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時短勤務の「ゆるワーママ」でも責任ある業務から逃げないほうがいい理由

ワーママ、ないしワーキングペアレンツは、忙しい。
そして、必ずしも仕事だけに重きを置いているわけではなく、
子どもとの時間や自分の時間など、ワークライフバランスを保ちたい人も多いですよね。
私も仕事はそこそこに、子どもとの時間と自分の時間を楽しみたいタイプで、仕事はサクッと終わらせたい。

しかし、それ故に、無条件に責任ある業務から逃れたいと考えていませんか?

時短勤務や急なお迎え、突然の看護休暇などが発生するという状況では、
変則的な勤務形態を取らざるを得ず、
自然と他の誰かが代わって業務継続できるようなルーティーン業務が理想的だと考えていませんか?
責任あるポジションはできれば避けたい、、、と。

でも、そんなワーキングペアレンツだからこそ、
「責任ある業務」も積極的にしたほうがいいと思っています。
え、「責任ある業務」って管理職になれってこと?
いいえ違います。別に管理職でなくたっていいんです。
自分が取るべき仕事の選び方の話です。
「責任ある業務」と言うか、代替のきかない種類の業務に責任を持ってコミットすること、とでも言いましょうか。

なぜそんな業務がいいのか。
理由は二つ。
自分で仕事の進め方をコントロールできるほうが時間等の融通がききやすいから。
そして、業務時間に対する創出価値を大きくできるから。

自分の仕事に対する裁量権の確保

ところで最近フリーランスとして働く人が増えていますが、
彼らの働き方は時間や場所から「自由」ですよね。

彼らはなぜ、自由なのか。

それは、自分が仕事のやり方に裁量権を持っているからです。
自分で仕事の範囲(スコープ)と納期を決め、
自分で仕事の進め方を考え、
自分が責任を持って成果物を納品するから。

だから、彼らはいつ、どこで、何時間働くか、
基本的には自分で決めることができます。
つまり自由には責任が伴う、基本的なことですよね。

会社員でも同じ。
ルーティーン業務は、自分の業務の後処理をする人へ滞りなく成果物を出し続ける必要があります。
例えば出荷業務。
売上が立ったら速やかに、出荷準備をしなければなりません。
業務の着手時期は自分でコントロールできない。
そして、素早く次のプロセスの人、例えば工場への出荷依頼など速やかにやらなければならなりません。
だから、(すぐにコミュニケーションが取れるように)オフィスにいる必要があったり、
(短いリードタイム内で滞りなく仕事を次に渡せるよう)自分が欠勤すると他の担当者への影響が大きくなってしまうのです。

投下時間に対する創出価値の最大化

続いて、投下時間に対する創出価値について。
これは、責任ある業務の方が、投下時間に対する創出価値が大きくなりやすいということです。
どういうことかと言うと、仕事のやり方によって、同じ1日の業務で出す成果が5倍、10倍になる可能性だってあるということ。

労働集約型の仕事、すなわち1時間で決まった量の成果を出す仕事、例えば工場の生産ラインなどがイメージしやすいでしょう。
流れてくる部品を組み立て、同じ速度、同じ頻度で処理することで、決まった量の製品が生産されます。
このような仕事は、誰がやっても同じ価値が発揮されるため、時給1,000円で8時間働いて8,000円の報酬が得られます。

一方、高付加価値創出型の場合はどうなるか。
例えば、前述の工場製品を作るための必要工数を1/10にできる手法を考える仕事。
このめちゃくちゃ難解な課題をこなすのに、
半年かかる人、1年かかってもできない人もいれば、
それをたった1週間でできるような人もいるかもしれません。
「発明」的な感性があったり、
その分野に知見のある人との繋がりが多く、そういった人と協力し合うことなどによって、実現できるかもしれません。
例えば1ヶ月で実現できた場合、それによって削減できるのは10×製品数に当たる工数分の価値なので、莫大な価値になる。

そういった業務が、高付加価値創出型の業務に当たります。
これは極端な例なので、皆にこんな難易度の高い仕事を勧めている訳ではなく、
この種の業務に携わることで、
例えば時短勤務などで「評価が上がりにくい」「周りに迷惑をかけている気がして肩身が狭い」と言う懸念も、
短時間で大きな成果を出していれば、気にする必要すらなくなる、ということを言いたいのです。

責任ある業務=自分の仕事に対する裁量権


このように、業務が与えられたとき、そもそもの業務スコープ(範囲)や実施の要否、
誰とやるか、他の人に任せるか、
といった判断ができるポジションにいたほうが、
頭を使うことで自分で業務量をコントロールできます。

そして、企業内でそれができるのは、ある程度の責任ある業務を任せられるポジションにいる必要があります。
それは必ずしも管理職であれと言う訳ではなく、
業種や企業によっては末端の新入社員でも大きな裁量権が与えられているケースもあります。(特にベンチャー企業などで顕著)

仕事のやり方を自分で考え、実行するには、その分責任が発生するのは避けられないと言うことです。

ワーキングペアレンツは自由な働き方をしたい

ワーキングペアレンツには、様々な制約があります。
よって、自由な働き方がフィットするでしょう。
でもその自由な働き方だけを謳歌しようとしつつも責任からは全力で逃れようとするの、少し違う気もします。
でも、自由な働き方には責任が伴うのだから。
だから、多少責任が伴ったとしても、自分の頭で考え、行動すると言う
裁量権のある働き方を選択することで、
自分にフィットした働き方ができるのではないでしょうか。



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