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左翼も右翼も嘘ばかり~読書記録202~
2015年 評論家の古谷経衝(つねひら)氏による論評。
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この本は、書かれた時期が重用なのである。
執筆時期は、2014年12月に発足した第三次安倍内閣の頃からだ。
2014年12月に衆議院議員選挙が行われ、自民党の圧勝となった。
個人的な感想だが、当時の雰囲気として、左も右も「安倍晋三」という1個人を中心に論争があったような気がする。
テレビのコメンテーターしかり、Twitterの政治アカウントしかり。
よく人間は、「自分の見たいものしか見ない」と言われる。つまり、現実の世界を自分の都合の良い様に解釈したり、或いは強引に自分の立ち位置に好都合な解釈を付与させたりして、現実世界を補正して見つめるのだ。
「〇〇にこうあってほしい」という想いは、よく言えば「理想」だが、実際には「願望」である。殆どの場合、冷徹な「数字」がその直後、願望を粉砕することになる。~本書より~
在特会などの一部の国に対するヘイトスピーチに対して、当時の安倍晋三総理は
強い嫌悪感を示したいたのだが、いわゆるネット保守の方々は、そういった細かい事を知らないのだなとも思えてきた。
私が個人的に面白いと思ったのは、当時、桜井誠などの過激な人々を応援していた人がいつの間にか、安倍晋三万歳のようになったことである。(もちろん、首相時代だ)彼らの中には、「安倍晋三首相は、日本人だけを大事にする」と言う勝手な思い込みがあったような気がする。
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ネットの自称保守というと、だいたいは、こんな感じなのだ。
著者が書かれているように、香山リカ氏の主張もいかがなものか。
少し冷静にみていきたい。
大まかな内容は、担当編集者がまとめられている。