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ほんとうは僕殺したんじゃねえもの~読書記録296~
心理学者・浜田寿美男先生の著書
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千葉県野田市で起きた野田事件を著者は細かく調べ、書かれている。
1979年9月11日、下校途中の小学1年生の女児が、竹林の古井戸の跡において全裸で両手両足を縛られ、窒息死しているのが発見された。遺体の発見状況などから、警察は「変質者」による犯行として捜査を開始。まもなく遺体発見現場の近所に住む知的障害を持つAを被疑者として内偵捜査するに至り、A宅を訪問して様子を観察。事件発生から18日目の1979年9月29日、Aを逮捕した。
本当に青山さんが犯人なのか真実が掴めないまま、警察、検察共に作り上げたという感想だ。
だいたい、青山さんの知的障害からして、あれだけの緻密な犯罪が出来るだろうか?
そして、この地域に住む人たちの障碍者に対する偏見の目もあったのではないだろうか?
「彼がやったんじゃないの」みたいな憶測、噂から、いくつかの証言を呼び起こしてしまった、と。
だが!殺人事件が起きたのは紛れもない事実なのである。つまり!犯人はいるのだ。
私が勝手に思うのは犯人は相当頭がいいのではないか?
つまり、スケープゴートというか、自分以外の誰かに罪をなすりつけ、まんまとしてやったりの人物だ。
更に思うのは、昭和の時代だから成功したかもしれないが、現代は科学捜査も進み、小学生でもスマホを持っている。どこかしらに証拠画像など残る時代だ。
私が、「相棒」「特捜9」「遺留捜査」などなど、刑事ドラマに望むのは、このような不可解な事件をドラマの中だけでもいいから解決して欲しい。ということだ。
今後、このような冤罪は起こらないことを願うのだ。