第8講義「借金1億円を背負った元落ちこぼれ、26歳社長の波乱万丈な人生語ります」エピソード④[起業編]
本日もみなさま、お仕事ご苦労様です
今回も前回の続きからですので、まだ見ていない方は前回の記事から読んでいただけると理解が深まると思います
前回の続き
まず前回の続きの開業資金の調達方法ですが、これはぼくの知り合いの社長さんの顧問税理士を紹介していだだきました
その税理士さんの懇意にしている銀行の担当さんを紹介してもらい、600万を融資してもらう方法です
間に第三者を挟んで開業するパターンはオーソドックスな方法で
おそらく多くの創業者である社長さんはこれではないかと思います
とにかく1番のハードルはここでした。銀行と言うのはこれまでどこの金融機関とも取引のないお客に対してして一番厳しく審査をかけます。
簡単に例えると返済実績が今まで無い人間に多額のお金を貸して、返せる保証があるのか?慎重に精査する理由はそれです。ここでものを言うのは、「誰の紹介か?」「しっかり利益を確保し元本と利息を毎月払ってもらえるだけのビジネスモデルなのか?」
これでしょう。税理士さんを挟むことで格段に融資の審査は有利に働きますが、デメリットをあげると、①実際に融資が実行されれば、税理士さんに成功報酬を払わなければならない事 ②融資実行の可否に関わらず着手金として手数料を支払わなければならない事
これは税理士さんによるので、一概にみなそうとはいいません(一切お金を取らない税理士さんも中には存在します)
しかし、もしあなたが銀行から開業資金を融資してもらうなら、この方法をとることをぼくはお勧めします。何故なら元手がなければ開業も何もありません、そのくらいはスタッフの労働に対してのお給料だと思い気持ちよく支払うといいと思います
次に第二の戦略についてですが、「コミュニケーション能力を生かし人脈を作ること」です
唐揚げ専門店と聞くと大体の方は、テイクアウトやデリバリーのみで唐揚げ弁当や単品の唐揚げを販売する小さなお店を想像すると思います
しかしこのスタイルの営業だと機械的な作業の繰り返しで、ゆっくりお客様とコミュニケーションを取る時間を確保できません
唐揚げを揚げて渡す作業はマニュアル化してしまえば小学生だってできます
僕はお金よりも先に信用を稼ぐことを考え、ゆっくりとお客様とお話しできる広いイートインスペースを作りお酒と簡単な手料理をおきました
そしてあえて辺鄙な場所に、街並みには似合わない唐揚げ専門店とは到底思えない美容室のような外観の唐揚げ専門店を作りました。これはなぜかと言うと自分と価値観や考え方が似た人、少数をターゲットにしたのです
つまり、言い方は悪いですが街のイメージや住む人たちのニーズに合わせ、周囲から浮かないよう作られた平凡な需要のみあるお店がたくさん立ち並ぶ中、1万人、人口がいれば一定数必ずいるであろう僕と似た考えを持つ人に向けて作ったお店なのです
この一見入りにくい見た目のお店に入って食事をされる方はきっと僕と同じ変わり者です(笑)
あとはその価値観の似ているお客様と一緒にお酒を飲み仲良くなれれば完璧です
ターゲットは広げ過ぎず掴んだらひたすら深くです
もちろん最初の半年は大変でした
そのお客様に出会えるかは結局のところ「運」でしかありませんので、可能性をできる限り上げ実現できない要素を取り除き、あとは
出会うまでひたすら「待つ」 です
売上は最初からあまり期待していなかったのですが、オープンしてから半年は想像以上に上がりませんでした
年中無休で365日1日たりとも休まず営業し続けました
唐揚げ屋を経営しながら、従業員に任せられる日は、並行で一人親方として名刺を作り足場屋の仕事で現場にも出ていました
そんなこんなであっという間に時間が過ぎ
そして一年目に一人の社長と出会います
お昼間にフラっと御一人で入ってこられ「お酒飲める?」
と聞かれました
それをきっかけに停滞していた状況は一気に加速していきます