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上海のローカルスーパー使い分け|上海帯同

どうも、上海アラサー駐在妻です。
結婚2年目、子供はいません。

中国で生活をはじめたら、なるべく早く使いこなせるようになりたいのが現地のスーパー。

私も上海にきてすぐの頃は、毎日スーパーに行って何が売っているかを調べるのが日課でした。
どローカルな市場はまだ怖くて利用したことはありませんが、大型スーパーは綺麗で品質も確かなので安心。品数も多く、手に入らないものはほとんどありません。

(↓中国で手に入る食品については、以前こちらの記事で書いています。)

さらに、中国スーパーは宅配も主流なので、慣れてきたらお家の中からラクラク注文できるようになります。

今回は、私が日頃お世話になっている4つのスーパーと、それぞれどんなものをよく買っているかをご紹介したいと思いますので、現地のスーパー開拓の参考にしてみてください!


それでは、スタートです!

※価格は2025年1月現在。円換算は1元=21円で計算しています。



① Apio艾彼悠(通称:アピタ)

【特徴】
ユニー株式会社が運営する日系スーパー。生鮮食品や日系の調味料や食料品はもちろん、洗剤やシャンプーなどの日用品も販売。和食やお寿司などのお惣菜も人気で、とりあえずアピタに行けば大半のものは手に入る。

【場所】
「娄山关路」駅3号出口地下通路直結「金虹桥商场」内 地下2階

【宅配サービス】
なし
※「美团」や「饿了么」といったデリバリーアプリでの注文は可能

【よく買うもの】
白玉ねぎ、ごぼう、大葉、から揚げ用鶏もも肉、豚バラ肉、豚ロース肉、牛薄切り肉、鍋スープの素、やきそば、冷凍うどん、冷凍焼き餃子、おでんの具、日本の調味料(醤油、酒、みりん、だしの素、めんつゆ、マヨネーズ他)、片栗粉、お漬物、お寿司、魚介類、ツナ缶、トマト缶、日本のお菓子・アイス・インスタントラーメン など

まずは、私の過去記事にもちょこちょこ登場しているアピタ。
上海に住んでいる日本人で、このスーパーの存在を知らない人は一人もいないと思います。

私は出身が中部地方なので、アピタは生まれた時から近所にあるたいへん身近な存在でした。(親戚や友人にも「上海にもアピタがある」と話すと、「それなら大丈夫だ!」と謎に安心してくれます。笑)

単身の駐在員や、あまり自炊をされない方であれば、正直現地スーパーを利用しなくてもアピタがあれば事足りると思います。
お寿司やお弁当もそれなりに美味しいですし、上海にきてすぐはアピタを中心に買い物をしていれば間違いはありません。

日本語のラベルが並ぶ調味料コーナー
お寿司もなかなかいけます

ただ、私も現地のスーパーを使い始めてすぐに気が付きましたが、生鮮食品は現地スーパーより1.5倍~2倍くらい高いです。
日本の調味料や輸入品も、ネット通販の方が安く売っているので、急ぎでないものはなるべくネット通販で探して買うようにしています。

一方で、日本料理によく使う薄切り肉や白玉ねぎ、ごぼうや大葉といった食材は、ほかのスーパーにはなかなか売っていないので、アピタでしか買えません。お肉はやっぱり品質が良いですし、半額シールが貼られている商品などを選べば、他店と比べてもそこまで高くありません。
今の季節だと、鍋やおでん、お餅やおせち料理など、日本の風情が感じられる商品も置いてくれているのも、たいへん助かります。

お正月前後はお餅が大量に売られていた


② 盒马鲜生(通称:フーマー)

【特徴】
中国のIT大企業アリババがプロデュースする生鮮スーパー。2015年の創立以降順調に店舗数を増やし、現在は中国国内に400店舗以上を展開している。食品や日用品はPB商品が多く、低価格高品質。独自のデリバリー配達網をもち、3~5km圏内であれば”最短30分・1時間以内の配達”を保証している。

【場所】
上海市内に約60店舗(2024年12月時点)

