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敵なんかいなかった

私は数年前に自分が籍を置いていたカトリック教会を突然出ていくように言われて泣く泣く従った。それまでの戦前生まれの西洋人神父から1970年代半ば生まれの若い韓国人神父になってからの事だった。
彼は「日本人が嫌いだ」という事を言葉と表情で表していた。
私はその1人の韓国人によって、カトリック信者とすべての韓国人を嫌い、敵に回すこととなった。

今思うと実にくだらない闘いなのであるが、カトリック教会は、司教や司祭に逆らってはいけないという部分があり、誰1人として、私の擁護をしてはくれなかった。信者全てが私が出ていくことに賛成し、更にはカトリックの籍をも抜く、という事にもなった。

「日本人が嫌い」「日本を許さない」
という神父を日本に呼んだ横浜教区の司教を恨んでいた。
だいたい、「許さない」とか言う神父に「ゆるしの秘跡」とか出来るわけないやんか。

戦前生まれの宣教師は「日本人の司教よりもイエスキリストに従う。」という人ばかりやんか。なんで、自分のイエスマンばかりを集めたがるんやろ。U司教は、吉田茂に洗礼を授けた元横浜教区の浜王とは大違いやんか。
あー。文句ばかりで、結局は信仰を捨て、ネットでもリアルでもくだらない争いばかりの日々。
もちろん、友人なんかいなかった。多分、韓国人を恨んでいたんだろう。

そして、悔い改め、プロテスタント教会に移り、教会の方々とうまくやっていた。

だが、ある日、それが崩れていった。
そちらの牧師一家の1人が若き某新聞記者で。奥様は30代かな。韓国人。

勉強会は奈良県の部落差別の話を、だったはずで。なんで、いきなり、川崎市のヘイトスピーチ規制法の話になるんねん。奥様が言われるには、日本には嫌韓の書籍ばかり。電車に乗っても、嫌韓を思わせる広告ばかり。日本人は嫌いだと。新聞記者の夫に、大学生や私が「全ての日本人が嫌韓ではないから!韓国人とネットで仲良くするし」と話しても「違うから!違うから!」と。ああ、なんて頑ななんだろう。

「正しい歴史教育をしなくてはならない!」と主張するわけで。それは、要するに、慰安婦や竹島の問題など、韓国人と同じ考えになってほしいの願いであったのだ。私から言わせたら、これ以上何を望むの?もう戦時期の賠償や謝罪はしたし、許しを言うキリスト教会の牧師や神父が「許さない」って。
で、牧師夫人が言うには
「横浜市も川崎市みたいにヘイトスピーチを規制しなきゃね。あんなカジノに夢中な市長じゃダメよ」と。
違うから!川崎市にしても沖縄県にしても、活動をしている人たち。右にしろ、左にしろ、現地の人だけじゃないから。と話すと、悪魔みたいな顔になったのであった。あー、怖い、怖い。

その新聞記者が2016年の熊本地震のTwitterでのデマを取材された方だというので、期待していたのだが、これは違うな、の印象。
当時のTwitterでのデマは酷いものであったから。メンバーも、いっちゃってるみたいな方たちであったし。

その後、教会の方たちの私を見る目は明らかに変わっていった。
そして、牧師に「ヘイトスピーチ発言ばかりしているサタン」とのことで、出入り禁止をくらったのだ。
その時には泣いたが、今は大爆笑している。

しかあし!!
数年前には聖書やキリストから離れ、全ての韓国人を憎んでしまったが、今はそんなことはない。なぜなら、どこかの教会に所属しなくても聖書さえあればいいさ、と気楽に考えられるし。

そして、チェソギョン氏の著書の存在でなぜか、悟りを得たのだ。
韓国の個人が悪いのではない。小さい時からの教育があるのだ、と。

年配の韓国から来られた女性とは仲良くしている。相談もしている今。
横浜橋商店街にある在日の方の店でしかキムチは買わない。皆さん、大変気持ちの良い方々で、嫌韓しても仕方ないと思うのだ。

正しい歴史認識。どちらにも大事なのであるが、私はネットや動画などで、嫌韓を煽る人たちも好きにはなれない。冷静にやってほしい。

TwitterやSNSでは「韓国嫌い」と言っていたらフォロワーさんが増える、その数稼ぎを目的にする人もいる。それが一番よくないと思う。

で、結論として。。。。

韓国人、何人、などという一括りの目で個人を見ない。彼らを理解するには、こちらも「嫌韓」だの言わないこと。又、極端な人は避けること。

ま、マイペースです。。。

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