200115ヘッダー

あなたの知らない東京がここにある?自然からのメッセージ解読してみた


地下世界に転送されてしまったようです


突然ですが問題です、私はどこにいるでしょう?

画像15

どうも、はましゃかです。

画像40

怖い怖い。なんだこの重そうな扉は。
ゆきすぎた技術で生まれたモンスターを閉じ込めておくところか?

画像16

ヒントは、この丸い管!見覚えはありませんか〜?(ありません)

ちなみに、先ほどのを上から見ると、

画像40

何この色。おしゃれか。丁寧な暮らしをされてるデザイナーの家にあるゴミ箱とおんなじ色してる。性癖に刺さる人、いません?私だけ…?

ヒントその2。ここは、国の重要文化財なんです……

画像13

こたえは、「旧三河島汚水処分場喞筒場(ポンプじょう)施設」
読めない。きゅうみかわしまおすいしょぶんじょうぽんぷじょう。こんな早口言葉はいやだの大喜利。

国の重要文化財、映えすぎてワロタ

画像18

実はここ、大正11年から平成11年まで稼働していた、日本で最初にできた近代下水処理場なんだって!
だから外観は近代っぽい感じでレンガ造りの建物。

画像19

昔使われていたものがかなりきれいな状態で残っていて、近代の下水処理施設を知る上でとっても重要だね!ということで、国の重要文化財に指定されることになったんだとか。
ってか盛れすぎ!!こういう建物、デートで来たことあるぞ。(ドラマのロケ場所にもなってるらしい。)


前回こちらの記事で、人生で全くかかわることのないと思っていた「下水道局の仕事」のお話を聞き、今回は実際にどんな歴史を辿って私たちが安心してトイレできるようになったの!?ってことをちょっと学ぼうと思って、こちらにやってまいりました。

画像12

先ほどのおしゃれポンプの全体像がこちら。いやかっこいいな。昔は流れてきた下水をこのおしゃれポンプで処理施設にくみあげて処理してたんだと……
自分のおじいちゃんおばあちゃんよりもっと上の時代の人たちが、留学とか行って勉強してくれたおかげで快適な排水事情があるんだなとしみじみ。

現代日本の最先端技術、微生物だよりってマ・ジ?

そんじゃ、いま流したトイレの仲間たちって、どこに行ってるわけ?
さっき見た重要文化財の隣にあるのが、三河島水再生センター。

画像21

ここに、現在ガチで下水道に流れる水を綺麗にしている施設があるんです。

画像36

そうだったわ、前回アースくんがそれ言っちゃっていいのー!?みたいな事実をぶっちゃけてくれたわけだけど、、、施設を実際に見学して、勉強してみることにしました。

とりあえず、聞いたことを、しょうじきに話しますね、、、うまくつたえられるかはわかりませんが、、、、

画像37

まず、下水と一緒に流れてきた大きなごみや砂を「沈砂地」で取り除きます。次に下水は、「第一沈殿池(ちんでんち)」というところで、ゆっくり時間をかけて流すことによって、沈みやすい汚れを沈殿させるわけ。
想像以上にアナログな方法でワロタ😂

先日コメンテーターとして出演したAbemaPrimeって情報番組でも、テーマが「うんこ」だったんだけど…最近流行ってるし…何か縁でもあるのかしら…

画像3

からの、「反応槽」で、微生物に汚れを食べさせて、沈みやすい汚れのかたまりに変えるんだって!(においが!!とかにならなかったヨ…)

えっそんなアナログのアナログ重ね……?なんかもっとこうメカメカしたところでブンブン!ドーン💥みたいな感じできれいにされてるのかと思ったら、めっちゃ静かだった(感想)

それでは、実際に見てみましょう(ビシッ)

画像36

こちら、左が第1の関門を通り抜けた上澄みの水。
大きな汚れは見当たらないけど、にごってるね…
そして真ん中が、「反応槽」で微生物がよごれを食べたあと!
お腹いっぱいになった微生物たちが沈んでるってワケ。
それを取り除いたのが一番右!完全に透明👏

画像6

これがきれいになった処理水!さらに消毒し、川や海に放流するんだって。

画像20

私うまく説明できてたかな?やさしく教えてくださったみなさま、ありがとうございました!!

私、こんな野鳥観察がしたかったんだ…

画像23

チッス〜✌️実際に東京の川のようすを見に、浅草は吾妻橋、乗船場にやってまいりました。隅田川の様子をチェックするよ!目指すは豊洲!

画像24

後半戦の主役は、自然解説のプロ、佐々木洋(ひろし)さん。
教育番組、「ダーウィンが来た!」にも出演されてるんだって!
この日の取材、前半は水再生センターの見学だったので、「ずっと喋るの我慢してた、僕が一番できないのは黙ってること」と佐々木さん。おしゃべりが生きがいらしい。素晴らしいか!

佐々木さんに案内してもらって、隅田川の周りに住んでいる鳥などの生き物を観察することになりました。

画像25

まず、いつものメンバーから。カモメとキャラかぶりがちだけど、鳴き声からその名前がついたウミネコさん。日本にいるとそんなに珍しくないけど、海外のバードウォッチャーにはとっても貴重な鳥なんだって!
高層ビルの屋上を繁殖地としてるんだって。かしこい。

で、その他の鳥なんて、ハトくらいしか思いつかないんだけど、本当にいるの…?

