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2022年8月の記事一覧
人はひとりで死ぬ 無縁社会を生きる為に~読書記録155~
2011年 宗教学者の島田裕巳先生による著。
「人間が生み出した一つの知恵の体系が教えてくれるのは、人は必ず死ぬという事実であり、その死は本質的に孤独なものだということである」
(本書 おわりにより)
この最後の言葉こそに、この本の要点はあると言える。
どのような生き方、死に方をするにしても、人は必ず死ぬし、死ぬ時には独りなのだ。
それが怖いから太宰治は、愛人を誘ったのであろうか?
戦後、結び
反資本主義の亡霊~読書記録154~
昭和25年生まれ、東大卒と同時に当時の経済企画庁に入庁。もちろん、官僚だ。元日本銀行製作委員会の原田泰による著。
アベノミクス効果についてはほぼ賛成出来る。確かに、最低賃金は上がっている。不満な人らも多いだろうが。
だが、小泉純一郎改革を何故に評価するのかは理解出来ない。
人口の増加、減少についても、2ちゃんねる元管理人のひろゆきとは、違った角度から観ていて面白い。
「仏教は生けるものへの憐
村岡花子著 ハリエット・ストー伝記 ~読書記録153~
原書は昭和30年に刊行された村岡花子が書いたストウ夫人の伝記だ。
ストウ夫人と言えば、「アンクルトムの小屋」が世界各国で翻訳されて有名な作家である。本書は、その作品が世に出るまでの出来事を丁寧に描いている。
私も含め、世間一般が知らなかった事を知り、感謝の1冊でもある。
ハリエット・ストウは、父親、夫と共に牧師なのだ。
日本や韓国などでは、「なんちゃって牧師」なんかは、かなり見受ける。
宗教法人
小公子~読書記録146~
『小公子』(しょうこうし、原題:Little Lord Fauntleroy。「小さなフォントルロイ卿」)は、フランシス・ホジソン・バーネット(バーネット夫人)が1886年に書いた児童向け小説。『小公子』の訳題は、最初の日本語訳者若松賤子が、1890年(明治23年)に付けたものである。
他の訳でも、さらっと読んでみたのだが、やはり村岡花子訳がいいのだ!
私が図書館で見つけたのは、昭和の終わりに村