立花隆「戦争」を語る~読書記録366~
「戦争」を語る 立花隆 2016年
「知の巨人」、はじめての戦争本!
「長崎という街に自分が生まれ、そこが世界で二番目に原爆を落とされたという事実は、僕の人生に大きな影響をもたらしました」
被爆の記憶を後世に残すために、日本人は何をすべきか?
北京からの引揚体験、特攻隊上がりの青年教師、原水禁運動に打ち込んだ若き日ー。
ヒロシマ、ナガサキ、アウシュビッツを通して、いま伝えておきたいこと。
立花隆先生は長崎県出身で、ご両親はクリスチャンであったということから、私はてっきりカトリック教徒だと思い込んでいた。
けれども、プロテスタントで、お父様の勤務した学校はアメリカのメソジスト派の学校。ここは青山学院と同じ系列だ。
学生時代には筑波大学名誉教授の駒井洋先生と原水爆禁止運動をされたらしい。
駒井先生は、立花隆先生と同じ生まれ年であるがまだ健在だ。今年、本を監修したばかりだ。
最後の章では、立教大学のゼミ生に向けて、家族4人での語らいがそのまま載せられている。お母様、お兄様、立花隆先生、妹さんと。
実に正直に人間味のある対談だと感じさせた。
広島、長崎について、もっと若い世代、アメリカなどに知ってもらいたいと思うのだった。