#228 長崎の平和記念像が東京にある理由

左手を水平に、右手を垂直に伸ばす長崎市の平和記念像。日本人なら一度は目にしたことがあるのではないだろうか。被爆地にある平和記念像には、平和への祈りの思いがこめられている。

郷土出身の彫刻家・北村西望氏の作で、昭和30年(1955年)に完成。像の高さ約9.7メートル、重さ約30トンの青銅製で、「右手は原爆を示し、左手は平和を、顔は戦争犠牲者の冥福を祈る」と作者の言葉が台座の裏に刻まれています。

https://www.city.nagasaki.lg.jp/heiwa/3030000/3030100/p005151.html

彫刻家の北村西望(きたむら せいぼう)は、国会議事堂内にある板垣退助像や、広島市中央図書館前にある聖観世音菩薩像の作者としても知られている。

70代だった北村は、東京井の頭公園のアトリエで平和記念像の原型を制作した。その原型は今でも井の頭自然文化園彫刻館に展示されている。

平和記念像製作という大仕事の後、北村は100歳を越えてもアトリエに立ち続け、生涯で600を越える作品を残したという。

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【参考】


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