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私の百寺巡礼

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五木寛之先生は70歳を過ぎてから百寺巡礼をされた。日本の寺院の多くは車が入れない険しい石段を登る事で辿り着く。横浜辺りの寺も、ちょっとした坂の上で、わざと車が入れないようにしてあ…
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2023年10月の記事一覧

ヘボン博士診療所跡 横浜市神奈川区 曹洞宗開塔山日輪院宗興寺 私の百寺巡礼177

ヘボン博士診療所跡 横浜市神奈川区 曹洞宗開塔山日輪院宗興寺 私の百寺巡礼177

ここ、東急線の反町駅から全然近くないし。横浜駅のが近いやんか。
などと文句を言いつつも、東急花御朱印巡りに。

ここ宗興寺も東急花御朱印巡りの1つとなっている。

宗興寺の創建年代は不詳ですが、伊豆海島風土記によると永享12年(1440)に神奈川宿開塔山宗興寺から住職を請うて八丈島宗福寺を創建したとあり、その開塔山宗興寺については当初真言宗だったが臨済宗に宗旨を改めていたと記載しており、古くより存

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豪華絢爛! 仙台市 臨済宗妙心寺派正宗山瑞鳳寺(瑞鳳殿) 私の百寺巡礼176

豪華絢爛! 仙台市 臨済宗妙心寺派正宗山瑞鳳寺(瑞鳳殿) 私の百寺巡礼176

伊達政宗公の眠る霊廟、瑞鳳殿があまりにも有名であるが、瑞鳳寺は瑞鳳殿の前にある臨済宗の寺で伊達家の菩提寺だ。

旅に出る前にパソコンで観ていた感じでは、瑞鳳殿から遠いのかな?わざわざ行く感じかな?と思っていたのだが、何のことはない。
仙台市観光専用バスるーぷるのバス停から瑞鳳殿に歩いて行く途中にあった。

こちらのバスは観光専用で、このバス停は車が行けるギリギリまで行ってくれるのでお勧めだ。
とに

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松尾芭蕉も訪れた古刹 仙台市 真言宗智山派陸奥国分寺 私の百寺巡礼175

松尾芭蕉も訪れた古刹 仙台市 真言宗智山派陸奥国分寺 私の百寺巡礼175

陸奥国分寺は、聖武天皇により全国に建立された国分寺の1つ。国宝に指定されている。

明治時代に、廃仏毀釈の風潮もあって急激に衰退し、25坊のうち24が廃絶した。唯一残った別当坊が、薬師堂の管理と陸奥国分寺の名を単独で引き受けた。この経緯から、元別当坊の建物群と薬師堂・仁王門は少し離れたところに位置している。
ちょっと、この廃仏毀釈。なんやねん!といつも思ってしまうのだ。

陸奥国分寺跡は市の中心部

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芭蕉の蓑塚 仙台市 曹洞宗稲荷山妙心院 私の百寺巡礼174

芭蕉の蓑塚 仙台市 曹洞宗稲荷山妙心院 私の百寺巡礼174

おくのほそ道で仙台に着いた芭蕉。

笠嶋はいづこ皐月のぬかり道

芭蕉が仙台に到着したのは梅雨のさなか。紙子とよばれる和紙の雨具が旅の荷物には欠かせませんでした。境内の芭蕉翁蓑塚は、芭蕉が仙台を発ち松島に向かう際に置いて行った紙子を、後に浮月坊鉄船という医者の俳人が供養のために埋めて建てたものです。
妙心院
所在地:宮城県仙台市若林区新寺4丁目1-18

妙心院は曹洞宗松音寺の末寺。 政宗の乳母、

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松島に映える寺 宮城県松島町 臨済宗妙心寺派松島青龍山瑞巌円福禅寺(瑞巌寺) 私の百寺巡礼173

