創造の源泉は、感謝その10〜いつも本音だったロンドン留学同級生と再会〜気づいたこと
こんにちは!本日もおつかれさまです。
ベリーダンサーのシャーラです。春らしい陽気が続きますね。
noteを始めるにあたって、夜中にインスピレーションに打たれたことから、この感謝シリーズが生まれました。
大人になってダンスを始めたけれどダンサーになれたこと、それまでにお世話になった方々の顔、顔、顔が浮かんでその夜は眠れませんでした。
大学生活の終わりにダンサーを志して以来、初対面にもかかわらず本気で背中を押してくれた方や、叱咤激励をしてくれた友人など、エネルギーを割いてくれた方々のことを綴るシリーズです。
今ちょうど電車で上尾から湘南へ帰るところです。これまで留学先のロンドンコンテンポラリーダンススクールでのようすなどを綴りました。
今回は、当時の同級生に10年ぶりに会いに行った時の様々な気づきと友情の行方について。
彼女は現在川越のカルチャーセンターで大人のためのバレエ講師をしているため、再会は彼女のレッスンを受けるところから!早朝電車に乗って2時間、久しぶりのバレエはとても楽しかったです。
バレエは何年ぶりかもわからないくらいですが、皆さんあたたかく迎えてくださいました。
「やっぱりいつも踊ってるから違うわ。結構踊れんじゃん!」レッスン後、友人からの言葉。「いやいやいやいや、バーレッスンとか頭使って大変だよ。」即興で思うまま踊っている私には、左右対称の動きは非常に頭を使います。
60分間にぎっしり詰め込みテンポ良くストレッチ、バーレッスンからシークエンスまで組み立て笑わせながら進める様子は彼女らしく、見ているだけで幸せに。近かったら毎週受けたいです。
「今日はここいかへん?」と誘われたのは、茅ヶ崎店を記事にしたことのあるコナズ。「おお!最近茅ヶ崎にもできたで。埼玉にあるの知ってたけどここやったんやー。」
ガーリックシュリンププレート。ホット!
友人が頼んだのは...ひゃー!「あんたこれ食べてー。」最初から取り分けられてしまいました。
一歳半年下の友人。今では当時の仲間も彼女としか連絡が取れなくなってしまいました。「25年経ってるししゃあないな。」
しかし食べるどころではなく、会わない間のギャップを埋めるべく話が止まりません。あっという間の3時間。「まだ時間あるし次いこー。」
菜の花の絨毯を撮っていると、「こんなんがいいの?ふっつーや。どんな都会から来たん?」相変わらず直球のわが友。懐かしいこの感覚。
上尾にある彼女の自宅へ。彼女はドイツでミュージカルダンサーになりましたが、結婚後はご主人のお仕事に合わせてアメリカと日本を行ったり来たり。近年は長いことアメリカに駐在していて、今回の世界的な事情により帰国。駐在中に習ったトールペイントの箱から好きな紅茶を選んで、これまた長いおしゃべり。
二人の息子を抱えての色々な出来事、家族間での壮絶な学び。。ロンドンや京都で私も会ったことのある彼女のご両親は、ともに有名な一流の芸術家です。強烈な個性を持った両親のもとに育つ苦労。何がどのように彼女のトラウマになったか。一筋縄ではいかない人生の出来事を明かしつつギャップを埋め合うのには、一晩ではとても足りないのでした。
そうこうするうちに、手際の良い彼女はロールキャベツやらきんぴらゴボウやら、育ち盛りの息子2人を含む家族のため夕食を大量に次々と料理、パンまで焼いています!すごい!
パン作りもアメリカで習ったとかでたくさんの種類の中から、「好きなの選んでー。難しいの以外な。笑」と。チョコチップ、ミルク入りの焼き立てパンの美味しいこと!
ロンドンでは一緒に住んでいたのでルームメイトでもありました。そういえばよくパウンドケーキを焼いてくれて、焼き立てを大量に食べて丸々ふっくらとしていた私です。
その頃、彼女がまだ二十歳そこそこの頃のこと。
当時の彼女は、私には辛辣でした。そもそもが、「優等生で大学まで行ってダンサーって、一体何しに来たん?」という態度。オーディションは同日だったので、私が何も踊れずただ走っているのを小窓から見てそれでも受かったのを知ると、「あんたを入れた学校がすごい!」と言い放った彼女です。(私もそう思います。)
「あんたあん時ぴょんぴょん飛び跳ねてたなぁ。オーディションって面接もあったやんか。でも英語ぜんぜんわからんくて、あんたが通訳してくれはったんや。」でも一応は頼られていたみたい。
「ごめんなー。あの頃は自分のことしか考えてなかったわ。だって、あの学校どんだけ入るの大変か知ってる?世界中でオーディションして30人ちょっとやで。」そこに恵まれた境遇の優等生な上、ダンスの基礎皆無の私があっさり割り込んだのが気に入らなかったみたいです。私のおおらかな性格も。彼女は早くからダンサーを目指し揉まれて苦労をしてきたから。挫折もいっぱいあったから。
彼女の容赦のない厳しい本音の数々は、結局のところ私を育て、救いもしました。その後の人生で何度も思い出しては励みになりました。だから私は彼女が大好きです。今となっては激烈なセリフの数々をご主人に対しても再現、皆で大笑いするとか?!
