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徳川綱吉ゆかりの花の寺 秩父札所29番 曹洞宗笹戸山長泉院 私の百寺巡礼305


この二十九番「長泉院」は、曹洞宗の寺院で、開山は正暦元年(990年)平安時代中期である。無住の観音堂であったが元亀二年(1571年)現在の皆野町の大通院より和尚を招き曹洞宗の寺院としての面目を得た。日本有数の「石札(せきさつ)」が残ることから「石札堂(せきさつどう)」「石札道場(せきさつどうじょう)」とも呼ばれた。本尊は、「聖観世音菩薩」で像高55センチメートルの立像。昔々、山麓に「龍女(りゅうにょ)」が現れ不思議な灯りをともし、村人達は大変気味悪がっていた。そこへ十余人の巡礼僧(秩父霊場を開創した十三権者)が立ち寄ったので、村人は灯りのともる岩屋まで案内する事にした。すると岩屋から聖観音像が発見された。その後村人達は、この場所に堂を建立して聖観世音菩薩を安置したといわれている。


蝋梅

入口の案内には、徳川綱吉と関係が深いことが書かれてある。
葛飾北斎が描いた絵もある。
行ってから知るという、いつもの悪い癖が・・・

またまた、事前の検索もろくにせず行った自分が悪いのであるが、こちらのお寺は、関東花の寺の一つとして有名なのだそうだ。
綺麗に手入れをされた庭は、現在は花はもちろん葉も落としている。
僅かに蝋梅の蕾が見られる程度か。
山門のしだれ桜も有名らしい。
ああ、又春に来よう。

庭に幾つもある睡蓮鉢は、薄い氷が張っていた。

氷張り 堂宇静寂 山独り

 

秩父札所29番 曹洞宗笹戸山長泉院
埼玉県秩父市荒川上田野557
秩父鉄道・浦山口駅より徒歩15分
西武秩父駅・秩父駅より西武バス・久那線にて。札所29番入口下車。徒歩1分。

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