ダンス本番でのスピリチュアル体験と気づき〜朝の光の鳥になる
こんにちは!本日もおつかれさまです。
ベリーダンサーのShala(シャーラ)です。
10日28日木曜日、渋谷がハロウィンの波に包まれ始めたその前日、無事にカフェボヘミアでのベリーダンスショーへの出演を終えることができました。
今回はそこで起きた神聖なできごと、本番の濃厚な時の流れの中で得たパーソナルな気づきのいくつかをシェアしたいと思います。
トルコランプがゴージャス!雰囲気抜群の店内
タイトルは「エキゾチックナイト」。深まりゆく秋がテーマです。
前半のセットは、ジプシーの曲と衣装で
20年前に所属していたグループで揃えたジプシースカートは懐かしく、ジプシーらしい振付をしようといった意図を一切働かせずに、素の自分自身でステージに上がり、曲に身を任せました。
当時、ダンサーとして活動するようになって以来初めて我を忘れて舞い、身体はひたすら自動的に動いて気づけば踊り終えていたという不思議な体験をした曲です。
まるで宇宙のリズムとピッタリ合うような、感動的な体験でしたが、神様がこれからもがんばるようにと一度だけギフトを与えてくれたようで、その後再び同じ体験ができるようになるまでは、長い長い修行が必要でした。
今回同じ曲を舞いながら、その頃様々なレストランショーでの武者修行で幾度となく舞った曲を遥かに越えて、自分はほんとうに遠いところまで来たと感じました。
こうして久しぶりに以前の曲を舞うことで、一言で成長と言い表せるというよりは少々複雑な「来し方」を感じ取ることがあります。それも事前の練習時ではなく、お客様を前にした本番の最中に感じること。
ステキな照明で入り込みやすい
それから、後半のセットはでは久しぶりに同じく20年前に先生から譲っていただいた懐かしいベリーダンスの衣装で舞いました。
今では非常に激しく踊るようになったため、衣装の補強と調整には余念なく、お客様からは分からないところではあるけれども、ラメの剥がれてしまっている箇所には薔薇のコサージュを巻き付けて。
深まりゆく秋というテーマに合わせ、ボルドーのベルベットの衣装で、舞台公演で舞ったことのある曲で深い愛を舞おうと。幾重かに舞いたパールのネックレスがどうか千切れて飛び散りませんようにと祈りながら。
「今日はあまり激しく踊れないと思うの。ゆったり舞わせてね。」と、主催の美しいベリーダンサー、ヤスミンちゃんに伝えながら。
後半はさらに入り込んで
そして本番でパールが飛び散ることはありませんでしたが、ここでなんとも不思議なことが起こりました。
ミュージシャンが元々設定していた曲間の空白の数秒、上半身を床に落として脱力したその僅かな「間」になんと!思いもよらず、まったく想定していなかった鳥の精霊が降りてきたのです。
「聞いてないよー。」というのが正直な感想です。
朝日をテーマにした次なるメロディが始まると、私の腕は羽になり、オートマティックに身体が鳥になっていくのをもはや止めることができません。朝の光の中、鳥になって生まれ変わったのを感じながら、ひたすらサレンダーです。
また、この日はいつも写真を撮ってくださる方がいらっしゃらなかったのと映像という記録もなかったために、終わって見ていた方々から直接感想を聞いたときに、「ステージというのは、お客様がそこで起きることの目撃者になる場所なんだ。」と気づきました。踊りを見てもらう場所、ではなくて。
この頃の舞台公演では、レオタードを着て舞っています。鳥になることは想定していなかったので、この日はベリーダンスの衣装での唐突な変容に驚きましたが、レオタードであればお客様がいかようにも想像できます。だからなんだなあと。その場で何を舞うことになってもお客様には違和感がないように。
それから、常に即興で舞うのもまたこういった突然の出来事に自然に対応できるように。なのだなあと。
気づきがいっぺんに押し寄せ、その内容も昔よりずっと濃くなっていることに気づきました。
その昔、同じ衣装を着てレストランショーに頻繁に出演していた頃は、今日はあれができなかったこれができなかった次こそは!と毎回悔しさでいっぱい。気づきを得る余裕などまったくなくて、一つ一つのショーをこなすだけで精一杯でした。
この日は楽屋でもずっと、「今日はサレンダーでいきましょう。」とヤスミンちゃんと話していたので、いつも以上に委ねた結果起きたことなのかなとも思いました。最初に意識があって出来事がそれに従うという、そんな学びもありました。
気づきと学びでいっぱいのステージになりました。
主催のヤスミンちゃん、生徒さんの皆さん、今回もまた一期一会のステキな機会をどうもありがとう!!そんな気持ちでいっぱいです。
キャンドルダンスが美しく...
ミステリアスなまさにエキゾチックナイト!
ベリーダンサーの得意芸、ラストのお客様を誘ってのパーティーダンスができないのは少し寂しかったけれど、それでも祝福の溢れるショーになって嬉しかったです。
おつかれさまでした!
次は11月28日日曜日、横浜中華街のシルクロード舞踏館にて「秋の女神の物語 〜舞と詠〜」への出演が決まっています。
早速次のリハーサルが予定されていて、ヤスミンちゃんにまたすぐに会えるのも楽しみで仕方がありません。のちに詳細をお知らせいたします。
それではまた!お会いしましょう!