語録。
1.「あんた見てるとイライラするわ。あたしは挫折しても一人で落ち込んで一人で這い上がってくるだけや。でもあんたは挫折を知らへんし、何か言うたびいちいちフォローが必要やねん。めんどくさ。」
2.「今なー。今一生懸命やったらな、たとえ挫折しても一生懸命やったからこそ次の扉も開くんよ。色々あった夫婦もな、色々あったからこそ外から見たら不幸に見える破産だろうと何だろうと乗り越えて幸せにやってんでー。」
3.「あんたは人当たりはいいし誰でも受け入れるけどな、ほんとうに懐に入るにはこーんな狭い入り口しかないねん。ほんとうには心を許さへんし、ストライクゾーンはもっのすごく狭いねん。」
etc...etc..!
これが若干二十歳の女の子の放つ言葉でしょうか。挫折知らずで無意識のうちにも失敗を恐れている未熟な私への言葉。涙が出てきました。学園ドラマもビックリの台詞の数々。
当時、これは刺さりました。要するに客観視ができていないわけです。(表現者にとって必須!)暗黙にフォローを求めている自分と、それを察知する彼女。ここまで言わせている自分。挫折には一人で向き合わなければならないこと。正直でいることは相手にとって大きなギフトであること。
この台詞を、修羅場を潜り抜けてきたご家族とともに今では笑い合える幸せ、充実感といったら!お互い成長したってことよね。
ここで少しホロスコープに触れると、出生図において冥王星1ハウスの私のその後の人生は破壊と再生、変化を強いられることの連続でした。
誰かがこの選択が正しい選択だと言ってくれることも保証もなく、優等生だった私が一般的なレールを外れてからは、自分で決めて自分で責任を100%引き受けねばならない境遇に何度も置かれました。
こうして、言われた時には辛かった言葉の数々も、いつの間にか今度は私を勇気付ける言葉に転じていたのです。
それがまた、同様に我が人生を引き受けてきた友人やパートナーたちとの出会いの素地を作ったと思うと感謝しか。。
本音での真摯な語らいが好きな私ですけれども、そもそも誰がこんなに本気で向かってきてくれるかしら?私も黙って聞いていて相当なお人好し。今なら言い返すでしょうね。強くなりました。
ダンサーを目指すという、自ら好んで未知の大海原に乗り出す冒険でしたが、だからこそより広い世界で、普通にそのまま暮らしていたら出会えなかったと思われる個性的な友人たちにたくさん出会えました。年齢なんてもはや関係ない。こうして渾身の力でぶつかってきた友もいたのです。
私のちっぽけなこだわりや自我を破壊し、最終的には成長に目を向けさせた彼女は、今となっては親友です。仲良くしていた仲間のほとんどといつしか連絡が取れなくなってしまった中で、「やっぱりご縁だったね。」
朝食も焼き立てパン!
ブルーアガベ。何にでも使えて血糖値上昇を抑える非常にヘルシーな甘味料とのこと。
「せやけど人生まだまだこれからやしな。何があるかわからへんし、がんばろな。」お礼に野口整体の体壁論の話などして、実は私たちは相性がとてもよいことを伝えると、ダンス講師に加えて英語の教師もしている彼女は、
「ほんまあんたと一緒に何か仕事やりたいわー。うちみんなに自分で何かやれって言われんねん。でも怖くてできへんねんなー。0から1のところが。」「そこは得意よ。私の人生、いつも0から1ばっかりやもん!!」
そんな彼女の自宅のスタジオです。「ここでベリーダンス教えてー。いつでもリハに使ってな。英語の仕事も手伝ってー。」
Thank you!!
夜は12時過ぎまで、今日も午後まで足かけ何時間話したかわからないけれども、再会できるだけでも奇跡と思える濃厚な時を過ごして、明日の朝目覚めれば、新しいワークショップシリーズが始まります!日々発見!退屈とは無縁、休む暇なしの刺激的な波乗りが続いています。
それではまた、元気でお過ごしくださいね!!