#246 「第二の地雷」、クラスター爆弾とは?

クラスター爆弾は、「第二の地雷」とよばれて国際条約で禁止されている兵器だ。

クラスター爆弾は、コンテナー(入れ物)に数個から数百個の子爆弾が入った爆弾です。このコンテナーが航空機から投下されたり地上の大砲やロケットで発射されたりすると、コンテナーの蓋が空中で開き、子爆弾をばらまく仕掛けになっています。

https://www.jcbl-ngo.org/database/clustermunitions/aboutcm/

クラスター爆弾のしくみは次の動画で解説されている。
投下された爆弾は広範囲に無数の子爆弾をまきちらす。

実際に使用している様子がこちら。

無数の子爆弾が散らばる範囲はサッカー場数面分にも及ぶ。
そして、一定数の不発弾が残存する。
畑や森林に投下された場合、子爆弾の不発率は30~40%になる場合もあるという。

子どもでも手に取れる大きさの子爆弾は、クラスター爆弾が投下された地域で長い間被害をもたらすことになる。被害者の多くが子どもを含めた民間人だ。クラスター爆弾が「第二の地雷」とよばれる所以である。

2008年、クラスター爆弾の生産、貯蔵、使用、移譲を禁止するクラスター爆弾禁止条約が成立した。オスロ会議で条約が提案され、調印が行われたことから、オスロ条約とも呼ばれている。

2010年に条約の発効要件である30か国が批准し、同年8月1日に条約が発効した。2023年3月現在、日本やイギリス、フランスを含む111か国が条約を批准している。

しかし、アメリカやロシア、中国などの軍事大国が批准しておらす、ウクライナ戦争においてロシアが使用したり、アメリカからウクライナにクラスター爆弾が供与されるなど、未だに世界はクラスター爆弾の危機にさらされている。

【目次】

【参考】


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