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独学Ⅸ 税理士試験「簿記論」編(3/3) ~コロナ禍の寄り道~

どうも、下町の貴公子Shallowです!
奇行種だろ、と思わず突っ込んだソコの貴方は自己紹介記事もクリック↓
【目次あり】独学サラリーマンの備忘録(自己紹介)|shallow(資格ライター・サラリーマン兼呑兵衛)|note

今回は3回に渡ってお届けする、税理士試験「簿記論」の独学受験記完結編として、試験日の思ひ出等を振り返ります。

時は令和2年の8月下旬、ついに試験当日を迎えました。
同日開催の「財務諸表論」も願書は出していましたが、完全な記念受験でしたのでここでは割愛します。(次回より「財務諸表論」についても綴って参りますので、詳細はそちらで触れようと思います。乞うご期待‼)

当日朝、試験会場にたどり着いた私は着席し、トイレに行こうと席を立ち、会場を見渡し違和感を覚えます。
今まで受験した資格試験の会場に必ずあったアレがないのです…
そのアレとは、ずばり「時計」です!

無駄なものにお金を掛けない平成ボーイのShallowは腕時計など持っておらず、時間はいつもスマホで確認しています。
「試験会場には壁掛け時計を付けるもの」という認識があったため、この時もまさか時計がないとは夢にも思いませんでした。
試験開始までの時間は残り30分もありません。
前述の通り、「簿記論」の試験は、時間配分が命です。
時計なしで「簿記論」の試験を受けるのは、方位磁石なしのヨットで太平洋横断に挑戦するようなものです。
一瞬で血の気が引いたのをよく覚えております。

しかしながら日頃の行いが良い(ホントだよ)私を天は見捨てませんでした。
目の前の席に座っている方が、机のヘリに(答案は背中に隠れていたので全く見えませんでしたよ、念のため)デジタル式の「ストップウォッチ」を置いていたのです。
私は普段アナログ式の時計で時間を測っていたのですが贅沢は言えません。
肚を決めてそのストップウォッチに肖ることにしました。
しかし今考えればその方が、私の死角にストップウォッチの置き場所をずらしたら、アウトでしたね。
皆さんはちゃんと自前の時計を持っていきましょう(戒め)

そんなこんなで120分の試験開始です。
大問①が推定簿記、大問②が在外子会社会計とリース会計、大問③がいつもの決算前残高試算表を用いた総合問題という構成でした。

最初の30分。
時計を忘れた動揺もあり、①推定簿記の回答の糸口が掴めず15分を浪費します。大問①が殆ど空欄の状態で②在外子会社会計に進むも、頭に血が上り支離滅裂、この時点で泣きそうになりました。更にまずいことに手がどうしようもなく震え、文字がうまく書けません。

次の25分。
大問②のリース会計に取り掛かります。
問題文を一読し、ここで初めて「これなら解けるかも」と直感。20分ほどでなんとか自分流の回答を答案に書き込みました。答案用紙を自分の文字で埋めたことでようやく心が落ち着いてきたのを感じました。

次の45分。
その勢いで大問③に取り掛かります。
「採れる箇所を確実に」をモットーに回答欄の6~7割程度を埋めました。

そして、残りの20分ほどを、ほぼ白紙だった大問①につぎ込みました。
試験開始直後は会場の空気感に呑まれていたのもあり、手が動きませんでしたが、この頃には大分落ち着いていました。とにかく回答欄を埋めることを考え、まさに「推定」で空欄を潰していきました。

本当に一瞬に感じられた120分間でした。
最終的な空欄の埋まり具合と手応えは、下記のような感じでした。
大問①【推定簿記】⇒8~9割・あまり自信はないけど半分くらい合ってないかな…
大問②【在外子会社】⇒1~2割・これはあかん…
   【リース会計】⇒完答・全部合っていてくれ!
大問③【総合問題】⇒6~7割・半分は取りたい!

試験終了後にネットを見ると、「今年は超簡単」「大問①で完答しないと論外」みたいな書き込みで溢れていました。私は全く共感できなかったため、早々に諦め、11月の簿記1級の試験の学習を再開しました。

12月の合格発表。税理士試験の結果は郵送で通知されます。
全く期待せずに封筒を開けたのですが、結果は「合格」。
意外と周りも出来ていなかったんだな、と思ったのを覚えています。

まとめです。
・試験会場には時計を持っていきましょう!
・自分が難しいと感じるときは、周りも案外出来ていないものです。
 最後まであきらめずに、答案を塗り潰しましょう。
・試験会場には時計を持っていきましょう!(←大事なことなので2回申し上げました)

次回からはこの翌年に独学合格した税理士試験「財務諸表論」について綴ります。
💛をよろしくオナシャス‼

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