創造の源泉は、感謝その3　自由へと導いた画家でヒッピーの伯父夫婦

こんにちは！ご機嫌いかがですか？

お正月も二日目を迎え、連日の良いお天気にベランダへ植物を出し手入れをしたり、隣りでアキは麻雀ゲームをしていたかと思うと、届いたばかりのロボット掃除機の操作方法について格闘しています。

感謝の記事を書きながら、やはり創造の源泉であるようで、早速、あの曲も踊りたい、この曲もあったとインスピレーションが湧き上がってきます。とても良い兆候ですね。

この写真の山は、12月27日のダンスワークショップで使用したもの。参加者の多くは、舞台公演を行うようになる以前の私を知らないため、先生は全然すごくなんかないんですよということを伝えたいと思いました。積み重ねがどのようなものか、どのように人を変えていくのか。自宅での小さなショーから大会場におけるショーまで、一つ一つ、毎回課題と向き合いながら、どこでも笑顔で一生懸命踊ってきただけなんだということを伝えたかったのです。毎回それは必死だったということを。良いダンスをするのはもう当たり前、レストランや会場の経営者のことを考えると、きちんとお客様も呼べなければいけないし、そもそもフリーだし、次々と仕事を紹介してもらえるようでないといけないですね。

踊っている写真だけでなく、今の私になるまでのプロセスとして、若かりし頃の気恥ずかしいプライベート写真も含め、洗いざらいお見せしました。特にプライベートに関しては、当然ながらみんなには非常に楽しい時間だったようで、先生にもこんな時があったんだ！これは面影がある、これはあんまりない、似てるけど何か違うー。すっかり批評家。笑　いずれにせよ、今目の前にいる人物とは別人だなあという私の過去を知ったことで改めて心が通い合い、ハートフルな今年最後のワークショップとなりました。みんな、ありがとうね！

さあ、感謝シリーズは両親、弟との絆に続き、まだまだ大きな影響を受けた偉大な存在がいるんですね！

広島市在住、母の弟にあたる伯父夫婦とその友人、農家を切り盛りしているモンちゃんです。彼女の実家にも泊めてもらったことがあります。

学生時代に母が伯父の引越しを手伝いに行くと、学生運動の終わり頃に当たっていたのか、ヘルメットが出てきたといいますから、そういった世代です。反骨精神が強く、体制に反対し盛んに行動をした世代のことは、私もテレビでしか知らないのですが、この気骨がのちの私に影響を与えることになります。伯父は画家であり、今でもヒッピーです。

彼らははるばる広島から度々私たちを訪れてくれましたが、その自由なファッションといい話してくれる内容といい、新鮮な刺激に満ちていました。何か私の知らない世界を知っていて、そこに生きているという。。何よりその自由な心が！！私を開放したのです。

中学生の時のある夜のこと。いつものように夕食後もキッチンで長々と、今世界で起きている様々な事柄や、それについてどう感じているか、伯父夫婦の考え方、自由人らしい哲学をひたすら聞いて、さあそろそろ寝ようと寝室へ上がっていくと！目を閉じても星空がいっぱいに広がって全く眠れないのでした。閉じた目の視野いっぱいに、朝まで宇宙の光景が！！これを覚醒とか神秘体験という人もあるかもしれませんが、当時はそんな言葉すら知らず、何やら星が瞬いてどうしても眠れないと思うばかりで、そのままとうとう朝を迎えました。

Wikipediaより　アンドロメダ銀河

今ならわかりますが、この時、魂の自由に目覚めたのですね。ああすべきこうすべきといった社会通念や価値観にがんじがらめになっていたところ、真に自由な、本来あるべき宇宙へと飛び出した！！

今でも伯父たちに会うとこの時の話をしてしまうのですが、以来、もとより月星座射手座で冒険心に満ちた私は、現実生活でも冒険の海へと漕ぎ出していくことになりました。

まず、動物なかでも馬が大好きだったので、ボストンあたりの専門学校か女子大で（なぜか女子大！）将来乗馬関係を仕事にすべく学びたいと大きく出ましたが、頭がおかしくなったと思ったのか、これは両親から即座に拒否されました。留学は、そんなに行きたいなら将来大学受験で良い大学に受かったら行かせてあげてもいいよと、（単に引き伸ばしてその間に気が変わればということだったかもしれませんが）一応ここで取引が提案されました。もちろんYes!! このチャンスを逃すものか。冥王星1ハウス、やる時はとことんやるという私は、何年先になるか分からないけれども、まずは勉強をがんばることにしました。笑　きっとこの言葉を両親も忘れてしまうだろうけれども、私は忘れない！笑　時間感覚が大雑把なところも射手座っぽいですが、留学が実現するとしたら8年も先のこと。1年が飛ぶように過ぎる今現在の時間感覚と、子どもの頃の非常にスローな感覚は相当違いますから、到達するまでの時間を思うと、それこそ遥か冥王星のように果てしなく遠く感じたものです。

そんなこんなで、殻を破るきっかけになったのは、間違いなく画家でヒッピーの伯父夫婦です。その後も楽しい時間を共に過ごし、彼ら同様反骨精神の強い私は気が合って、色々な思い出ができました。ある時、ギニア出身のママディ・ケイタという偉大なジャンベ奏者に出会い、ジャンベを演奏し始めた伯父と、留学から戻りアフリカンダンスを習い、発表会などに出ていた私とはタイミングが合い、青梅のお寺で毎年演奏していた伯父のライブに、ダンサーとして出させてもらいました。その時の写真が、上の写真です。下もその一部。

ママディ・ケイタ

既に、ベリーダンスの師匠に出会い、本格的に習い始めて3ヶ月とちょっと経った頃。この3ヶ月後には、経験少ないながらも望まれてベリーダンスを教え始めることになり、流れに乗るとはなんだかすごいことですね。時には荒波として、次々やってくるショーの波を乗りこなすだけでも必死な人生が、ほぼこの写真の頃には始まっていました。でもやっぱり冒険は楽しい！！

写真の青梅のお寺、聞修院は、当時御住職がイベントを行うのが好きだったとのことで、寝泊りしたりと、伯父夫婦以外のアーティストたちとも楽しく共演しました。お客さんとしても度々出かけ、ある夏の夜には蛍がステージにふらりと現れ感動したものです。ダンサーとしてのキャリアの最初の頃は、様々なお寺とご縁があり、出雲阿国を思いながら、寺社において芸能の花が咲いたのだったなあと、こうした御本尊様の前でも有り難く舞わせていただきました。畳の上でアフリカン！ベリーダンス！意外だけれどいいものです。足の裏の感覚もまだ覚えています。気候が良くなったら、久しぶりに聞修院へも訪ねてみたいなあと思っています。

黒澤山聞修院

ステキなところです！！それではまた、感謝の旅は続きます。