Shane Inamura

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  • 【ピンポイント】インドの歴史•文化

    インドの歴史・文化についてのショートメモ。インドの歴史・文化を勉強中です。興味深いポイントだけメモします。

  • 【ピンポイント】インド最前線

    インドの最近のHot Topicやトレンド等

最近の記事

「インドの福沢諭吉」の考察

ハーバード大学卒、P&GインディアのCEOを経て、作家・戯曲家・歴史家・哲学者・教育者でもあるグルチャラン・ダスの本を読みました。「インドの福沢諭吉」とも呼ばれるダスさんが、インドのことや日本について話した内容を纏めた本です。以下の通り、色々と新しい発見がありました。 失われた40年:「混合経済」による経済成長の鈍化1947年、インドはイギリスから独立すると、ネルー、娘のインディラ・ガンジーとその流れを汲んだ人々が政治の中心に長く居座ることになります。政治は民主主義ですが、

    • インド・アーユルヴェーダコスメ大手のHimalaya製品を日本で買ってみた

      Himalaya社はインド伝統医学(アーユルヴェーダ)に基づいた医薬品・パーソナルケア製品・サプリ等を製造・販売しており、インドの中では国民的なブランド。世界でも90カ国以上で展開していて、アメリカではWhole FoodsやBed Bath & Beyond、Walgreens等の大手小売店でも販売されているのでグローバルブランドと言っても良いでしょう。でも何故か日本では正規取扱い店はありません。 そこで最近人気の海外オーガニック製品のECサイトであるiHerbでいくつか

      • NETFLIXの「バッド・ビリオネア:堕ちたインドの富豪たち」について

        先輩からのお勧めでNETFLIXのバッド・ビリオネア(Bad Boy Billionaires)のシリーズ全3作を観ました!本年8月に予告版がリリースされると直ぐに関係者から取り下げの訴えが裁判所に提出され、法廷闘争となりましたが、最終的に10月5日に3作がリリース。まだ残り一作は法廷闘争中なのでいつ観れるか分かりません。 インドビジネスに関わるものとして必見!公開されているのは以下3エピソードです。 エピソード1:ぜいたく王(King of Good Times) イ

        • ヴァスコ・ダ・ガマの残虐な海賊行為

          ヨーロッパからアフリカ南岸を経てインドへ航海した最初のヨーロッパ人として有名なポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマですが、その手法は残虐で海賊的な行為でした。 一度目の航海1498年、ヴァスコ・ダ・ガマは、インド・カリカットに到着。ゴマや香辛料を船に載せてヨーロッパに持ち帰り(寒冷なヨーロッパではゴマや香辛料を生み出す植物は生育しなかった)、大きな売却益を得ました。これらは、ヴェネチア商人が独占していた商売でしたが、この航海で、直接仕入れることで大きな利益が得られることが分かりま

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        • 【ピンポイント】インドの歴史•文化
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        記事

          【絶対に読むべき本】知られざるインド独立戦争 A・M・ナイル

          インドの歴史の勉強にA・M・ナイル回想録「知られざるインド独立戦争」を読みましたが、、、、面白い!スラスラ読める。日本人であれば、絶対に読むべきだと思いました。 私は司馬遼太郎の「燃えよ剣」が好きな本ですが、同じように、第二次世界大戦前後という激動の時代に、日本やシンガポール等を拠点に祖国のために独立運動していたA・M・ナイル氏やビハリ・ボース氏の闘争心、冒険心、好奇心、また日本政府とのやり取りなどが細かく描写されているこの本は必読です。文章がとても読みやすく、一つ一つの場

          【絶対に読むべき本】知られざるインド独立戦争 A・M・ナイル

          日本とインドの意外な絆

          インド独立に果たした日本貢献第二次世界大戦の終戦からちょうど2年後の1947年8月15日、インドはイギリスの植民地支配から独立しますが、その独立に意外にも日本が貢献していました。 当時のインド独立運動家はインド国内だけでなく、日本・中国大陸・東南アジアなど国外に逃れて活動していました。日本では、ラシュ・ビハリ・ボースやA・M・ナイルが言論を中心とした運動を進め、日本の軍幹部もこの動きを支援。 第二次世界大戦の開戦により、東京を拠点にインド独立活動家によりインド独立連盟が結

