数平均分子量と重量平均分子量とz平均分子量

Mw/Mnを分子量分布と呼ぶ。分子量分布が狭いと粘度が高く、流動性が低い。よって成形加工性が悪くなるので、物性が向上するものの分子量分布は一概に狭いほうがいい材料というわけではない。

数平均分子量 (Mn/Number average molecular weight)

いわゆる単純平均。重量平均分子量と比べると、低分子量の存在が重要視される。計算用の数値。重合反応などの合成方法について考えるときはこちらを使う。

重量平均分子量 (Mw/Weight average molecular weight)

分子量の大きい高分子が大きく寄与する平均分子量。物性を議論するためのもの。合成した樹脂の物性について評価するときはこちらを使ったほうがよくあてはまる。

強度や耐熱性を評価するときは、多数派の分子量で評価したほうが正確なため、単純平均のMnではなくこちらを用いたほうがよく合う。

z平均分子量 (Mz)

重量平均分子量よりもさらに分子量の大きい高分子が大きく寄与する。


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