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「おくのほそ道」をたどる旅~読書記録259~
2022年に刊行。フリーライターの下川裕治氏による旅日記。
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著者は、産経新聞記者を経て、現在はフリーライターとなっている。
主に、旅の本を書いているが、海外での安あがりに出来るものが多い。
興味のある方は、こちらをご覧ください・・・
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ここに地図があるが、松尾芭蕉は現在の江東区深川に住んでいた。
ここから、太平洋沿いに東北に向かい、現在の岩手から秋田に。
日本海沿いに西に向かっている。
ここで、恥ずかしい話なのだが。
松尾芭蕉は俳句を作って旅をしていた。旅にはお金がかかる。それから、歩くスピードは忍者並み。徳川幕府の隠密説なるものがあり、私はそれを信じていたのだ。
イヤ、まったく恥ずかしい。
芭蕉は、確かに俳句しかしない人であるが、旅に付き添った曾良が金銭面での苦労を請け負ったようなのだ。
托鉢までしていたようだ。
そして、歩くのが速いと言われているが、現代の日本人に比べたら、なのだ。江戸時代の男性ではごく一般的。
旅自体もお金があって贅沢を、などでもなかったようだ。
テレビの水戸黄門さまとは違うのだ。
この本では、路線バスと徒歩とでなっているが、実際には、タクシー、新幹線、レンタカーなども所々、使っている。
地形も変わっていたり、道路の変更など、全く同じ行程では無理だろう。
それよりも、松尾芭蕉が歩いたようには現代人にはムリだろうな、と思った。
著者は、テレビのバス旅の話をされていた。バス停に着いて「1時間後?」などとなるが、何故にネット検索しないのか?と。だが、実際に行かないとわからないものもある、と。特にコミュニティバスなど。路線廃止などもネット検索になかったりもする。
著者の体験談は、さておき、私もいつかは、芭蕉の歩いた道全てに行きたい思いはある。
だが、芭蕉が歩いたようにはさすがにムリだと本書でわかった。
だから、無理をせず、今回は、金沢、次回は松島、立石寺など。
そのようにして、自分なりの旅をしたいと思うのだった。