創造の源泉は、感謝その2 自ら輝く!姉弟の絆
新年あけましておめでとうございます!皆さんいかがお過ごしですか。
こちらに越してきて8年目にして初めて、初日の出を海辺で迎えました。その瞬間、サーファーたちが数珠繋ぎになって波の上で祝う姿は、これ以上の平安はなく、私もあの中に入りたい!
最初の光に周囲の誰もが息をのみ、静けさに満ちていた時、新たなインスピレーションが降りてきました。
この力強い太陽の光!太陽は自ら輝いている!私たちも一人一人こうあれば良いという、まさに理想の姿ではないか。こうして目の当たりにしたからには、今年だけでなく今後ずっと、自分で自分を勇気付け、自ら輝けるように邁進しようと。自分のことだけは、自分自身で変えることができるし、コントロールすることができるのだから!思考、感情、在り方、姿勢、毎日の送り方全てを、自分に関してならば、正していくことができる。それが良い影響を自然と周囲に及ぼしたならば!
インスピレーションはどこで何をしていても降りてくるけれど、自分の小さな思考の範疇を超える大自然から与えられる直感は、純粋で絶大です!自ら発光することは、このnoteの主なテーマの一つであり、新年早々嬉しい出来事でした。
さて、両親から受け継いだものに感謝した一つ目の記事を書いた後、今年は帰省ができなかったので彼らに電話をすると、弟夫婦が久々の帰省をしていました。(きちんと検査を受けた上で。)そうです。私のガイドとなった家族には、弟もいます。
嬉しいことに、映画産業で脚本にも携わりつつ主に裏方として働く弟は今、このような時期にあっても、素晴らしい企画の撮影スタッフとして、目下都内で連日撮影中とのこと。ああ、よかった。奥さん、義妹も近年日本のアカデミー賞にノミネートされた編集のプロとはいえ、自由業は大変です。その弟が興奮気味に話してくれた撮影中の作品は、初のWOWOWとハリウッド共同制作によるドラマ「東京バイス」〜名匠マイケル・マン監督×東京アンダーグラウンド 東京の闇社会を追ったアメリカ人記者の実体験に基づく、超大作ドラマシリーズ〜とあります。
こういった新しい形での企画は今後増えていくに違いなく、新しい波に弟が乗っていることが心から嬉しいです。
3歳年下の弟とは、小さい頃は喧嘩ばかりでしたが、どうしてそんなに慕ってくれるのかというほど、長じてからも何かと力になってくれ、クリエイティブ面、音楽面では特にガイドであり続けた身近な存在です。
ある日突然、頼んだこともないのに大好きなロックバンド「OASIS」のコンサートチケットを取ってくれて一緒に武道館へ出かけたこと。(残念ながら、ライブそのものは短時間に終わってしまいましたが、卒倒しそうなほど幸せでした!)ニルヴァーナやレディオヘッドのCDを、これがベストだからと突然プレゼントしてくれたこと。
レディオヘッド OK Computer 好きすぎてそれは何度も聴きました!
ロンドンでは、あるお遊びバンドのライブがあるからとこれも勝手にチケットを取って連れて行ってくれたり。(バンド名は、Neurotic Outsiders...小さな会場でのパンクロックなライブは何もかもが新鮮!!のちにとってもレアだったことが分かりました。)
こんな風に、初体験に毎回目覚める思いでしたが、ダンサーとしては音楽命、有り難く思い出し、そうして弟を通して出会った曲を踊ることもあります。自主制作のDVD撮影や舞台公演では、朝から飲まず食わずでの裏方作業、ドライアイスが足りなくなれば何処からか調達して間に合わせたり、一体どうやってと思うのですが、映画の現場はもっと過酷で熾烈らしいですね。一人で何人分?というくらい気を利かせ、立ち働き忙しそうに見えるのにもかかわらず、「映画(の現場)に比べたら超ヒマなんだけど。。。」とのこと。笑 私自身目まぐるしくて死にそうなのに、ヒ、ヒマ?!私の現場なんてまだまだなんだわと思いました。
甥っ子が2歳になり、まだ海を見たことがないというので、撮影が終了したのち、出かけられるようになったら海へ連れていく約束をしています。
先のことはわからないけれども、思いがけず弟と甥っ子ともLINEのビデオで話せたことで、次に他の方々への感謝の記事を書こうと思っていたところ、その前に弟もいるでしょ、ということになりました。
共に同じ家庭で育ちながら、片や表方、片や裏方、まるで陰陽のようで非常に相性が良く、子どもの頃はたくさん泣かせたと思うけれど、両親が仕事で多忙だったこともあり、すぐに仲直りをしてはいつも一緒に遊んでいたかな。
そしてここからは、魂の話です。私たちは、両親も入り込めないほどツーカーで、二人で喋っていると世界ができてしまうのですが、これには理由があります。幼少期に読んだ本に、小さな姉弟がさすらう「安寿と厨子王」という哀しい物語があります。天涯たった二人というこのような原風景が、魂の経験としてあるかもしれないなあと思うのです。それはとても哀しく、同時にとても幸せなことです。禍福は糾える縄の如し、ですものね。
なぜそう思うのかというと、ほんの幼い頃、弟と二人でお風呂に入ると、蛇口からの水を両手で与え合うようにして「ほら、命の水だよ。飲んで。」とやるのがお決まりの遊びだったから。いつかの人生、遂には砂漠で共に行き倒れたのかもしれないなあと思うのでした。姉思い弟思いは、そんな魂の原風景から来る絆のようにも思えて、たとえ行き倒れたとしても、深い思いやりを分かち合った記憶が、現世での無償の助け合いに繋がっているのであれば、やはり幸せなことです。
今はそれぞれに幸せになってよかったね。お仕事がんばって!これからもよろしくね!(公演スタッフになってくれたら百人力なんだけどなあ!)
前回の両親に続き、今回は弟についてでした。なかなか濃くなりそうです。
それではまた、どうか皆さん良いお正月を。幸せでいてね!!