松島に映える寺 宮城県松島町 臨済宗妙心寺派松島青龍山瑞巌円福禅寺(瑞巌寺) 私の百寺巡礼173

奥のほそみちで、松尾芭蕉が行きたい!と熱望しながらも、ご当地俳句を詠まなかった場所。そこが松島だ。
松島や ああ松島や。。。は、芭蕉の句ではないらしい。
その松島にあるのが、国宝とされている瑞巌寺だ。
伊達の文化を感じる寺だ。

確かに素晴らしい寺院であった。伊達文化を感じる。

平面地図で見ただけなので、松島海岸駅からもう少し遠いかな?山登りするかな?と勝手に思っていたら、あら近い。平坦やないで

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花とこけしのお寺 宮城県松島町 臨済宗妙心寺派円通院 私の百寺巡礼172

花とこけしのお寺 宮城県松島町 臨済宗妙心寺派円通院 私の百寺巡礼172

松島と言えば、松尾芭蕉!そして瑞巌寺。その瑞巌寺の隣に静かに佇むのが、こちらの円通院である。

多くの本、ネット、メディアで取り上げられるのは、瑞巌寺の方であり、こちらは「遊行寺の近くや建長寺の近くにあった、檀家さん以外は立入禁止みたいな所でしょ?」と、勝手な認識をしていたのだった。

今のお寺と言うと、京都、浅草、鎌倉などのような観光地化して、入館料や売店での収益を主にするところと、檀家さん以外

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鳥居をくぐり抜けての寺院? 仙台市 天台宗眺海山延寿院 私の百寺巡礼171

鳥居をくぐり抜けての寺院? 仙台市 天台宗眺海山延寿院 私の百寺巡礼171

杜の都・仙台。仙台駅から仙山線にて1駅目が東照宮駅だ。

仙台・伊達藩の街は、青葉城を中心にこんな風になっている。

仙山線は立石寺のある山形まで行くのだが、本数が少ないんだよなと思っていたら・・・
愛子駅までは本数があるじゃあないかあ。仙台市中心部、素晴らしい。

本当に駅前で、坂もないので有難い。
延寿院は東照宮とは線路を挟むが、駅の真ん前になる。

延寿院は宮城県仙台市青葉区宮町5丁目に境内

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その広さに圧倒 鎌倉市 臨済宗建長寺派大本山建長寺 私の百寺巡礼170

その広さに圧倒 鎌倉市 臨済宗建長寺派大本山建長寺 私の百寺巡礼170

建長寺は鎌倉幕府第5代執権・北条時頼により創建された禅宗寺院で、建長5年(1253年)に落慶供養が営まれている。開山(初代住職)は南宋からの渡来僧・蘭渓道隆(大覚禅師)であった。当時の日本は、承久の乱(1221年)を経て北条氏の権力基盤が安定していた。京都にある朝廷の全国支配力は弱まり、政治的には鎌倉が事実上、日本の首府となっていた時代であった。北条時頼は熱心な仏教信者であり、禅宗に深く帰依してい

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鎌倉北条家の悲しい最期を見る寺 鎌倉市 天台宗金龍山宝戒寺 私の百寺巡礼169

鎌倉北条家の悲しい最期を見る寺 鎌倉市 天台宗金龍山宝戒寺 私の百寺巡礼169

宝戒寺は鶴岡八幡宮三の鳥居前の道(横大路)を右に行った突き当りに位置する。寺域は北条義時以来の歴代の北条得宗家の屋敷北條執権邸地跡と伝える。
鎌倉幕府元執権(第14代)の北条高時は、元弘3年5月22日(1333年7月4日)、新田義貞の軍に追い詰められて葛西ヶ谷(かさいがやつ、宝戒寺の裏山)の東勝寺で自害、一族郎党870余名も運命を共にし、鎌倉幕府は滅亡した。宝戒寺蔵の建武2年3月28日(同1335

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え?神社? 鎌倉市 臨済宗建長寺半僧坊 私の百寺巡礼168

