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これから訪れる未来の日本のために必要なこと

はじめに

普段生活していてこんな経験をしたことはないだろうか?

  • 話が通じない

  • 相手の言ってることを理解したつもりになっている

  • スキルを身に付けたはずなのに仕事が上手くいかない

たいていの場合、当事者としてコミュニケーションをとっていないことが原因である。

いやいや、ちょっと待ってくださいよ、筆者さん。

ちゃんと自分の言葉で会話してるし、考えも持ってるんですよ。

そう思ったそこのあなた。

はたして本当にそうなのだろうかと、自問したことはあるだろうか?

○○なのに△△になってしまう…と、なかなかの頻度で困っているのではないだろうか?

実は、そこがズレとして表面化しているから、冒頭の現象が発生するのだ。

このノートでは、その辺りのメカニズムを解きつつ、少し緩和するためにやれることを紹介していくつもりだ。

ただし、予め断っておく。

筆者である僕「凍化と月」は、脳神経の専門家でもなければ、学術的な研究もしていない。

昔似たような境遇だったことと、それを攻略したこと、そして現在そういう者達をしたがえ、将来の日本でそういう者達の比率が大きくなることを、ノウハウとして共有するために筆をとっている。

また、できるだけ丁寧に書きたいということもあり、もしかしたらクドくなるかもしれない。

その辺りに我慢できて今の状況を良くしたいと強く思ってる人のみ、この先へ進んで欲しい。

それ以外の人は、今のうちにブラウザバックだ!

1:メカニズム

それでは、最初にメカニズムを見ていこう。

まずは、話が通じないメカニズム。

お互いに同じことについて同じペースで会話しているかぎり、話は通じる。

つまり、どちらかがペースを乱すか、テーマを変えた場合、話が通じなくなる。

あなたが最も気になっているのは、仕事中に話が通じなくなることだろう。

なので、ここでは仕事での会話に焦点をあてる。

仕事における「話が通じない」という現象は、主に手順の伝達時に発生する。

この世の中には、大きく分けて2種類の手順がある。

それは、明確な手順と不明確な手順。

明確な手順は、一挙手一投足まで記載してあって、誰が見ても同じことができる。

そう、つまり、量産手順書だ。

一方、不明確な手順は、方針や方向性を記載してあり、連想して一挙手一投足へブレークダウンできる人が読みとれるようになっている。

そう、つまり、仕様書だ。

この2種類はどこの職場でも同時に存在し、どちらもこなすことを要求される。

どちらもこなす人もいれば、片方だけ、あるいはどちらもこなせない人もいる。

だから、多くの企業では、できることの種類によって給料を変えている。

どう変えているかというと・・・

たとえば量産を重要視する職種の企業なら、量産チームに大規模な投資をするため、少ない人数でたくさん作り出してくれる人たちにたくさんの給料を出す。

工場や小売店がそれにあたる。

つまり、量産重視の職場は作り出す数に対して投資する。

一方の開発や研究を重要視する職種の企業なら、開発チームや研究チームに大規模な投資をするため、発案者のイメージを具現化する手順を作り出す人たちにたくさんの給料を出す。

システム開発会社や研究所がそれにあたる。

つまり、イメージを具現化する流れに対して投資をする。

ここまでの話から、だいたい予想できたかもしれないが、仕様書で動ける人が手順書で動ける人の上位になるよう組織されているのが一般的なビジネスの構造だ。

で、ここまでのダラダラ長く記述してきた内容をふまえ、本題に入る。

本題は何かっていうと、そう、仕事における「話が通じない」メカニズムの話。

ざっくりいうと、このメカニズムは単純だったりする。

たとえば、量産が得意な人を開発チームに配属したり、逆に研究が得意な人を工場に配属すると、発生しやすい。

量産が得意ということは、書いてあることをそのまま書いてある通りにやって、その上で効率を考えることに脳が慣れているということだ。

逆もまたしかりで、開発が得意ということは、書いてないことを書き出して、その過程の効率を考えることに脳が慣れているということ。

この2種類の職場にそれぞれ誤って配属してしまったら、どうなるだろう?

量産には脳が慣れているけれども、開発には慣れていない。

しかし、開発をやらなければいけない。

文字通り不慣れなことをやることになる。

当然、関わってくる情報に関して、自分の脳が解釈する前に次の情報が入ってくる。

それが積み重なることで、遅れをとってしまったり、遅れているような錯覚を感じたりする。

すると、焦るでしょ?

自分からすると、周囲の人たちが自分の考えより一歩も二歩も先のことを話している。

そんな気がするでしょ?