【宅配サービス】
配送費:6元(約126円)
※49元(約1,029円)以上の買い物で配送費無料

【よく買うもの】
野菜全般、鶏むね肉、牛ひき肉、豚ひき肉、日式ベーコン、たまご(生食可)、牛乳、果物、豆腐、厚揚げ、ごま油、オリーブオイル、ケチャップ、パン粉、即席ワンタン、即席水餃子、米(五常大米)、ロックアイス、食器洗剤、ティッシュ など

こちらも、上海にいたら必ず耳にしたことがあるであろう大型チェーンのスーパー。店舗とデリバリーの両方に軸を置き、2~3駅に1店舗はあるほど多店舗展開しています。

特徴的なのは、野菜をはじめとした生鮮食品がとても安いこと、そして宅配サービスが非常に便利なことです。

野菜は5元(約105円)以下で売られているものがほとんどで、鶏肉や豚肉も10元以下で手に入ります。
豚バラ肉は脂身が多くてあまり美味しくないですが、野菜や鶏肉は正直日本より美味しんじゃないかって思うこともあります。(私の感覚ですが)

野菜はたっぷり入ってこのお値段
(今話題のキャベツも1玉67円!!)

日用品や調味料も、PB(プライベートブランド)商品が多くてとてもお得なので助かります。特に、フーマーの食器用洗剤は1.08Lで9.9元(約208円)で、油汚れもしっかり落ちるのでリピート買いしています。

私は買ったことがありませんが、現地の方には大きないけすで販売されている魚介類や、買った商品をその場で調理してくれるサービスも人気なようです。

大きないけすに蟹がたくさん!
イートインコーナーではお惣菜を販売していたり、スーパーで買ったお肉をその場で調理してくれるサービスもある

店舗での支払いや、デリバリーでの注文はフーマー専用アプリから行います。会員価格でお得に買い物できるだけでなく、専用のデリバリー体制を整えているので、注文後約30分~1時間以内に品物を届けてくれます。

配達料も日本のネットスーパーに比べると安く、49元以上買えば送料無料です。正直ある程度まとめ買いすればすぐに49元に到達しますが、野菜が安すぎてなかなか49元に満たない場合は、油や米など重たくて持ち帰りづらいものを買っておけば、家まで運んでもらえて一石二鳥です。


③ ALDI奥乐齐超市(通称:アルディ)

【特徴】
ドイツに基盤を置くディスカウントストア。世界中に9,000店舗以上展開し、徹底したコストカットとPB商品展開で、圧倒的低価格での商品提供を可能にしている。チキンやソーセージ、ベーカリーといった店舗調理品も人気。

【場所】
上海市内に約55店舗(2024年9月時点)

【宅配サービス】
配送費:5元(約105円)
※59元(約1,239円)以上の買い物で配送費無料

【よく買うもの】
野菜全般、鶏むね肉、牛ひき肉、豚ひき肉、たまご(生食可)、牛乳、豆腐、パスタ(乾麺)、バター、チーズ、ベーカリー、お惣菜 など

スーパー全滅の中で成長するドイツ系スーパー「ALDI」。安いだけではお客はきてくれない - 中華IT最新事情

こちらは、”いま上海市内で最も勢いのある”と言っても過言ではないドイツ系スーパー。
最近私の家の近所にも店舗ができて、たいへん助かっています。

野菜や肉などの生鮮食品が安いことはフーマーと変わらないのですが、違うのはその量が多いこと
例えば、夏が旬なトマトは当時1kg3.8元(約80円)くらいで売られていましたし、いまはジャガイモが1kg3.5元(約74円)で売られています。
正直その量を夫婦ふたりで消化しきるのは大変なんですが、安さに負けてつい買っちゃう。笑

また、欧米系の企業なので、パスタやチーズ、バターといった乳製品が安いのもありがたいです。
パスタは普通のスパゲッティが500gで8.9元(約187円)ですし、ペンネやリングイネといった種類も豊富です。乳製品もいろいろ見た結果、アルディが一番安かったので、なるべくここで買うようにしています。

乳製品の品揃えも豊富!

