ロンシャンで逢いましょう6/1(土)6/2(日)
ここは東京、東府中の駅前にある、競馬ファンなら誰でも知っているＢＡＲ｢ロンシャン｣。
今夜のお客様は７名様。
「今夜は皆さんお揃いなんで、大忙しです😅
まずは、お飲み物を用意しますから、暫くお待ち下さい😅」
マスターが、棚やら、冷蔵庫やらパタンパタンと扉を閉める音に焦りを感じる。
「最近さぁ、一口馬主界隈で、誰と誰がケンカしてる、とか、折り合いが悪いとかよく耳にすることが増えたと思わないかい⁉️😅」
突然独り言のように呟く富樫。
「ああ、それは昔からよくある話で、それぞれキャリアも、思い入れも、目的も違うんだから仕方ない話でないかい？😁」
珍しく真っ当な返答をするミスター残念。
「私、先週までNHKで放送してた『ＶＲおじさんの初恋』ってドラマを観ていたんだけど、おじさんが、おじいさんに初恋をしちゃうていう、ＶＲの中でのお話なんだけど、面と向かってのコミュニケーションじゃないと、こういう事も起こり得るなぁって、何か一口馬主の世界に似ているかも、思っちゃったぁ〜😌」
マスターに出されたレモンサワーを飲みながら、のんも加わる。
「観てた観てた！あれはＶＲだったけど、一口馬主も基本的にＳＮＳやLINEグループとか、Ｘなどでの交流がメインだから、文章の書き方で印象が変わると言うか、イメージが出来上がっちゃうのよね～🤔」
マスターの作った唐揚げに箸を伸ばしながら七海が言う。
「人によって思惑が違うから、発言するのすら躊躇してしまうよなぁ。柄にもなく、当たり障りのない会話をしてみたりして😅」
富樫が苦笑いする。
「でもさぁ、勝手にイメージを膨らまされて困ることもあるよね。
僕なんか仕事柄、手先が器用で何でも出来るんでしょ？
なんて言われるけど、仕事以外ではだらしないところもあるし、実は文字なんか、もうミミズの這った後のようだもの😅」
意外な一面をみせる涼介。
「先入観、ってやつなんでしょうけど、価値観も違うから、尚更厄介で、自分の思ってることと違うアクションがあると、顔が見えていないだけに、急に憎悪感が出て来たり、必要以上に過剰な反応をする人も出て来たりしますね😅」
シェーカーを振りながら必死に話題に着いていこうとするマスター。
「あら、私なんか、そういうの全く出来ないから、知ってる人は、このお店の皆さんだけよ😌」
穏やかな表情で、カクテルに口を付けるさくら。
今夜もピンク色が美しい。
「さくらさん、それが幸せなのかもしれないよ。」
ミスター残念は唐揚げをムシャムシャと頬張りながら無責任に返答する。
「私も少しだけ大学の講義で学びましたけど、基本的にＳＮＳとかって、自己顕示欲を満たすものだから、言いっ放しになりがちで、みんな身勝手になってしまうツールなんですよね〜😅」
ふーふーしながらミルクティーを飲む美樹。
「まあ、あれだな、結局のところは、こうしてグラスを合わせながら、直接コミュニケーションを深める‼️
それが、一番なんだよ😉
そのために、このロンシャンがあるって訳だ😁」
今夜も、ナイフに舌舐めずりをして、クルッと手首を返す、得意のポーズを繰り出す富樫。
「まあ、一口馬主という、共通の趣味を持っている事で、普段では絶対に出会わない様な人と知り合えるのは、大人の趣味としては魅力的だよね。」
カーニヴォの入ったグラスをクルクル回して悦に入る涼介。
「それと、何と言っても勝った時の喜びでしょう！
あれを味わってしまったら、またもう一度勝ちたいと、病みつきになってしまう。」
今度は皆にローストビーフを振る舞うマスター。
「あれ？マスター、勝った時の喜びって！？まさか、どの馬かに出資してるの？🤔」
唐揚げをモグモグしながら不思議顔ののん。
2杯目は明日のために。。
3杯目は思い出に。。。
こうして今宵もロンシャンの夜は更けていくのだった。
「そ、そ、それは、皆さんが、そうじゃないかなぁ〜？って意味だよ😅」
慌てふためくマスター。
「あ〜！なまらアヤシイ〜‼️🤣」
だいぶ酔いが回ってきた七海。
「そ、そ、そう言えば、明日の京都1Ｒでは、のんちゃんのラントリサントと、七海さんのベルファストがガチンコ対決ですね🤗
そして、さくらさんのインペリオと、富樫さんのイクリールも未勝利を抜け出す戦い。
涼介さんのハリウッドブルースは古馬と混合の１勝クラスで斤量有利。
日曜日のコルヴィルは乗れてる減量騎手の小林美駒ちゃんで前進を期待。
ラフォンテーヌはスタートを決めて、デビュー戦と同じような末脚が発揮出来るかが楽しみです☺️
そうか、７頭中６頭が未勝利戦か。。。
１頭でも多く勝ち上がれるといいなぁ～😍」
遠い目をするマスター。
「だ・か・ら〜、何でそんなセリフが出てくるのさ？
『１頭でも多く勝ち上がれるといいなぁ〜』は全部持ってる人の発言でしょや！
え！？まさか、全部持ってるの？😱」
絡み酒が始まる七海。
「ま、ま、ま、まさかぁ😅
皆さんの幸せを祈ってるんですよ！
ベルファストも、そろそろ勝ち上がらないと！もう時間は余りありませんよ😏」
キューッと一杯水を飲み干すマスター。
