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庭の石仏群に圧倒 目黒区 天台宗松林山大円寺 私の百寺巡礼210
目黒駅から目黒不動尊に行くには、行人坂という、かなり急な坂を下りて行く。私はその逆で、目黒不動尊から目黒駅に出て帰宅と思っていたものでそのキツイ坂を上ったのだ。
その途中にあったのが大圓寺だ。
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この寺は「松林山大円寺」といいます。寛永のはじめ、湯殿山の大海法印が寺の前の坂(行人坂)を切り開き、大日金輪を祀って祈願の道場を開いたのがその始まりであると伝えられています。
本寺には”生身の釈迦如来”と言われている木造「清涼寺式釈迦如来立像」(国指定文化財)、「木造十一面観音立像」(区指定文化財)、徳川家の繁栄と江戸発展守護のための「三面大黒天像」(山手七福神の一つ)などが安置されています。
明和9年2月(1772)、本堂から出火、江戸六百余町を焼き、多くの死者を出しましたが、その供養のために造られた釈迦三尊・十六大弟子、五百羅漢の像等の「大円寺石仏群」(都指定文化財)が建てられています。また阿弥陀堂には「木造阿弥陀如来三尊像」(区指定文化財)や八百やお七の火事にまつわる西運上人の木像、お七地蔵などが祀られています。
境内には「行人坂敷石石造道供養碑」(区指定文化財)、「目黒川架橋供養勢至菩薩石像」(区指定文化財)、西運の墓、などがあります。
江戸の面影を残している行人坂の景観や老樹古木のしげる境内は緑の自然と古い歴史が薫る静かな美しい浄域を守っています。(目黒区教育委員会掲示より)
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門を入って左側にある庭の石仏には圧倒される。
こちらも五百羅漢像だ。すぐ近くには五百羅漢寺があるし、目黒駅周辺は羅漢の街?か!
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この寺はまた、八百屋お七の情人吉三ゆかりの寺でもある。
吉三は出家して西運を名乗り、大円寺の下(今の雅叙園の一部)にあった明王院に身を寄せたという。西運は明王院境内に念仏堂を建立するための勧進とお七の菩提(ぼだい)を弔うために、目黒不動と浅草観音に1万日日参の悲願を立てた。往復10里の道を、雨の日も風の日も、首から下げた鉦(しょう)をたたき、念仏を唱えながら日参したのである。かくして27年後に明王院境内に念仏堂が建立された。しかし、明王院は明治初めごろ廃寺になったので、明王院の仏像などは、隣りの大円寺に移された。
西運に深い関心を持っていた大円寺の当時の住職であった福田実衍(じつえん)師は、昭和18年、同寺に念仏堂を再建した際、万葉集出画撰を描いた大亦観風画伯に「お七吉三縁起絵巻」を描いてもらった。その一部、木枯らしが吹きすさぶなかを、念仏鉦を力一杯たたき、念仏を唱えながら、日参する西運の姿を刻んだ碑が境内に立っている。(目黒区広報)
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東京都心部、山手線の駅近くにこんなに素晴らしい旧き良きものがあるのかと感動したのであった。
天台宗松林山大円寺
目黒区下目黒1-8-5
目黒駅より徒歩5分