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無職・専業主婦・子どもの国民健康保険料っていくら?計算方法を確認

国民健康保険には、会社で加入する社会保険(健康保険)のように扶養という概念がりません。

そのため、無職(専業主婦、子ども含む)の人でも、保険料が発生します。

そこで今回は「無職で無収入の方(専業主婦の方、子ども含む)の国民健康保険料はいくらになるのか?」保険料の調べ方や計算方法などをまとめましたので、良かったら参考にしてみてください。

無職(無収入)でも国民健康保険料が発生する理由とは

国民健康保険の保険料は、前年の1月~12月の所得で決定されますが、その「前年」が無職(無収入)の人の場合でも、国民健康保険料は発生します。
※国保には扶養の概念がないので、専業主婦の妻や子どもにも保険料がかかります。

そこで、まずは無職(無収入)でも国民健康保険料が発生する理由から確認していきましょう。

↓下の図をご覧ください。

国民健康保険料は、
「医療分」+「支援分」+「介護分」
の3つから成り立っています。

・医療分

 医療給付費などに充てられる費用で国保加入者全員が対象
・支援分

 後期高齢者の医療給付費を支援するための保険料で国保加入者全員が対象
・介護分
 
40歳以上~65歳未満の国保加入者だけが対象

更にこの3つの区分は、
「所得割」+「均等割」+「平等割」
の3つで構成されています。

■所得割
 所得に応じて負担する
■均等割
 国保加入者全員が均等に負担する
■平等割
 国保に加入する全世帯が平等に負担する
※「平等割」がない自治体もあります。
また「資産割」という括りのある自治体もありますが少数なのでここでは省させていただきます。

つまりどういうこと?

いくら「無職で無収入だから!」といっても、

加入者全員が負担する「均等割」と
加入する全世帯が負担する「平等割」
は発生することになります。
※介護分保険料の均等割の負担は、年齢が40歳~64歳までの方だけです。

では次に「実際いくら負担するか?」
計算方法を確認していきましょう。

無職(無収入)の方の国民健康保険料の計算方法

計算式を確認

無職(無収入)の方の国民健康保険料(年額)の計算式は年齢によって異なりますので、それぞれ確認していきましょう。

<0歳~39歳まで>

「医療分の均等割・平等割」
      +
「支援分の均等割・平等割」
      ‖
     国民健康保険料

お子さんはここに該当します。
※令和4年度から未就学児(小学校入学前の児童)の均等割額は1/2に減額されました。

<40歳~64歳まで>

「医療分の均等割・平等割」
      +
「支援分の均等割・平等割」
      +
「介護分の均等割・平等割」
      ‖
   国民健康保険料

40歳~64歳までの場合、介護分保険料の均等割・平等割をプラスして計算します。

それぞれの「均等割」・「平等割」の確認方法

「均等割」「平等割」は、どこで調べるのか?
この金額はお住まいの市区町村のホームページで確認することができます。

国民健康保険は各自治体で運営しているため、お住まいの地域によって保険料が異なります。

そのため、それぞれの「均等割」「平等割」も自治体ごとに設定されています。
※東京23区は「統一保険料方式」が採用されており、保険料は同額です。(千代田区・中野区・江戸川区は独自の保険料率を定めています。)

東京23区の場合の均等割額は以下の通りです。
(※東京23区の場合「平等割」はありません。)

※令和4年度から未就学児(小学校入学前)の均等割額は1/2に減額されました。

医療分の均等割: 42,100円
支援分の均等割 :13,200円
介護分の均等割 :16,600円

↑令和4年度(令和4年4月〜令和5年3月まで)の均等割です。
この均等割や所得割は年度ごとに見直され金額が変わります。

地域によってはあったり、なかったり、毎年見直されたり
わかりにくいですね。

保険料の計算例

例1)年間保険料:55,300円
東京都23区に住んでいる0歳~39歳までの収入のない方(無職の方、専業主婦の方、子ども)の場合

42,100円(医療分の均等割)
  +
13,200円(支援分の均等割)
  ‖
55,300円
※未就学児は1/2(27,650円)

専業主婦の妻と子ども1人だと、
110,600円(55,300円×2)なので結構高いですよね。
※子供が小学校入学前の場合は82,950円(55,300円+27,650円)。

年齢が40歳~64歳までの人の場合は介護分の均等割(16,600円)がプラスされ、年間保険料は71,900円となります。

前年の所得で決まる国民健康保険料。

つまり去年の収入分を今年払うわけですが、今年に入って失業してしまった方にとって、国民健康保険料はとても大きな負担です。

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