SHADOWTIMES 2013/04/11 Vol.22
《shadowtimes》 Post.12
「書庫のエコロジー」港千尋
先日書店で本を買ったついでにページを開き、そのまま閉じることのできなくなってしまった―立花隆さんの新刊である。増え続ける本をどうするかは、多くの人にとって悩みの種だろうが、それに対するひとつの答えというか、少なくとも瞠目すべき態度を見せているのが、この本なのだと思う。
ひとことで言えば、増えれば増えるほど、本のための空間も増やせばいいのである。その結果特定の場所に書庫があるのではなく、あらゆる場所に本が置かれることによって、ついに建築そのものが巨大な書庫となるに至る。
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