テスラ試乗記 in NT金沢
偶然、試乗会が行われるという情報が事前に手に入り、澤田さんのご好意(東京から金沢まで運転してこられたとのこと。ホントに感謝!)で、TESLA Model Sに乗せていただいたので、これはNoteに書かねばならんでしょ!ということで。僕が聞いた話だと、テスラは日本に台数がほとんどないらしい。アメリカだと結構走っているみたいだが・・・。
おいくらですか?
という質問に、所有者の澤田さん曰く、大体購入価格は1000万円とのこと。やっぱ高いなぁと思ったのだが、よくよく考えると、BMWのActiveHybrid 5が大体930万(本体価格)、レクサスのLS Hybridも1000万するのだから、高級車1台の値段としては妥当だと思った。
タッチパネルがでかい(19インチ)
よく見ると、GoogleMap。老眼にもやさしい19インチディスプレイ(笑 通信は3Gで、通信費用はテスラ社負担で無料らしい。もちろん、インターネットラジオも聞けるし、ミュージックプレイヤーも。
さらに、アップデートが配信・適用され、車自体の機能が増えていくらしい。僕の車も、コンピュータのファーム書き換えはネットで配信されたものをUSBで適用できる機能をつけている(簡単に言うとブーストコントロールする機能がついたもの)のだが、この車はネットを経由して直接配信適用をされる。
機能を上げたらきりがないが、も一つ。スケジュールをセットしておくと、到着時間から逆算して、搭乗前には車内温度が快適になっているそう。これは冬に便利かも。
ここで、ふとあることに気がついた。
「右ハンドルっ!」
そうそう。てっきりテスラは左ハンドルかと思いきや、右ハンドル。
おそらく、テスラ社はイギリスにも展開したいので、右ハンドル仕様の生産も多くしているのではないかなと思った。
助手席、後部座席両方に座らせてもらったのだが、Model-Sはオールレザーで、座り心地がなかなかいい。ロードノイズはモーターなので、若干あるものの、助手席ほど後部座席は気にならず、高速に入るときのスタートダッシュも、助手席では、もってかれるG感があったが、後部座席では気にならない。レクサスのハイブリットとかBMWクラスの乗り心地とそれほどかわらなかったが、0-10秒加速はこっちの方が断然楽しめるのではないかと。おそらく、赤信号から青信号への切り替わった瞬間のスタートダッシュを決めて、ドヤ顔をできるのは間違いない。
どうやって止まるんだろう?
運転した方のお話だと、回生ブレーキ(いわゆるエンジンブレーキ)がかなり強いため、ディスクブレーキはもちろんあるのだが、ほぼブレーキを踏まなくても減速できる。これは設定で、ブレーキの強い、弱いのバランスなどを決めることはできるものの、冬にアイスバンになる北陸の道路事情を考えると、回生ブレーキが強い方がありがたいと思った。慣れるまではそれほど時間もかからない様子。
ちなみに、足回りの硬い弱いのバランスもタッチパネルで設定できる。
これらの設定は、「ユーザーアカウント」を作ることができ、運転者によって、設定が変えられるという非常に便利な機能を持っている。
「自動運転」ではなく「オートパイロット」
僕も最初のテスラの自動運転のイメージは、目的地をセットしたら、勝手にハンドル操作が行われて、勝手にアクセルが踏まれ、何にもしなくても勝手に目的地に着く、いわゆる「全自動運転」のイメージだったが、そういう使い方をするものではないと思った。いわゆる「運転アシスト機能」だと思ってもらえばいいかと。
たとえば、車線変更をしたいときに、ウィンカーを上げたら、勝手に周囲の車の状況を察知して、いいタイミングで、ハンドルが切れて、変更してくれる。
あとは、アクセル、ブレーキを踏まずとも、前方車との距離を保って、目的地まで走ってくれる。
どちらかというと、飛行機の「オートパイロット機能」に近い。益々運転が下手になる「運転下手人間製造」機能ではある(笑
前と後ろにトランクがある
画像は前のトランク。後ろはハッチバックで、後部座席にオプションで、チャイルドシートを後ろ向きにつけるものがあり、そうすると後ろは荷物が詰めなくなるので、こっちを使うらしい。ゴルフバックはちょっと入らないので、ゴルフをするお父さんは、後部のハッチバックを使用してもらったほうがいいかと。
ちなみに、この車、電動AWDというもので、フロントモーターとリアのモーターで前後の車輪を制御する。新型のNSXや次期フェラーリ等にも搭載予定の機能だったと記憶している。
さて、「充電」機能
お待ち兼ねの充電。フル充電で、200Km以上は余裕で走るらしい。金沢からだと、能登の先端の珠洲市くらいまでなら、余裕で往復できる。これを聞いたとき、ちょっと触手が動いた(笑
「プラグイン」の形式はやはり、テスラ特有の形式らしいが、カプラーがついており、日産車や三菱車などのステーションでも充電可能。なら、金沢でも乗ることができるな、とは思った。
バッテリーはリチウムイオン電池、1000本くらい束ねた円筒形バッテリーがつんであるらしい。そのため、総重量が2.6tある。ただ、モーターの力が相当あるので、それほど重々しさを感じさせなかった。
「でかい」といいつつ・・・
確かに大きい。諸元表を見ると、車幅は2.2m。これは某所のレビューを見ると、キャデラックなどのフルサイズSUVよりも広いらしいが、実際にみるとそれほど大きくは見えず「え?」と思った。
まぁ、僕の乗っている車の車幅は1.8m越えなので、なんともいえないが、金沢だと少し大きい感はあるかもしれないが、ランクルクラスを乗っている人は余裕だと思うが、コンパクトカーを載っている方には大きく見えるかも。
「テスラ」は生き残れるのか?
フェラーリも「オールモーター」にすると宣言しているし、BMW(すでにあるが)やメルセデスベンツが本気を出してこのクラスのものを作り出したら、テスラの市場はなかなか難しいかと思う。テスラ社はそのために、リチウムイオン電池を自動車技術に転用したことの証明に過ぎず、生産のためのノウハウを生かし、最終的には「電池屋さん」になってもよいと考えているようだ。
「総評」
まだまだ、書きたいことがあるが、これ以上書くと、「自動車ヲタ」の戯言になるので、これ以上は書かないことにするが、正直、ディープラーニングやビックデータ、その辺に興味のある方は、期待はずれかもしれない。
僕は、この車は「運転を楽しむもの」であり、それを「アシストする機能」として「最先端技術」が使われていると考えるとしっくりくる。
安全にかつ、車の運転の楽しみを人間に覚えさせるために、「人工知能」がこのようにアシストしてくれるのであれば、テスラのような車がたくさん生まれてくれるとうれしいと思った次第である。
最後に記念撮影。
追伸:僕は好きな部類の車です(笑
【了】
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