わたしの香水コレクション「グリーンストリート」by エトロ〜艶やかで神秘的な甘さが心を羽ばたかせる
こんにちは!本日もおつかれさまです。
ベリーダンサーのShala(シャーラ)です。
思い出とともに刻まれた香りの数々。愛用している香水について記しています。
私にとって手放せない香りとは、一つには、まだ香水について何も知らなかった学生時代、留学時代に刻まれた香り。
一つには、マニッシュなメンズ寄りの系統。これは、シャキッとしたいときに。かなり男っぽい香りも好きです。
本日は、また違った系統の香りについて。
元を辿れば、遠くは祖母の白檀の扇子や、訪れた寺々で焚かれていた香の思い出に行きつきます。古代エジプト宗教史を選んだ興味の矛先もあってか、フランキンセンス、ミルラをはじめとする神聖な儀式に用いられた香りには、最も魅了されます。
でも、それだけではお寺や雑貨屋さんの香りと言われてしまいますので、そこは調香師の神技的テクニックが頼り!
これまでにない、世にも稀な香りが生み出されるのを、まだ出会っていない香りに出会えるのを、心から楽しみにしています。
好みは、ウッディスパイシーオリエンタル。そこにフローラルも絶妙にブランドされていてほしいなどとわがままです。基調はオリエンタル、でも新鮮な驚きがあり、グッとくる妙香を探して。
願わくば、私をここではないステキなところへ、たったひと吹き、一瞬で連れて行ってほしい...
ペイズリー柄の美しいガラスボトル
そんな願いを叶えてくれる、深い樹木の香りで甘く神秘的でありながら、スミレの花が見事にブレンドされた、クラシカルと思いきやアヴァンギャルドな趣きをも兼ね備えた、素晴らしいエトロのグリーンストリート。まさに別世界へと運んでくれます。
ベースに使われているものの多くは、古代の神殿での儀式に使われたものですね。こういったインセンスのような香りに、とても安らぎます。
ブランドストーリーによると、ニューヨークのストリートの名前のようですね。
アートギャラリーやアーティストの住居が集まり、世界中の人種や文化が混じり合うニューヨークのソーホーにエトロの旗艦店が2011年にオープンしたことを記念して誕生したフレグランス。
香調はオリエンタル スパイシー。爽やかなバジルの葉、ナツメグ、ピンクペッパーコーンの香りで始まり、フランキンセンスによって上品な香りが漂う。ヴァイオレットのほのかな甘さに、ミントの香りを帯びたゼラニウムがスパイシーなアクセントを効かす。最後にフレッシュで魅惑的な香りのラブダナムとアンバーがさらなる魅力を引き出し、爽やかな香りが続いていく。ソーホーのアバンギャルドかつモダンな完成を表現しています。
シングルだと、バイオレットはどちらかというと苦手なのに、見事なブレンド!そして...
エトロには、インドにインスピレーションを得た作品がたくさんありますが、 フレグランスは、天然香料を多く使い、贅沢なものばかりですね。
個人的には体温が高いために香りが持続しないので、持続しやすい香水を購入することになります。どんなに良い香りでも、すぐに飛んでしまうとしたら悲しい。
グリーンストリートは、トワレなのにもかかわらず、大変長く持続します。でも、人工的な香料を多く使った香水にありがちな、最後まで鼻につくような甘ったるさが残るのではなく、その終わりまで、花のような天然の甘さを保って消えていくのです。そこがまたステキ!
根底にあるエトロのインド愛が影響するのか、私もまた、ベースにある神殿を思わせる甘い香料を嗅ぐと、ニューヨークのグリーンストリート...というよりも、デリーのグリーンパークへ心が飛びます。
千年前のムスリムの王妃や王女のドーム型の霊廟で舞ったことや(写真がなかなか見つからない)、ムンバイ、ゴア...まったりとしたムードの街や教会の香りを思い出します。いくつか写真を探してみました。
デリーで一番好きなカーンマーケット、サークルブックストアに入り浸り。テラス席から夕陽を眺めて。素敵な本やお香など雑貨を扱うこうした店内の記憶とも結びついて...
ムンバイ。ロイヤルパームズホテル。扉の向こうは、プール!どれだけ泳いだことでしょう!文化の違いから、インドの女性たちは水着になって泳ぐことがないので、たった一人でいつまでも。
小高い丘の上のホテルに漂う南国の香りとか...
ゴア。はるか昔に宣教師の活躍したこの土地は、クリスチャンが多く、教会では敬虔な地元民たちが熱心に祈っていたのが印象的です。そういった教会の香りとか...
ゴアの海!丸くなって寝ているワンちゃんたちのようすは、まるで印象派の絵画です。ごめんね、起こしてしまいました。そして、ビーチで魚料理をたらふくいただいたときのスパイスの香りやら...
すべてが連なって思い出されます。止まらないですね。
香りは、インスピレーションの結晶。そしてイマジネーション!どこまでも、果てしなく広がります。
長くなり失礼しました。前回のサンダロも同様ですが、エトロがインドを愛した結果、結晶化された作品を(持続性のあるものに限って)、追い求め、楽しみたいです。
香りは人によって本当に好みがわかれますので、あくまで個人的な感想として...。それではまた!
ステキな日々をお過ごしください!
わたしの香水コレクション「サンダロ」by エトロ〜最高級マイソール産サンダルウッドの思い出
わたしの香水コレクション「アクアミステリ」by クヴォン・デ・ミニム〜カジュアルに纏えるボタニカル