【管理職ワーママ 】キャリアアップ・ハラスメントはもうウンザリ
「そろそろマネージャーに、と言われたら、絶対断るな!」
私のかつての上司から言われた言葉。
彼女は社内でも数少ない女性のパートナー職(一般企業でいう役員レベル)、
ジェンダーの壁に阻まれながらもガラスの天井を突き抜け、
煌びやかなキャリアを驀進してきたような方。
彼女自体は仕事もできる素敵な方。
言いたいことは分かる。
女性がより高い地位を目指すなら、目の前のチャンスは前のめりに掴んでいけ、と。
それが女性活躍のためだと。
私たちのことを本気で考えての言葉だってことも、
もちろん分かってる。
でも、待って。
子育て中のワーママ に、そんな余裕、どこにもないのです。
余裕が無くしてキャリアアップと子育ては両立できない
ただでさえ日々の生活と仕事とのバランスをうまく保つのに精一杯。
前準備なく急に責任と業務負荷が上がると、
その瞬間、一気にそのバランスが崩れてしまう。
その分、会社としてちゃんと責任持ってくれるのか?
家族がピンチのとき、責任ある役職者でも仕事を放り出して、
家族のケアに専念しても、それでもいいの?
いいえ、ダメですよね?
そんなことは、許されない。
分かってる。分かってるから、上がりたくないのです。
「女性活躍」のプレッシャーが女性ばかりに…
女性にばかり強いプレッシャーを与える前に、
まずは社として、ワーママ が安心して働ける労働環境を整えて。
それは、単にベビーシッターの補助を出すとか、看護休暇という制度を作るだけでは、全然足りない。
責任ある仕事を委譲できる体制や、
ゆとりあるバックアップ体制。
そういったところまで切り込まなければ、意味がない。
それがないまま上がれって言われて
怯むのは当たり前でしょう?
「上がってしまえばなんとかなる」
「みんなうまくできてる」
そんなことを鵜呑みにして、無理して頑張って、
自分の時間もなくなって、
子供と過ごす時間もなくなって。
自分にとって価値を置いているそれらを失ってまで得られるキャリアって、何?
と思う。
キャリアの多様性とタイミングとを見極めさせて
キャリアに全振りしたい人はそれでいいけど、
キャリアもそこそこに、でもプレイベートを充実したい、
というキャリアの多様性をもっと認めて欲しい。
昇進だけを目指している人ばかりじゃない。
私は、もちろん上昇志向はあるけれども、
自分の生活、家族との時間、日々のゆとりなど、
自分にとって大切にしている時間を担保した上での上昇なのです。
だから私は、周りよりも少しゆっくりだけど、
自分のタイミングを見計らってマネージャに昇進した。
キャリアも人生も、私だけのものだかr、
キャリアのペースも、自分で決めさせて。
無理やりの「上にあがれ!あがれ!」プレッシャーは、もう終わりにしませんか。