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SHADOWTIMES 2013/02/28 Vol.16

《shadowtimes》 Post.8
「階層性(レイヤー)の発見」港千尋

ロシアの隕石落下のニュースには驚いた。まさに「青天の霹靂」を描いたかのような、あの動画を繰り返し見て、何事も起きそうにない晴れた日に、霹靂が落ちることに言葉を失った。
あのニュースが届く直前に、「この世の終わり」をテーマにしたビデオクリップを見ていたせいもある。空の一部がピカリと光、それが「終わり」を暗示するのだが、その光り方がそっくりだったのだ。
かの隕石画像も、だから、特殊効果を重ね合わせたように見えてしまう。これは一枚の画像なのだろうか。

写真をコンピュータで処理するようになって一般化した言葉がいくつかある。レイヤーもそのひとつで、デジタル化以前にはあまり聞く機会はなかった。
画像をレイヤーに分けて処理することが前提となり、一枚のイメージのなかにいくつもの「階層」があるという考え方が一般化した。誰も疑問をもたずにそうしているが、レイヤー概念が一般化する際に、「一枚のイメージ」はほんとうに一枚なのか、という問いがあってもよかったかもしれない。

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