          日本とインドの意外な絆

          高原の都シムラ

          大英帝国のインド植民地の首都はカルカッタでしたが、一部の英国人は、4月から9月までモンスーンの極暑が続くこの地に耐えられず、ヒマーチャル・プラデーシュ州のシムラ(Shimla)に滞在しました。1860年代にシムラはインド政府の夏季の首都として定着。シムラは高地にあり、ときに霧も出て、英国の気候に似ていたとされます。 シムラ社会の序列シムラは一つの小英国社会でした。植民地の政治の中枢であると同時に、世界に類のない社交都市でした。1年の半分以上の期間、インド支配層の英国人が狭い

          高原の都シムラ

          「インドのオクスフォード」学術都市プネの変貌

          筆者はプネ(Pune)には行ったことありませんが、世界銀行やアジア開発銀行に勤務され、プネにも住まれていた森茂子さんの本やその他の歴史本を頼りに、プーネの歴史を読み解いていきたいと思います。まずはマラタ王国時代から。 ①マラタ王国(18世紀)マラタ王国は、マハラシュトラ地方を中心に勢力を拡大した地方勢力であり、ムガル朝の弱体化を促進したと言われます。1600年代前半は、プネ支配権においてマラタ王国とムガル朝等との争いが何度もあったため、マラタ王国の支配下となったのは18世紀

          「インドのオクスフォード」学術都市プネの変貌

          印僑(在外インド人)の三形態

          海外に移住し、血縁または地縁によるネットワークを作り、経済的に大きな影響力を持つようになったインド系移民を、日本語で「印僑」と呼ぶことがあります。中国系移民を「華僑」と呼ぶのと同様です。華僑は5千万人、印僑は3千万人規模との推計もあり、世界に根を張っています。 Queenのフレディ・マーキュリーの両親はインド人(パールシー)なことはよく知られていると思います。 またGoogle CEOのサンダー・ピチャイ、マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ等、世界トップ企業の経営者も多

          印僑(在外インド人)の三形態

          インドは仏教発祥の地?なんで消滅したの?

          インドの仏教は、ゴータマ・シッダールダが35歳の時(BC530年頃)にブッダガヤで悟りを開いたことに始まり、以後かれは「ブッダ」と呼ばれることになりました。 これは、インドのカーストの頂点に位置する「バラモン」至上主義への挑戦でもありました。 その後日本を含むアジア地域に仏教が広がっていきますが、インドの地では12世紀までに仏教は完全に姿を消したとされています。何故でしょう? 僧侶が怠けた仏教教団は人々から巨大な寄進を受け取る過程で、いつしか安楽な生活を当然のこととする

          インドは仏教発祥の地?なんで消滅したの?

          えげつないイギリスのインド植民地支配

          イギリスと言えば、「オシャレ」「英国紳士」「ビートルズ」「デイビッド・ベッカム」等、洗練された良いイメージが浮かんできますが、インドの歴史を調べていくと、その植民地支配のやり方はかなりえげつないものだったようです。イギリスによる植民地支配は、18世紀半ば以降に東インド会社が支配を強めていくことで始まってますが、その中でいくつかの例をご紹介します(あえて悪い面をピックアップ)。 分割統治インドでもヒンドゥー教徒とイスラーム教徒の対立は根深いものがありますが、これをイギリスのイ

          えげつないイギリスのインド植民地支配

          マハトマ・ガンディー?インディラ・ガンディー?ガンディーって何人もいるの?ネルー家の悲劇とは?

          インドの歴史勉強中の身です。インドでガンディー(ガンジー)の名前は聞いたことありましたが、勝手にトップ写真の「インド独立の父」と呼ばれるマハトマ・ガンディーのことしか聞いたことありませんでした。 一番有名なのはマハトマ・ガンディー(トップ写真)で、正式名は「モーハンダース・ガンディー」。「マハトマ」というのは「偉大なる魂」という意味だそうで、イギリス植民地時代の1930年の「塩の行進」に代表される非暴力・不服従運動が有名です。 一方、インド歴代首相の中には、「ガンディー」

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