2023年1月の記事一覧
病院のスケッチ~読書記録224~
若草物語で有名なルイザ・メイ・オルコットの作品。谷口由美子先生が訳されている。
これは、小説ではなく、ルイザ・メイ・オルコット自身の体験を元にしている。主人公の名前は変えてあるが、若草物語に登場する姉妹たちのことだな、とわかるものである。
この本が書かれたのは、1863年。
当時のアメリカは、リンカーン大統領が奴隷制度反対を唱え、南北戦争の中にあった。
熱烈な奴隷制度廃止論者であったルイザは
妖女の隠れ家~読書記録218~
密室トリックの巨匠、ジョン・ディクスン・カーの作品。
およそ125㎏もの巨体で、いつも息を切らしている名探偵フェル博士の初登場の作品となる。
「魔女の隠れ家」という、新たに訳されたものがあり、訳者は私の好きな高見さんなのだが、図書館にはなく、中古で3万円を超える。。。。
ということで、図書館から、この訳本を借りたのだった。
訳者は大正5年生まれの方で、漢字が旧かったり、言い回しが旧かったりと難
曲がった蝶番~読書記録216~
密室トリックの巨匠、ジョン・ディクスン・カーのミステリー小説。
登場するは、名探偵フェル博士。
1年前、25年ぶりにアメリカから帰国し、爵位と地所を継いだジョン・ファーンリー卿は偽者であり、自分こそが正当な相続人であると主張する男が現れた。渡米の際にタイタニック号の船上で入れ替わったのだと言う。あの沈没の夜に―。やがて、決定的な証拠によって事が決しようとした矢先に、不可解極まりない事件が発生した