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「なんでもノート始めてみた」
ずっと「なんでもノート」や「雑記帳」て呼ばれるものをやりたいと思うと同時に、ハードルの高さを感じていた。そんなやってこなかった理由が、
「なんでも」=自由度が高すぎて困る。
というもの。例えば夕ご飯何がいい?って聞いて、なんでもと言われてそれが一番困る!ってなる感覚が近いかも。まっさらなノート(メモ帳も)を前にして、なんも取っ掛かりがなくて「えぇ……」ってなってしまう。
もともと自分の気持ちを声に出したり書き出したりと外に出すって行為が苦手。よくその手の動画なんかでも感情の吐き出しやら日記やら、そういう色々な頭の中を吐き出すといったノートの使い方があるけど、文字っていうはっきりとした言語化が苦手だった。
でも苦手なはずの言語化なのに、何故かX(まだTwitterのが言いやすいや……)はちょいちょい呟けてんだよなって気付いたら、なんでもノートに対する考え方がちょっと変わった気がした。これがノートを始めるちょっと前のこと。多分夏ぐらい?
呟くってだけなら別にスマホ画面の中だけじゃなくて、紙でもできるはず。アプリで呟いてたのだって、オタクとして推しへの愛やら文具についてのなんでもないその時その場の思い付き。
じゃあなぜ?わからない。同じなはずなのに、同じじゃないことってなんだ?ここでまたぐるぐるしちゃって、すごろくでいうところの一回休み。こんな風にうじうじしまくってるから中々始めらんなかったんですよね、なんでもノート。
とはいえなんでここにきて今一つ敬遠していたなんでもノートに手を出そうと思ったかと言えば、「ノートを消費して達成感を味わいたい!!」なんてなんでもノートじゃなくてもいいような、シンプルな欲求がもう抑えきれないところまで強くなりすぎたからで……。だからこそなんでもノートしかないよなってそう思っちゃったんだよなぁ。不思議。
抑えきれないてのがどのくらい抑えきれないかっていうと、そうやってうじうじ悩んでいた時間はなんだったのか往復ビンタで自分に問いただしたいくらい。「よし今日からこのノート、なんでもノート!!」ってやるくらい。
因みにノートを消費したいからの消費って言うのは、この場合在庫消費って意味じゃない。新陳代謝って意味で、買った端からどんどん消費していくって行動のこと。ノートに限らず文具全般で常に自分が抱えている欲求。まあつまり自分が文具を好きな一番の理由っていうのが使い切る達成感が得やすいからというもので、だから使い切りたい欲が高まっていったのも欲求不満状態ってことなんだろうなって。
というわけで十月十三日からスタートしてみてます。この記事の一か月とちょっと前から。日付に意味は特になし。思い立ったその日がたまたま十月十三日だったからというだけ。金曜日だったらちょっと考えた。
そうやってさあ始めよう!一冊目に選んだのは、記事のトップ画像にもなってるカクリエの「アシスト〈横系〉」
もともとはトラベラーズノートのリフィル用として購入したのに、そのトラベラーズノート事態に挫折してしまい日の目を見ることなく肥やしになっていたのを引っ張り出してきた一冊。32ページで少なめなので、早く使い切る成功体験が欲しい最初の一冊目としてはちょうど良さそうというのが理由。A5スリムサイズだし。
そう、そのA5スリムというのが肝でした。適当に選んだ当時の自分グッジョブ!!
なんでもノートは一度コツさえ掴めば便利なんだなってのを理解するのに一番貢献してくれたのが、このサイズ感。人それぞれな中で自分にとってのコツは、XなどのSNS感覚で始めたこと。その時感じた呟きを今まではデジタルで呟いていたのを、SNSではなくなんでもノートに書くようにしてみた。ノートが縦長だからスマホとちょっと似てて入りやすいかなっていうのと、ノートを書いている=スマホ画面を見ないっていう目の負担軽減にもなって一石二鳥を狙ってみたり。
すると、数日ぐらいで何か気持ちを吐き出したい→なんでもノートどこだ!?になるまでに。
呟きっていう本当に100文字いくかどうかな超短文が頭に浮かぶたびに、ずっと傍に置いていたなんでもノートに書くっていう行為を繰り返していくうちに楽しくなってきたみたいで、段々ちょっとずつ長い文章で書き表せるように(「眠い」だけだったのが「雨で空気がもったりしてて、自分にとって一番寝やすい環境が整っちゃって眠い」という感じ)。
ちょっとずつ慣らしてでも一週間と経たずにそうやって書きたい!ってなれたのは、先に言ったサイズ感と自分好みの書き方がフィットしてくれたからなんだと思う。
好きな書き方というのは箇条書きのことで、もともとto doに始まりnoteとか創作とかそういう長文も含めて下書きなどは全部箇条書きの短文を書き散らし、それをパズルのピースのように一個一個組み合わせるやり方。だから呟き自体はなんも苦もなく出来てたってのはある。
そこにA5スリムサイズを合わせるとどうかというと、短文でもノートの横幅が短い=空白ができ辛い&どんどん次の行次の行と下へ書き進められるので、ちょっとの内容でもページがびっしり埋まりやすい。つまりノートを埋めているという手ごたえと満足感が高い!ってなったのかなと。
おかげで最初なんでもノートを始めたといってもまさかの二週間なんも書けてねぇ!からのそっから数日は1ページに二日分や三日分、また更にやり続けて忙しい日以外は日/1ページが日/2~4ページとなっていって、ノート後半戦は多分一週間で書ききったんじゃないかな?日付を書くってことをしてなかったのでそこらの間隔が曖昧。ちょっとそれで後悔したので、二冊目からは日付入れたり、何個か最低限のルールを作る予定。
……ここにきてスリムサイズノートの良さを知ってしまったかもしれない。なんで今まで気づかなかったんだろう?トラベラーズノートのせい?(風評被害)