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岩殿の中に建つお堂に圧倒 秩父札所28番 曹洞宗石龍山橋立堂 私の百寺巡礼304
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石龍山・橋立堂は、高さ約75メートルもある石灰岩の直立した岩壁下に建てられ、観音堂は三間四面で江戸中期の建立のものといわれている。本尊は秩父札所唯一の「馬頭観世音菩薩」で、西国、板東、秩父の日本百観音のなかでも西国第29番の「松尾寺」と秩父第28番のここ「橋立堂」だけである。その昔、弘法大師が柚(ゆず)の老木を刻んで馬頭観音とし、ここに安置したのが始まりといわれている。納経所の側には、橋立堂の奥の院でもある「橋立鍾乳洞」の入口があり、全長約130メートルに及ぶ洞内を探索する事ができる。
札所28番石龍山橋立堂は、武甲山の石灰岩体の西の端に位置し、南向きの高さ約75mの大岩壁の下には、黒っぽい緑色岩が露出し、そこに観音堂が建っています。
武甲山は、約2億年前、5000km以上も離れた南洋で、ハワイのような火山島として誕生しました。火山活動が終わると、島の上部は波で侵食され、サンゴ礁が成長しました。サンゴ礁(石灰岩)を乗せた海山(玄武岩が変質した緑色岩)は、プレートの動きによって運ばれてきました。海溝までくると、沈み込む海洋プレートから剥がされて、陸から海へ流れ込んだ砂や泥などとともに、約1.5億年前に大陸プレートに押し付けられて「付加体」となりました。その後、次々と付け加わる付加体に押し上げられて、石灰岩と緑色岩からなる武甲山が形成されたと考えられます。
橋立鍾乳洞は、県内唯一の観光洞であり、国内でも珍しい縦穴型の鍾乳洞です。急傾斜の割れ目に沿って地下水が浸透し、石灰岩が溶けてできた空洞が鍾乳洞(石灰洞)になりました。見学路の総延長は約140m、一番低い地点から高い地点までの高低差は約30mあります。鍾乳石や石筍(せきじゅん)、石柱などの洞窟生成物には、昔から「弘法の後ろ姿」や「下り龍の頭」などの名前が付いています。
また、切り立った岩壁の下はえぐられた形になっており、数万年前に橋立川の侵食によって形成されたと考えられています。ここからは縄文時代草創期から古墳時代の遺跡が発掘されており、さらに押型文の土器片・貝飾りのほか弥生土器等も発見され、秩父市指定史跡の「岩かげ遺跡」となっています。
(秩父市のサイトより)
ここに来るまで、2つもの予期しない失態があった。
1つは、29番から荒川を渡りミューズパーク方面に行き、25番にと思っていたのだが、あちこちと歩くうち、28番まで1㎞もない、近い。と、事前にパソコン画面を見ながらの予定をバッサリと切り替えたのだ。
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林道を歩くうう。
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なんと!ここで曲がる方向を間違えた!バス停があったので、そこでGoogleマップを使うと、動かない!
これは、ミステリードラマに出て来る閉じ込められた世界ってえやつ?か!
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元来た道を戻り、案内板を確認した。
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到着!
徒歩2分のところが、なんで10分もグルグルしとんねん!と、自分にツッコミするも、来られて良かったーー。
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ここは、石灰岩で出来た岩の中にあるお堂だ。あくまでも自然が主役。人ではない。石川県の那谷寺でもそうだったのだが、ある種の自然崇拝のようなものを感じた。この大自然の中にあっては、人は小さい。そして、どれほど人間は自分勝手なものであるか。そんな事を知るのであった。
と、そんな事に感動の言葉を言いながらも、又もや私の我がままが出た。
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氷の中の鍾乳洞に入りたかったのに、休業とな!ついでに御朱印は、27番大渕寺でと。
大渕寺と言ったら、SL撮り鉄スポットで有名、というか、6月に住職と
「撮り鉄の方ですか?」
「いえいえ。たまたまSLの時間に来ただけで、34ヶ所廻ってます。ゴイゴイスー!です」
のやり取りをしたところ。
ということで、27番大渕寺まで歩くことに。
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今回は奥様が対応。世間話をして盛り上がった。
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6月に熊を恐れ、登らなかった白衣観音様に。
こうしてみると、この辺りの背景には武甲山が常にあるのだなと思うのであった。
冬枯れ樹 御堂守りし 武甲山
秩父札所28番 曹洞宗石龍山橋立堂
埼玉県秩父市上影森675
秩父鉄道浦山口より徒歩15分
西武秩父駅・秩父駅より秩父市営バスぬくもり号・鍾乳洞入口より徒歩3分