婦・主夫の皆さんって、「さすがだね」って言われる機会、あんまりないんじゃないかなぁと。
中国には、いままでの自分を知ってくれている人は、夫以外にいません。
たとえ友達ができたとしても、まだ知り合って間もない友人に「さすがだね」って褒め方はなかなかしないですよね。
場合によっては上から目線に聞こえることもあるだろうし、そもそも土台がどんな人なのか、すべてをわかりきっているわけじゃないから。
家事をやっても、料理を作っても、感謝されることはあっても「さすがだね」とは言われない。
そりゃ、それが日常だもん。
いちいちそんな褒めてたら、やってらんない。
わかってる。
中国語の先生だって、数少ない日本語の褒め言葉レパートリーの中から、なんとなく「さすが」って言葉を引っ張ってきているだけかもしれない。
それでもその言葉が、一番私の感情に触れる。
仕事をしていたらどうだろう?
年次や役職にもよるだろうけど、ある程度一緒に仕事をしてきた仲間だったら、だんだんその人の力量がわかってくる。
その中で成果を上げれば、「さすがですね!」って言われることも、自然と増えてくるんじゃないかなぁ。
私含め、今までのキャリアを中断して、駐在帯同されている方も多いと思います。
そのこと自体は、きっと後悔はしていない。
だけど、なんか心細く感じてしまう瞬間があるのは、
きっと「さすが」って言葉に、飢えているからじゃないかな。
「さすが」って言われる機会、どうやったら増やせるかな?
まずは夫にお願いして、
「さすがキャンペーン」でも開催してもらおうかと思います。笑
それでは。
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