#229 なぜ冷帯には針葉樹林が広がっている?

ロシア東部のシベリアや北アメリカの冷帯には、「タイガ」と呼ばれる針葉樹林が広がっている。ちなみに、「タイガ」はロシア語でシベリアの針葉樹林を指す言葉である。

針葉樹と広葉樹は何が違うのか。
簡単に言うと、広葉樹は大きな平らな葉を持ち、季節によって葉を落とす木で、針葉樹は硬い針状の葉を持ち、常に緑色のままで生育する木である。(広葉樹にも葉を落とさない「常緑広葉樹」や、針葉樹でも葉を落とす「落葉針葉樹」もある)

また、針葉樹は真っすぐ育つ木が多く、広葉樹は曲がったり複雑に枝分かれしたりして広がって育つものが多い。そのため、針葉樹は柱材として用いられることが多い。

冷帯は、冬の寒さが厳しく、凍結によって水分を得ることが困難になる。大きな葉を持って水分をたくさん使って光合成を行う広葉樹の生育には適していない。一方、針葉樹は文字通り針のような葉であるため、水分の消費を最低限に抑えることができる。

針葉樹は厳しい寒さの中でも生育できることから、冷帯には針葉樹林が広がっている。

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【参考】


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