画像28

いたーーー!!!!!
いきなりでっかい鳥が……!こちらはアオサギ。なんと、翼を広げると最大で160センチにもなるんだって!ほぼ私やん。
後ろのポニーテールのような羽は結婚の準備の様子らしい。「僕そろそろだよ〜」言うてます。私は違います(やかましい)。

画像39

そして、次に登場したのが、カワウ。今回、たっっっくさんいました。
「鵜呑み」という言葉の由来のように、お魚を丸呑みするのが特徴。佐々木さんの豆知識によると、ウロコがのどにひっかからないように、尻尾でなくかならず頭から飲み込むんだそう。

「今回見つけたサギやカワウのえさは魚やエビ。つまり、隅田川は魚が住めるほどきれいな川になってきたと言うわけです。昔は汚いイメージがありましたが、このように徐々にきれいになってきて、生き物のピラミッドができてきたというわけです。」と佐々木さん。

画像35


そのほかにも、冬になると都鳥であるユリカモメ、そして今回は見られませんでしたが、世界最速の生物・ハヤブサも現れるそう。クレーンの先に止まって世界を見下ろしてることがあるんだって。つよつよじゃん…

海岸にはフジツボだけでなく、ムール貝や牡蠣もたくさんくっついているという衝撃情報が。そうだったの!?

都市は発展しても、環境保全で自然の生き物との共存もできるんだね。私はそっちの方向性の未来がいい!!!!

画像22

お次は、東京の浜辺には実際どんなものが流れついているのか、この目で見て来ます!その名も、ビーチコーミング。

今日から、「ビーチコーミング・ビンゴ」が流行ります

葛西臨海公園にやってまいりました。
どうも我々、チーム「ドメスティック・ピジョン」です。

画像43

かっこいい名前だろ?意味を知りたいって?街にいるタイプのハトです。

みなさん、ビーチコーミングって聞いたことありますか?浜辺で漂流物を拾うと、いろんな事情が見えて来るらしいんです。

東京地下ラボのプロジェクトに参加する学生たちがチームに分かれて、それぞれがどんな漂流物を拾ったかをビンゴ形式で競うことに。

画像37

全チームに出されたお題は、①貝がら3種類、②野鳥の羽、③陸上の植物の実、④山から来たと思うもの、⑤海外から来たと思うもの、⑥海藻、⑦人の捨てたゴミ、⑧綺麗な水のシンボル、そして、⑨スペシャル。

画像31

果たしてすべてクリアなるか!?ビーチコーミング開始!
制限時間終了。それぞれが拾って来たものを佐々木さんに見てもらいます。

チーム・ドメスティックピジョンも、拾ったものを選別し……

画像31

結果は……全クリ!!!!!
おもに、
カキの貝殻、サギ・カワウの羽、くるみ、どんぐり、うめの種、ボラの稚魚、タバコの吸い殻、ペットボトルのフタ、お弁当の醤油入れ、トラベル用歯磨き粉、中濃ソース(?)、アマモ(海藻)、イソギンチャク、おかし・注射器・英語の薬・ICチップ・などなどを拾って来ました。。カオスすぎィ!佐々木さんに「科捜研の女?」と言われてしまう我々の班。

画像42


特に興奮したのが、こちら。カワウ(鳥)の頭骨と、ボラ(魚)の骨!!
これは元・美大受験生のデッサン心をくすぐられた…

と、ここで佐々木さんが審査員特別賞を発表。なんとカブトムシの頭の部分を拾って来た班が!とても綺麗な状態でした。自然って繋がってるんだな!

そしてもうひとつ。持ってごらんと渡されたのは……

画像31

待って〜〜〜〜〜〜〜なにこれ!?おっっっっも!!!!!
中身なに!?!?!?

画像41

ク…クラゲでした。こちらは、毒のないミズクラゲ
赤い線があるのはアカクラゲといって、毒があるので触っちゃダメだよ!

すごい、この記事書きながらどんどん生き物に詳しくなっていくよ、私。

ちなみに最近クラゲが増えた理由として、温暖化で水温が上がっているのが原因なんだって。昔は、「お盆すぎたら海にクラゲが出るよ!」と注意されていたのに、最近は4月くらいからいるんだって…!夏より前に台風が来るようになったのも理由のひとつ。突きつめていくと地球温暖化なんだね…

画像31

佐々木さん、プロジェクトメンバーのみなさん、楽しかったです!!ありがとう!!!…ってこの写真、みんなにポーズを指定してるだけなのに、クラスの集合写真でもこんなに前に出たことないのに……ダメじゃん……限度を超えた目立ちたがり屋じゃん……いけませんよ……!

そんなわけで今回の「#東京地下ラボ」プロジェクトで、さらにいろんな知識を仕入れてしまった私でした。東京の野鳥の名前とか、下水道の歴史とか、今までまったく触れてこなかった分野であればあるほど吸収するのが気持ちよくなって来ちゃった……

これ以上かしこくなったら、どうなっちゃうの……!?


(東京地下ラボのこれからも、お楽しみに!)

おわり。


この記事は、東京地下ラボ by東京都下水道局の
PRとして書かせていただきました。

写真:宮本 七生(@miyamo1073
イラスト:Hamamoto Natsumi(@caphamamoto
文/デザイン/文字:はましゃか (@shakachang

いいなと思ったら応援しよう!

はましゃか
いつも応援ありがとうございます!サポートしていただいたお代は家賃になり、食費になり、血、肉となります!!よろしくお願いします!