いい上司ってなんだろう
2月末から徐々に始まった自粛も早四ヶ月になろうとしている。電車で見かける人のマスク着用率は95%超え(自分調べ)。四ヶ月前から比べても上昇しており、未着用の人を探すほうが難しくなっている。
リモートPCによる勤務や休業により、通勤電車の混雑率も低下している。すんでいる地域にもよるだろうが、満員電車にはもう二ヶ月は乗ってない。一刻も早く、『日常』を取り戻したい。満員電車のボヤキが出るくらいであったほうがいいのかもしれない。
そんなことを思いながら、今日も出社していたのだが、長くなった会社人生で、上司というものについて考えてみた。
会社で働く人は仕事内容よりも上司を含めた人間関係で悩む、なんてことを新人時代の研修で言われたことがある。
なるほど、それは経験と一致することで、同意できる。仕事によるアウトプットが同じであっても、それに対する上司の反応次第でストレスは大きく異なる。
上司からの感謝や謝罪で信頼が向上し、ストレスが大きく下がることや、上司の暴言や態度でストレスが大きく積み上がったことも多々あった。普通の人なら後者のほうが多いだろうか。
で、どんな上司がいい上司なのだろうか。それは視点によって異なる。
会社にとっては部下をしっかりと厳しめに管理するほうがよいだろう。部下のストレスがたまろうが、おかまいなし。離職・休職にならない限り、成果が出ている間は目をつぶる傾向にある。
部下にとっては管理がきつすぎると厄介だ。完璧主義によって些末な修正を繰り返され、効率を著しく落とした末の長時間労働、なんてことはよく聞くし、よく目にする。
しかし、その反面、放置されるのも困りもの。何も指示なく手探りでやるものの、フィードバックはなく、手応えなし。気づいたら時間だけが過ぎて、成果は出ずに周囲からの評価も下がる一方。ストレスも少ないが、モチベーションも上がりにくい。
と、考えて行くとやっぱり利益を追求する会社としては管理を厳しめの上司を選ぶことになってしまうのだろう。
ただ、管理厳しめ上司、には『時は金なり』の思考がない人、もしくはその適用範囲から部下をあえて外す人が多いと感じる。今は少しずつその考え方が変わってきてる段階だが、まだまだ時間はかかるだろう。
このコロナで、日本のトップを含む多くの人たちがその管理能力のなさを露呈した。しかしそれを笑うことはできない。人のふり見て我がふり直せ、のことわざどおり、管理、というものについて再考していこう。