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創造の源泉は、感謝その8 野口整体との出会い

こんばんは!本日もおつかれさまです。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今になって懐かしく思い出す多くの友人たち〜私がダンサーになるまで、なってからも様々な影響を与えてくれた〜のことを思いながら、改めて感謝の気持ちを込めて綴っています。最初は家族のことから始めたシリーズです。

20代前半、日本に帰るとすぐにまたダンスを習い始めました。そんなある時、ひょんなことから、どのような経緯かは全く覚えていないのですが、中野区の方南町で、中野区主催の10日間の京劇のワークショップに参加することに。習うだけでなく、最終日は本格的な衣装とメイクアップで発表会があるというものです。

中国語も全くわからないし、ただただ好奇心で参加し、歩き方から姿勢から新鮮でとても楽しかったのですが、どういうわけか主役になってしまいました。最後にセリフもあり、ヒーローなので刀を持っての立ち回りもどうにか覚えましたが、そうこうするうちに迎えた本番では、思いも寄らなかった初めて経験するカツラの苦しさに、涙目でなんとかセリフを言い終えるという有様。辛くて目が真っ赤の写真が残っています。舞台といってもいろいろな形があり、幼少からの厳しい訓練を伴う伝統があるものもあり、(それでもカツラを普通より緩く付けてくださった先生。)大変だなあと学んだその打ち上げの夜のこと。

皆若かったので大いに盛り上がってカラオケにも行きました。そこに中国語が堪能で中国通のN君が居合わせ、話しかけてきました。そのN君こそが、絶対にためになるからと、その後の数年間これまで知らなかった新しい世界へと、今更ながらにありがたく思う、野口整体とヨガの世界へ導いてくれた友人でした。

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野口整体については、何をどう説明されても聞いたことのない考え方ばかりで、風邪をひくのはよくないことと思っていたのに、風邪をひくことで身体は溜まった毒素を排出することができ、逆にいいことなのだと、全てがそんな風で驚きました。聞いていて楽しい話でもありました。ロンドンで、解剖学など身体のことを知ることは大切なのだと学び、それが頭にあったのもあります。身体そのものに興味を持ったところで与えられた出会い。創始者の野口晴哉の本ももちろん驚きをもって読みました!

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風邪の効用

以下、レビューより抜粋

風邪は、体調を整えるために必要な機能「風邪をひくことは、健全な人体の機能である」
これは、私にとって目から鱗の考え方でした。一般的に、「風邪をひくことは悪いこと。早く治さないといけないこと。」と考えられているけども、それとは真逆の捉え方になっています。
風邪は偏った体の機能を回復させるための、自己治癒機能の一つなのだという筆者の主張が非常に説得力を持って書かれています。インチキな主張ではなく、なるほどそうかと思わせる内容でした。
これを読んでから、風邪をひくのが怖くなくなり、むしろ「来るなら来い」というスタンスで風邪と接することができるようになりました。
一冊手元に置きたい本

五木寛之が以前この本を絶賛していたのを見ました。
健康になるための心得が書かれていますが、五木寛之は、文学的センスをとても評価していました。
かなり古めかしい言い回しで書かれていますが、実用書だけではない、読み物としての面白さもあります。
もちろん、実用書としても具体的にどうすると良いなどが書いてあります。
一冊手元に置いておきたい本です。

以上です。なるほど、そういう思想を体現した方から紡ぎ出される文章もまた、美しいに違いありません。

上の写真の雑誌にその言葉があるように、ただ無心に相手の身体に手を触れる〜「愉気」と言います〜だけで、何もしなくても良くなっていくとか、勝手に動きが出てくるようなやり方で偏りを解消する「活元運動」とか、その思想やアイディアを聞いているだけでも目を開かれる思い。創始者の、人々に真に健やかであってほしいと願う大きな人類愛と深い献身に、今も感動します。

ある日、その活元運動をぜひ体験してもらいたいと、二子玉川にある野口整体の本部の道場へ連れて行ってくれました。立派な畳敷きの気持ちの良い道場で、同じく参加していた見知らぬ方とペアを組み、指示通りに身体をゆるめる呼吸と動作をしていくと、なんだかもう勝手に腕をぐるぐる振り回したり、動きが止まらなくなってとても不思議でした。周りを見回すと、広い道場のあちこちで、皆いろいろな姿勢で転げ回ったり不思議な動きをしています。帰り道、散々腕を振り回したあとの私の肩は、肩こりがなくなってしまったように軽く、今もその感覚を覚えています。「なにこれー?!」N君はとっても嬉しそうでした。

その数年後にはベリーダンスに出会い、大きな流れに乗ってすぐさまプロの道へとまっしぐら!身体を酷使することも多く、その後オリジナルのワークショップを始めるにあたっても、野口整体の考え方に触れていたことは非常に大きな恵みとなりました。身体には自分で良くなろうとする力があり、その力を呼び起こすことが自分でも、またお互いにもできるということ。そして長生きすることが目的というよりも、その日その日を生き切った結果として「全生」〜全き生きる〜人として動物としても命を燃やし尽くすことを目指すという思想が好きです。生きる力が湧いてくるような気がします。その他とてもここには書き切れませんけれども。N君を通して与えられた一つの大きな出会いでした。今更ながらに、ありがとうね。

それではまた!次回は、ヨガとの出会いについて綴りますね。



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