で、自分が伝える番になった時、あの現象が発生する。

「話が通じない・・・」

周りからは「何いってるかわからない」とか「話が飛んでるから、整理して」とか言われる。

この指摘はどちらも同じことを言ってるので、実は1つ解決すれば同時に攻略できるのだ。

自分が遅れているとしても、あえて追いつこうなんて考えてはいけない。

遅れをとってしまうのは自分の限界だし、それ込みでその場に呼ばれているのだ。

だったら、焦ってまくり上げようなんて無茶を考えず、マイペースで話をつなげていけば良い。

ここで、無茶をしてはいないけれども、自分の頭の中で結論が見えてしまうこともある。

だが、それが口をついて出てしまうと、あの現象が発生する。

要するに、遅れていようが、先へ進んでいようが、みんなの話に合わせて喋れば良いのだ。

効率を考えれば、結論を先に見せてしまいたい。

それはわかる。

でも、そういうのは会議では求められていないことが多い。

よく、ビジネス本では、効率の良い会議をせよと説く。

しかし、人が集まるってだけですでに効率が悪いのだ。

それが対面だろうが遠隔だろうが、関係ない。

そんな、のっけから非効率な場において、効率を重視するなんてのは矛盾している。

じゃあ、会議で求められているものは何か?

発掘した情報の共有だ。

共有できることが会議の目的であり、最大の効果だ。

そこを意識できるかどうかで会議の意義があったかどうかが決まる。

これをメカニズムに当てはめて考える。

焦ったり閃いたり、会議や会話のペースを乱す原因は意外にも自分にあるし、それを外に出してしまうこともあるだろう。

この、ペースを乱すか乱さないかという観点をもって会議や会話に参加していれば、この悪いメカニズムの成立を回避して上手いこと立ち回ることができるのだ。


2:対策

メカニズムがわかってしまえば、対策はあまり難しくない。

前述したとおり、ペースを維持するだけだ。

その具体的な手順は誰でもできるこの方法。

つまり、一拍おくこと。

深呼吸すら要らない。

何らかのアクションで教えてくれって人には次の方法をおすすめする。

それは、手の指でポンとたたくこと。

膝上に手があるなら、人差し指で膝をポンとたたく。

ペットボトルを握ってるなら、ペットボトルの腹を人差し指でポンとたたく。

頭を抱えていたり、髪の毛をいじっているなら、頭皮を人差し指でポンとたたく。

そういうちょっとした動作で自分のモードを切り替えることによって、一拍おくことが完了するのだ。

ぜひ試してみて欲しい。

3:スキルを生かす方法

最後に、スキルを身につけたのに上手くいかない問題についてふれておく。

スキルっていうのは使い方が2通りあることをご存じだろうか?

1つは、言われたとおりのことを実現する使い方。

もう1つは、指示する人がイメージしきれていないことを見えるようにする使い方。

言われたとおりのことを実現するというのは、実は「生かす」ことにつながらないと見られることが多い。

お勉強すればみんな身につけることができ、なおかつ指示を出す人も身につけていることだからだ。

つまり、指示を出す人がやった方が早いか、指示を受けた人の方が早いかの違い。

仮に、後者だったとしても、前者でやった場合に発生するコストの差を許容できるのであれば、前者でやってしまうことが多い。

量産体制の場合は後者を優先するが、そうでない場合は前者を優先する。

どっちの立場でも対応できる人は問題ないが、量産型の立ち回りに絞って戦う者にとっては、大問題となる。

では、量産型だけれども「生かす」にはどうすれば良いか?

量産型の最大の武器は「できることがある」ではなく、「大量にさばくことができる」なのだ。

たった1人なのに、指示を出す者の3倍くらいの生産性であれば、それはコスト差を無視できない状況となり、仕事を任せられる大きな理由となる。

つまり、そういうことなのだ。

生かすには、どこかしらのパラメーターに経験値やスキルポイントを大きく振り切る必要があるということなのだ。

そこを意識するだけで、身につけたスキルを生かすことが可能となる。


4:さいごに

ここまで読んでくれて、ありがとう。

ところで、実は最初に挙げた3つのうち、2つ目の説明を省いたことにお気づきだろうか?

これは、あえて記述しなかったのだ。

まぁ、察しの良いあなたならその理由に気づくかもしれない。

その理由をざっくり述べると、1つ目の説明で解説済みだからだ。

要するに、メカニズムを説明する段階およびその対策を説明する段階で、網羅できているからだ。

それはつまり、根本が一緒ということだ。

言葉をそのまま認識するパターンの人にとっては別々のことのように感じるかもしれない。

そんなときは、同じ対策を使ってみて欲しい。

一拍おくだけで、周囲の反応が変わるはずだ。


ということで、今回のお話を終わる。

ちなみに、ここで説明した対策について、僕が実践しているかというと・・・

実践しておるのだ!

自分がやってないことを他人に薦めるなんて、できんやん?

それじゃぁ、みんな、少し楽な生き方を楽しんでくれたまえ。

Bye.

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