SHADOWTIMES 2012/11/01 Vol.3
《shadowtimes》Post.2
「台北好日」港千尋
この秋は台北を頻繁に訪れている。松山空港を利用できるようになったおかげで、本当に近くなった。早朝便のときなど、着陸時から市内の目的地まで小一時間ほどで着いたこともあって、大都市の空港としては、世界でも指折りの便利さだと思う。天が高くなりさわやかな風がわたる台北は、いまがいちばんいい季節だろう。
「タイトルに使われているアルファベットフォントは、今回のビエンナーレのために設計されている。中国語と英語の二重表記にある差異が面白い。」
リピーターになった第一の理由は、『台北ビエンナーレ』だ。台北市立美術館が主催する二年に一度の国際展はすでに12回目だが、今年はディレクターにベルリンを中心に活躍している人類学系のインデペンデント・キュレーター、アンセルム・フランク氏を迎えて、例年にない大きな規模でオープンしている。
「美術館入口に設けられたスクリーンは来場者のシルエットを映し出すための仕掛け。オープニング時にはここで連続討論が行われた。」
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