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令和のワーママは頑張り方も多様化したい。

ワーママ = 常に忙しい
ワーママ = 頑張らなきゃ
ワーママ = へとへと

子どもを産む前は、そんなもんなのかなと思ってた。
でも実際子どもが生まれ、復職すると、

子どもと一緒にいる時間を犠牲にする以上、頑張らなければ!
という考えに縛られることに疑問を感じる。

なぜこんな価値観が定着しているのか。
その原因の一つが、
企業として昨今重視している「ダイバーシティ」の考え方が画一的だから、
ではないでしょうか。

多様性 = 女性活躍 = 女性がバリバリ働いて管理職を目指さねば
というこの構図。
世の中いろんな考え方の会社があるが、少なくとも私の会社は、まさにそんな感じ。

よくある大企業のワーママ支援

子育て女性にとって働きやすい環境を整備してますよ!という会社は、
保育園入園のサポートします!
病児保育への補助します!
ベビーシッターへの補助あります!
といった支援を提供している。
でも、これらはすべて、子どもと過ごす時間を減らし、最大限仕事に全力投球するためのサポート。
一応、時短勤務は制度としてはあるけれど、
これを推奨するではなく、
「いろんなサポート制度を活用することで時短勤務せずに両立できますよ」
と、育児をしながら仕事に全力投球してね、と言いたげです。

そうして母親たちは、
子どもへの罪悪感を抱えながらバリバリと働く。

多様性 = 女性活躍 = 女性がバリバリ働く、なの?

私が勤める会社はダイバーシティ重視を強く謳っている。
ダイバーシティ推進の専門部署もあるし、
第三者からダイバーシティ推進だという表彰もされている、
いわばダイバーシティの先進企業。

でも、
ダイバーシティ関連のイベントや、研修に、男性の姿はほとんど見られない。
ダイバーシティ関連のイベントの登壇者は女性、参加者も女性。
子育て中の管理職女性がメインキャラとなり、
家事育児のやりくりに関するHow Toが共有される場になっていたり。

日本人、女性、アラサーアラフォー、有名企業、バリバリ働く、管理職、っていう均一性のなかで会話される「多様性」という矛盾を感じます。

管理職になることが前提の女性向けキャリア教育

女性向けの管理職前研修も最近は増えていますよね。
そしてその場で言われることは、
「女性たちは自分を過小評価しすぎです、あなたは有能、だから女性管理職を目指す事を恐れないで!」
というようなメッセージ。
そしていろんなことを犠牲にしつつ仕事を頑張り、
「管理職を目指せ」っていう目標設定。
女性のキャリアを画一的にみなしてる。

頑張らないワーママでもよくない?

そんなに頑張らなきゃだめなの?
限界まで頑張る必要ある?
ワーママだって、働きつつものんびり暮らすという選択肢は絶対必要。

社内にたくさんいる「バリキャリ」な「ワーママ」は
いろんな犠牲と引き換えにキャリアを作っていて、
もちろんそれを望んでキャリアに邁進してるならいいけど、
必ずしもそういう人ばかりじゃない。
そんなに頑張らなくてもいい、ゆったりやっていいんだよ、っていう前提であって欲しい。
それこそが価値観の「多様性」。


これって業務負荷と責任の小さな業務だけを与えられる、通称「マミートラック」と何が違うの?って思うかもだけど、
全然違う。
「マミートラック」は、基本的にコントロール権が自分に委ねられてない。
「子どもがいる」っていうラベルだけで、
本人の意思を無視して有無を言わさず特定のポジション、特定のキャリアパスが会社から押し付けられる、これがマミートラック。

大切なのは、働き方の裁量権が自分にあること。
時短であっても「やりがいのある仕事」がしたいし、
それはできる。
「ほら出た、そんなのわがまま。。。」なんて言われたくない。

会社の評価制度では、
時短という限られた時間での私の成果と
通常勤務、なんなら長時間残業の人との成果とを
同等に比較される。
そんな中でいかに最大限の成果を出すか、それは私が責任をもって考え実践する。
「時短だからここまでしかできない」という甘えはしない。
その時の状況に応じてキャリアのスピード、昇進のスピードは私がコントロールする。

私の働き方は私が決める


私は、
仕事時間はほどほどに(だから時短で)、でも仕事内容は充実させたい(だからコンサルは続けるし、副業だってやりたい)
子どもと過ごす時間は優先度高(夕方5-20時と土日の子どもとの時間は譲らない)
健康も超大事だから睡眠時間は絶対7時間確保
旅行とおいしいものを食べるために働いているから、休暇はマスト

これだけやろうと思ったら、一つの会社の仕事に全力でリソース投下する気にはならない。
だから私は上を目指さない。

仕事時間を捻出するためのライフハックより、
労働集約的な仕事をうまく切り離し、短時間でいかに成果をあげるか、
それを考え、業務、キャリア、人生を自分でコントロールしたい。

人生のその瞬間において最も優先度が高いのが、
仕事の人もいれば
家庭の人もいれば、
それ以外の人もいる。
仕事と家庭をうまく両立したい人もいれば、
仕事に特化しつつもパラレルキャリアを歩みたい人だっている。
そういった価値観を全部ひっくるめて、多様性っていうんじゃないかな。

みんなが幸せになるためのダイバーシティのはずが、
却って女性をへとへとにさせて苦しめるものになりつつあることに
危機感を感じる。


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