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かおり
2022年5月3日 00:17
「幸福とは、幸福感を持つこと」2005年刊行。元聖路加国際病院院長の故・日野原重明先生が94歳の時に書かれたエッセイである。近代的な高名な総合病院医師であった日野原重明先生に対する見方が私の中で少し変わったのだった。非常に失礼な思い込みで、日野原重明先生は、近代医学崇拝者であると思っていたのだ。実に申し訳ない。医学は絶対で、延命治療に賛成、薬や手術で多くの病気が直せる派なのだろうと勝手に
2022年5月3日 00:40
1995年、オランダ人医師、ベルト・カイゼルによって書かれた書。小説の形をとってはいるが、主人公の「私」は、作者であろう。この本は久坂部先生の「日本人の死に時」を読んだ時に知り、興味を持った本である。寝る間もなくなるくらい話に引き込まれていく。主人公は、オランダにある療養院の医師である。その舞台における医師の葛藤が見事に描かれている。オランダは世界で最初に安楽死が法で認められた国であ
2022年5月3日 22:53
「大草原の小さな家」シリーズ、及び研究書を深く読む中で知った本です。内容は、アメリカ先住民の詩です。著者のナンシー・ウッドはアメリカ先住民と深い交流があったそうです。ナンシーウッド(1936年6月20日– 2013年3月12日)[1]はアメリカ人の作家、詩人、写真家でした。ウッドは、詩のコレクションだけでなく、子供向けの小説、フィクション、ノンフィクションも数多く出版しています。彼女の作品
2022年5月6日 14:47
昨夜は、大好きな作家、森村桂さんのご主人の手記を読んでいた。そこに書かれていたのは、かなりのショックな話であった。そして、あまりのショックというか、キツイ内容に、キャスでの朗読(この本だ)も出来ず、友人へのラインの返信も出来ず。Twitterも開けられずにいた。私にとっての森村桂さんと言うのは・・・こんな感じなのだ。40代後半になっても、少女のような服装が似合い、今現在の日本ではなく
2022年5月7日 00:53
2008年 脳科学者・茂木健一郎先生による書き下ろしの書。たまたま図書館で見つけたのだが、「え?東大卒の科学者の茂木先生が赤毛のアン!?」と言う驚きが強かった。興味を持って借りて読むと面白い。読むうちに、科学者だからこその物の見方、捉え方もあるのだと感心しきり。「脳は一千億個の神経細胞からなる、単なる物質です。科学的な常識から見たら、別に我々が意識を持つ必要なんてないんです。それな
2022年5月8日 15:04
2019年に発行された中野円佳さんの「なぜ共働きも専業もしんどいのか」いちいち、頷きながら読んでいた。私よりも20歳ほども若い方なので、世代間の感覚の違いはあるが、西欧では近代化後、日本では明治維新の後、主婦が大変になったのは確実だ。まあ。今の日本では、結婚したくない女性が出るだろうなとは思う。日本の現状を観ると、パートでもフルタイムでも主婦の家事はキツイのだ。昔は子どもを働かせていたも
2022年5月9日 23:46
昭和50年発行、森村桂さんによるエッセイ。15編の話から構成されているが、どれも森村桂さんが実際に体験されたことで、桂さんの行動力には驚くのだ。例えば、杏のジャムが大好きで、自分で作りたいと、果物の杏を手に入れんと、長野駅の駅長に電話をいきなり掛けるなど。それを快く引き受けてくれた当時の国鉄職員たち。ああ、昭和の良さ。。。今なら、どうだろうか。福祉施設の資金集めチャリティーイベント
2022年5月10日 00:52
2011年東日本大震災直後に書かれた、脳科学者・茂木健一郎先生の著書。3/11に起きた東日本大震災、2010年に訪れた伊豆諸島・神津島での講演会を通じての思索。それが書かれている。私は、茂木健一郎先生のように賢くないので難しい事はよくわからないのだが、脳を鍛える上での感覚。それの重要性が理解できた。誰も読むことのない日記ではなく、多くの人が読むだろうブログやTwitterなど、他人が読
2022年5月16日 00:04
2006年発行、エッセイスト岸本葉子さんの著書。先日読んだ茂木健一郎先生の茂木健一本にも書かれてあったのだが、小学生の時に、本を読んだら紙を貼るグラフ。同世代だから?か!私も経験したことで懐かしい。茂木健一郎先生、岸本さん、私と1960年代生まれ。当時は普通に読書量でも、脚の速さでも、ちょっとした事を自慢できる環境だったように思う。今では「皆同じ」「競争させない」のか、そのようなグラフ化は
2022年5月17日 23:15
2013年オバマ政権時代に書かれたジャーナリスト堤未果さんによる書である。題に、(株)とあるのが、この本で著者の言いたいことをズバリ!表していると思う。まず、農業の事。ウィスコンシン州、ミズーリ州、ニューヨーク州、などなど。「大草原の小さな家」シリーズのローラの本に出て来る地が出て来るのだが、ローラやアルマンゾ、その父親の世代の農業とは随分違ってしまった。アメリカは広大な土地である。が、ロ
2022年5月22日 17:50
2007年に発行されたエコノミスト・門倉貴史しの著書。20世紀というか、日本で派遣会社が出来たばかりの頃は、派遣社員というのは専門スキルを持ったスペシャリストであったと思う。実は私も派遣の経験があるのだが、20世紀の方が待遇やら給与面は良かった。というのは、簿記資格があるとか、それなりにコンピュータが出来ます、と言った仕事を20世紀はしていたので。だが、50過ぎてから仕事を必死に探して、
2022年5月24日 14:25
荒川洋治氏の「忘れられる過去」(エッセイ)を読んだ。詩人から、現代詩作家と肩書を変えた方だ。その荒川洋治さんの「忘れられる過去」の中に「秩父事件」の話が出てきた。明治期の自由民権運動が盛んな頃に怒った農民たちの一揆であったが、荒川洋治さんが書いていた名前を懐かしく思って読んだ。もちろん、年代的にその中心メンバーを知っているわけではないが、中学生の時に散々聞いたものだった。中心メンバ
2022年5月25日 00:25
アメリカの作家、キンバリーウイリスホルトの書いた「ローズの小さな図書館」日本語訳は私の大好きな谷口由美子先生。まだ本書を開く前に出て来るこの家系図。これが重要となるのだ。一九三九年、農場は干ばつにみまわれ、水をくむ風車がこわれ、パパも家を出ていってしまった。ママは、私と弟と妹をつれてふるさとルイジアナの川辺の町に移ることに決めた...。十四歳のローズは、家族のために年をごまかし、図書館バ
2022年5月27日 11:31
2006年、評論家・小浜逸郎氏によるエッセイ。小浜氏は昭和22年生まれの団塊世代。横浜生まれの横浜国大と、純粋な浜っ子だ。この本が発行されてすぐに、当時の横浜市長、小池百合子の一番初めの秘書、中田何とかに請われて横浜市の教育委員会に。2008年。丁度、息子が小学校に行けなくなり、学校長は「教育委員会に押し付ける」の方針だったもので、教育委員会と私が揉めていた時期でもある。五木寛之先生だか