どうか生きて

拝啓

自分の命を終わらせようとしている君たちへ。

今年も、もうすぐ「9月1日」になる。
暑い夏が終わり秋の匂いを少しだけ感じる季節の変わり目。
この時期になるとラジオからは、フジファブリックの「若者のすべて」が流れてくる。

子供たちにとっては、長い長い夏休みが終わりまた学校に通う日々が始まる頃だ。

夏休みの宿題が終わっていなく慌てて行う者。
宿題をするのを諦めて潔く寝る者。

いつも通りの生活を送る者。
明日の準備を済ませて早めに寝る者。

クラスメイトに会えるのが嬉しくてなかなか寝つけない者。
クラスメイトに会いたくないから自分で自分の命を終わらせようとする者。

「9月1日」と検索すると、「子供の自殺」の記事が出てくる。

また、学校が始まる。
あの教室に通わないといけない。
アイツらがいるあの教室に。

そう考えただけで、急な腹痛と吐き気が来る。

なんで自分だけ。
なんで自分だけこんな辛い目に合っているのか。
なんで、なんで、なんで。
誰にもこの痛みは分からない。
親にも友達にも相談できない。
言いたくないし、分かってくれない。

辛い。辛い。辛い。
悔しい。苦しい。悲しい。

あ、そっか
自分が消えれば全て解決するじゃん。
自分も楽になるし、アイツらにも痛みを与えられる。
天才じゃん。
それにもう生きるのは疲れた…。

急に何かを悟ったかのように
命を終わらせるという目標を抱いた瞬間
頭が冷静になった感覚に陥るかもしれない。

ここでそう考えている君たちに質問をしたい。

「Q:学校は絶対に行かないとダメなのか?」

無意識的に、学校は行くもの。
学校に行って勉強しないと将来困る。
辛いけど行かないと親が悲しむ。
などなど、「行かないといけない」という強迫観念に近い理由のほうが多いと感じる。

しかし、僕がこの質問に答えるなら。

A:嫌なら行かなくて良い。
という答えになる。

自分で自分を押し殺してまで
辛い、悔しい、苦しい、悲しい思いを感じる必要はない。
そして、真面目に学校行くことが必ずしも正解ではない。

「行くのが嫌なら行くな。」
「学校に行かなくても勉強はできるし、何とかなる。」

だから、今自殺をして何もかも終わらせようと悩んでいる君たちへ。

「どうか生きてほしい。」


それでも
まだ、死にたいと思う君たちへ。


本当に、君たち自身が
「この世界から」居なくなったらどうなるか考えてみてほしい。

誰かしら悲しむ人がいる。
君たちのために泣いてくれる人がいる。
誰かしらの心に忘れられない傷を与える。
君たちと同じ事をさせないために人生を捧げる人がいる。

誰かしら怒ってくれる人がいる。
君たちには届かない声で怒ってくれる人がいる。
誰かしら毎年君たちの命日の日に手を合わせる人がいる。
そして毎年、君たちと過ごした数少ない楽しい時間を想い出す。

涙を流してくれる人がいることを忘れないでほしい。

だからこそ
「死ぬな!」
「どうか生き続けてほしい。」




「生きてるだけで丸儲け。」



「たくさん楽しい想い出を作ってほしい。」




この記事を最後まで読んでくれてありがとうございました。
読んでくれた君たちの未来が明るくなることを願っています。


敬具



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