店内調理で売られているお惣菜やベーカリーもなかなかいけます。
特にベーカリーは、クロワッサンやパン・オ・ショコラなど、私の好きなデニッシュ系が豊富で、普通のパン屋さんより少し安いので、つい朝ごはんにと買ってしまいます。笑

デリバリーはWeChatのミニプログラムから注文できます。

チキンやソーセージ、鰻の蒲焼や鱈のムニエルなど、夕飯の一品に
パンは1個からでも気軽に買え、種類も豊富で選ぶのが楽しい


④ 叮咚买菜(通称:ディンドン)

【特徴】
アプリによるオンライン注文専門のデリバリースーパー。店舗を持たず、市街地に配した小規模倉庫からスピード配送する。

【場所】
店舗なし

【宅配サービス】
配送費:5元(約105円)
※39元(約819円)以上の買い物で配送費無料

【よく買うもの】
野菜全般、鶏むね肉、牛ひき肉、豚ひき肉、たまご(生食可)、牛乳 など

中国「生鮮食品EC大手」、収益性高め初の黒字化 叮咚買菜、「前置型倉庫」のビジネスモデル貫く | 「財新」中国Biz&Tech | 東洋経済オンライン

こちらは、中国語の先生に教えてもらった生鮮デリバリーアプリ。
現地の人は結構使っているそうで、特にフーマーの配達料が値上げされたときに一気にこちらにお客さんが流れたようです。

私もたまに使っていますが、商品のラインナップや値段はフーマーとほとんど変わりません。ただ、配達料無料の金額設定が低いので、「ちょっと少量買い足したいとき」や、フーマー・アルディに目当てのものがなかった時に利用しています。

特に、珍しく白玉ねぎが売っているので、アピタで買い忘れた時にはこちらで買っています。あとは、お肉がちょっと安いかな?

それ以外はこれと言って目立った特徴が見当たらないので、最近は利用頻度が下がってきています。


私のローカルスーパー使い分け


そんな感じで、私が普段使っている4つのスーパーをご紹介しましたが、私も上海生活を続ける間に、ちょっとずつこの4つの利用割合が変わってきています。

上海に来た直後はほぼ100%アピタだったのですが、1か月ほど経ってフーマーでの買い物を覚えてからは、アピタ:フーマー=50:50くらいの割合になり、その後アルディの安さを実感してからは、アピタ:フーマー:アルディ=10:40:50くらいになり、最近近所にアルディができてからは、アピタ:フーマー:アルディ=20:10:70くらいになりました。笑
(ディンドンは常に補足的な位置づけ)

あと便利なのは、アプリで他店の値段を確認できること。
野菜やお肉はシーズンによって値段が変化するので、「この商品はいつもこのスーパーが安い」とは限りません。私は買い物しながら「もっと安いお店があるかも」と思ったら、その場でほかのスーパーアプリを開いて、他店の値段を確認してから買うようにしています。日本だとわざわざスーパーをハシゴまでして買い分けるのは面倒ですが、こちらは家に帰ってからデリバリーで注文すればよいので楽ちんです。


この4つ以外だと、「コストコ」や「サムズ・クラブ」などが最近中国で人気のようですが、どちらも量が多くて大家族向きなので、夫婦ふたり暮らしの我々にはしばらく無縁かなと思います。しかし、特にウォルマート傘下の「サムズ・クラブ」はまだ日本に店舗がなく、世界中でもかなり勢いがあるみたいなので、興味のある方はぜひ行ってみてください。
(参考:逆風にめげず、中国で事業拡大する外資小売 グローバル調達力を活かし、長期目線で積極投資 次世代中国


今回はあくまで”私なりの”スーパー使い分けでしたが、上海にきてすぐは自分の目で比べて試してみると相場や品質の感覚がつかめますし、いろいろと発見があって楽しいので、ぜひお近くのスーパーを探検してみてください。

それでは。


▼中国国内の生活に役立つ情報は、こちらのマガジンにまとめています!

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