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関東大震災、東京大空襲でも残った清正公堂 港区白金台 日蓮宗最正山覚林寺 私の百寺巡礼303

広い国道1号に目立つ「清正公前」の信号。
その裏にあるのが日蓮宗の覚林寺だ。

覚林寺(かくりんじ)は、東京都港区白金台一丁目にある、日蓮宗の寺院。山号は最正山。加藤清正の位牌や像が祀られていることから清正公(せいしょうこう)と通称される。付近の住民からは「清正公さま」と呼ばれ、勝負祈願の寺として信仰を集めている。旧本山は大本山誕生寺。潮師法縁。
この地はかつて肥後熊本藩主細川家の中屋敷であった。寛永8年(1631年)、誕生寺18世可観院日延の隠居寺として開山。日延は李氏朝鮮第14代国王宣祖の長男、臨海君の子であり、文禄・慶長の役の際に清正によって日本へ連れてこられた人物であった。
弘化2年(1845年)、火災により全焼。現在の山門は安政3年(1856年)に、清正公堂の拝殿・幣殿は慶応元年(1865年)に再建されたものである。
江戸最初の七福神巡りとされる元祖山手七福神の一つ、毘沙門天を祀る寺でもある。


本堂は最近になって建て替えたらしく、鉄筋コンクリートで現代的だ。
東京都のきまりなのだそうだ。


東京都のお寺は、空襲も影響するのだが、新しく建てられたものが多い。
こちらのお寺は、本堂は新しいが、清正公堂は江戸時代末期に建てられたお堂が、関東大震災、東京大空襲でも奇跡的に焼けずに残ったのだそうだ。
やはり、昔の建物は素晴らしい。
近くに観えるお寺は東京都の火災条例で仕方ないのだろうが、あまりにも現代的過ぎるのだ。

対応してくださった女性の話によると、加藤清正公はお母様の代からの熱心な日蓮宗信者だったのだという。常に御主題を唱えていたのだとか。


さて、御朱印であるが、日蓮宗寺院ということで、御首題帳を持参して行ったもので、「他の寺院さんに何か言われるかもしれないから」と、書き置きをくださった。
こちらは、加藤清正公を大切に御守するお寺。その位置づけを感じたのであった。

日蓮宗最正山覚林寺
港区白金台1-1-47
地下鉄・白金高輪駅から徒歩2分


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