え?神社? 鎌倉市 臨済宗建長寺半僧坊 私の百寺巡礼168

建長寺は想像以上に広い。奥行きがある。というよりも山に上がっていく感じだ。

半僧坊は建長寺の頂上にある。

半僧坊は、境内の最奥、勝上ケンにある。建長寺の鎮守で、半僧坊大権現をまつる。明治23年(1890)建長寺235世霄貫道師が静岡県の奥山方広寺から勧請した。周辺の復興された天狗像に守られ、その偉容は霊験あらたかでお参りやハイキングの人も多い。(建長寺案内より)

大島渚監督のお墓のある回春院

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大島渚監督を想う 鎌倉市 臨済宗建長寺派 建長寺塔頭幽谷山回春院 私の百寺巡礼167

大島渚監督を想う 鎌倉市 臨済宗建長寺派 建長寺塔頭幽谷山回春院 私の百寺巡礼167

建長寺は広い。なんと言っても奥行きがある。山の上にまで上がるくらいだ。
その建長寺には幾つか塔頭と呼ばれる寺院がある。本山に対する末寺みたいなものだろうか。

その1つで半僧坊への道から入った所にある静かなお寺が回春院だ。 本堂の前の大覚池には大亀がいるという伝説があるそうで。

回春院は、鎌倉五山第一位建長寺の塔頭のひとつ。建長寺21世、仏覚禅師・玉山徳セン(王ヘンに施)(1225-1334)の

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西武線吾野駅前に広がる聖地 埼玉県飯能市 曹洞宗補陀山法光寺 私の百寺巡礼166

西武線吾野駅前に広がる聖地 埼玉県飯能市 曹洞宗補陀山法光寺 私の百寺巡礼166

実家に行く際、いつもは西武線で池袋駅から全席指定の特急で終点の西武秩父駅まで行く。
その時に車窓から毎回気になっていた場所があった。

それがこちらだ。これは吾野駅のホームから撮影したものだが、高麗川沿いの岩場に造られている。

どうしても、この弁財天が気になり、よし!吾野駅に行こう!と思い立ったのだ。常に貧乏性な私は、どうせ行くなら、この辺り一帯を廻ろう。朝早くに家を出よう。電車内で眠れるのだ。

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最古の日蓮宗寺院 鎌倉市 日蓮宗長興山妙本寺 私の百寺巡礼165

最古の日蓮宗寺院 鎌倉市 日蓮宗長興山妙本寺 私の百寺巡礼165

鎌倉駅から近いとは言っても、奥まった場所にあり見過ごしてしまいそうなのが妙本寺だ。
実を言うと、本覚寺のスタッフに教えて頂かないと場所がよくわからなかった。「妙本寺さんの方が大きいですよ」と親切に教えて頂いたのだ。

またまた、私の事前調査不足で恥ずかしいのだが、え?ここ、比企能員の屋敷跡?と現場に来て知ったのだった。

佐藤二朗さんの顔が脳裏に浮かぶのだった。
比企氏の娘が源頼朝の長男に嫁いで、

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北条政子の法名のお寺 鎌倉市 浄土宗祇園山田代寺安養院 私の百寺巡礼164

北条政子の法名のお寺 鎌倉市 浄土宗祇園山田代寺安養院 私の百寺巡礼164

鎌倉駅から歩く事10数分。まさか、こんな所に!北条政子のお墓がと思ったのがこちらである。

この寺の歴史には、長楽寺・善導寺・田代寺という3つの前身寺院が関係している。この地は、元は浄土宗の僧・尊観が開いた浄土宗の善導寺であった[3]。長楽寺は、1225年(嘉禄元年)北条政子が夫である源頼朝の菩提を弔うため長谷笹目ヶ谷(はせささめがやつ、鎌倉文学館付近)に願行を開山として創建した寺と伝えられる。山

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